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トップページ戦略的企業家養成プログラムベンチャーファイナンス実践塾ビジネスプランニング実践塾超入門 企業価値経営 ~実践ワークショップ~成長型中小中堅企業育成フォーラム


アントレプレナーとベンチャーキャピタリストのためのベンチャーファイナンス実践塾




氏名
大嶋 正隆
所属
株式会社ハート・オーガナイゼーション
志望動機
私はIT技術者として、これまで電子カルテなど医療情報システムの開発に従事してきました。医療情報システムは非常にセンシティブな情報を取り扱うため、情報は厳重に管理されており、インターネットが普及した現在でも病院内の閉じたネットワークで限定的に運用されているのが実情です。この医療情報をインターネットで共有し、議論しようとするのが、現在弊社が開発する医師SNSサービスであり、私はその新規性に魅力を感じ弊社の一員となりました。誰もがアクセスできるインターネット上で医療情報を取り扱うというのは、技術的にも倫理的にも非常に難しく、今後幾重にも重なるハードルを越えていかねばなりません。また、この事業は世界展開を視野に入れているため、ライバルも世界中に存在します。ITは簡単に国境を超えるので、必然的に厳しい開発競争が待っていることとなります。 今後弊社が多くのライバルに先んじて成功を収めるには、スピードと果敢な挑戦が必須と考えられますが、ベンチャー企業にとって時間と資源は限られています。そのような企業に取っては、1つ1つの選択が重要なインパクトを持ちます。 そのため、第5期終了生である弊社代表の菅原の勧めもあり、現在私に不足しているビジネスプランニングやファイナンスの知識をこの実践塾で学ばせて頂き、確かな理論を軸とした有効な意思決定と実行力を身につけられるようにしたいと考えております。そして、弊社が目指すIPOに向け事業を成功させ、会社に貢献したいと考えたのが志望の動機です。よろしくお願い致します。

氏名
吉田 喜彦
所属
中小企業診断士
志望動機
企業に対し、起業や再生を含めた経営全般の支援をしています。得意分野は、経営基盤となる管理会計と経営システム(ITシステム)の構築です。もともとは、中小、中堅、大手企業に勤め、営業・経理・技術部門を経験してきました。IT技術者としては、金融、公官庁、メーカー、流通など15社の経営システムを構築してきました。そのため、多くの企業を比較することができ、会社によってビジネスモデルや常識が異なることを知りました。また、直近では京セラアメーバ経営の経営管理部門の管理職として、管理会計・部門別採算を実践していました。そこで学んだのは、統治基盤や管理会計の大切さです。そして、中小企業診断士として、企業分析や支援手法を実践してきました。どの企業においても経営を意識したファイナンスは、経営上の重要な基盤といえます。しかし、それが本当にできている企業は多くはありません。企業支援の精度を高めるため、またこれから日本で生まれる新たな企業を育てるために、ここで学びたいと思います。

氏名
川添 繭
所属
株式会社ファーストブランド
志望動機
私は普段、プランナー兼プロジェクトマネージャーとして、大手広告代理店様とともに大手企業様のWebブランディングを行っております。経営者でも新規事業立ち上げの担当でもない私が、このアントレプレナーファイナンス実践塾への参加を決めた理由は、プランナーを名乗る以上、Web業界のことだけではなく、クライアント企業様の経営やリアルなお金の問題について理解しなければ、本当に価値のある提案はできない、というジレンマに終止符を打つためです。 お客様にWeb戦略提案をする中で、私の中に常にあったのは「何をもって成功と呼ぶべきなのだろう?」という漠然とした疑問でした。それは単純にKPIを策定すればいいのだという手法の話ではなく、どうすればクライアント企業様の経営に好影響をもたらせるのか?「あるに越したことはないけれど、なくてもいい施策」ではなく「なくてはならない施策」をプランニングするにはどうすればいいのだろうか?という、根本に対する疑問でした。そして、いろいろと考える中で思い至ったのが、相手企業様の行っている「経営」について理解してもいないことが一番の問題で(もっと言えば、相手のお金の重みを自分ごと化できていないことが問題)、やれWebマーケティングだ、やれWebプロモーションだ、なんて絞られた視野から議論をスタートするから、いつまでも机上の空論を脱しないのだということでした。そして、私が経営や経営者の方々の考えや想いを理解できれば、相手企業様の瞬間的な売り上げや利益に貢献できるだけでなく、相手企業様の歴史の中で大切に語り継がれるような仕事ができるのではないか、と考えるようになりました。 今回、ご縁があってこの「アントレプレナーファイナンス実践塾」を知るに至り、ビジネスプランニングとファイナンスという本塾のテーマに強い興味を持ちました。と言いますのも、私が上記のように結論付けていく中で、決定的に不足していると感じたのがこの分野の知見(特にファイナンス)だったからです。書籍の中にないリアルな答えを”実感”するためには、知見を持った方々との意見交換や議論を通して自分の中になかった深い考えを知ったり、自分の見解を検証するプロセスが重要だと思います。Webというひとつの狭い業界の慣習に縛られるのではなく、もっと広い視野で相手の企業様の経営を客観視し、理解し、最適な選択肢をご提案するための出発点にしたいと考えております。そして、もちろん自社の経営やマネジメントに活かしていくことで、世の中に必要とされ続ける企業に成長させていきたいです。

氏名
福本 真士
所属
未来電子テクノロジー株式会社 代表取締役
志望動機

氏名
西 光弘
所属
未来電子テクノロジー株式会社 専務取締役
志望動機
弊社は2010年8月に創業したスタートアップでございます。 今後の事業拡大においてファイナンスの知識は欠かせないと考えておりますが、現時点では知識がありません。弊社代表の福本と話し合い、今回の入塾を決めさせて頂きました。 この機会にファイナンスの知識を深め、今後の事業拡大に役立ていきたいと考えております。どうぞよろしくお願い致します。

氏名
石井 修
所属
株式会社AIVICK 
志望動機
現在の営業業務では経営層の方との話会いが多くなり、当然、お客様のビジネスモデルにあったシステムの提案を行う為、業務知識以外の財務知識(ファイナンス)が必要になる。また、社内ではマネージャとしての立場もあり、事業計画を行う上で、どうように財務知識が必要である為、当会に参加をする運びとなりました。

氏名
長井 健
所属
株式会社AIVICK 
志望動機
弊社は、Webシステム・ソフトウェア開発・デザイン開発を主業務としております。今期より、事業部の責任者の職務に就くことになりましたが、技術者としての経験しかなく、事業部の拡大・発展には、ビジネスプランニングやファイナンスの知識が必要不可欠だと感じております。 また、兄弟会社の株式会社Smileyの食の事業とコラボレーションし、弊社AIVICKの新サービスを生み出す事も目標にしております。事業部の拡大・発展及び新サービスの展開を目的とし、本塾を通して、専門知識を学び、実践していきたいと考えております。どうぞよろしくお願い致します。

氏名
原田 実
所属
ライフサイクル株式会社 代表取締役
志望動機
今回の志望動機は忽那先生との出会いがきっかけです。忽那先生からビジネスモデルとファインナンスのうまくいっている企業の話を聞いて興味をもち、私も勉強したいと思い受講することに決めました。私の課題としては自社のビジネスモデルの見直しとファイナンスに関わる知識の習得です。弊社は都心のワンルームマンションを扱った資産形成の不動産コンサルティングをしております。最終的にはクライアントの資産形成のみならずビジネスモデルの構築のお手伝いやファイナンスのコンサルィングができるようになれたらと思います。まずは自社のビジネスモデルのイノベーションができるように、しっかり学んで実践できるように取り組んでいきます。共に学びの共有をよろしくお願いいたします。

氏名
原田 友美
所属
ライフサイクル株式会社 大家さんインストラクター
志望動機
私の志望動機は、まずは忽那先生との出会いから「アントレプレナーファイナンス」を知ることができ、ちょうど私自身が経営や新規事業のプランニングに興味を持っていたこともあり、学びのチャンスがきた!と思い参加させて頂くことにしました。今後、自社を成長させていく上でも、しっかりとしたビジネスの知識の根拠を持ちながらプランニングすることが出来れば効果的、効率的に経営をすすめることが出来ると思います。 経営や新規事業のプランニングについて興味を持ったのは、私の妹が「ドッグサロンを始めたい!」と一念発起したことがキッカケでした。2015年2月に開店しました。経営やビジネスプランニングもよくわからないまま、感覚での立ち上げは不安だろうと思います。私がその知識をしっかり習得することが出来れば、妹に援助してあげられるのになぁ。と考えていました。 また、私自身は弊社で「マンション経営」をご提案する営業担当者です。お客様は、医師・公務員・会社員と多岐にわたりますので、例えば医師であれば開業のプランニングや、早期リタイアして第二の人生の「夢」を叶えたいというお客様のお手伝いも出来れば、弊社の強みにも繋がります。まだまだ知らないことがたくさんありますので、学び続けたいと思います。宜しくお願いいたします。

氏名
上田 浩史
所属
株式会社LeaGLO 代表取締役
志望動機
就活×アジアキャリア支援を基軸にて地元関西で約6年間、計5000人ほどの学生キャリア支援をして参りました。現在はマンツーマンコーチングに特化したグローバル就活予備校GBA(http://livealive.co.jp/gba)とフィリピンにて格安セブ留学スクール(http://leaglo.asia/)を経営しております。 今回志望した理由は3つあります。
1『経営者としての器を大きくするため』 経営の中で、会計・ファイナンスの知識、実践が弱く、会社の成長を阻害している要因と考えておりました。そもそもの資金調達の仕組みから中小・ベンチャー企業の成功、失敗事例を学ぶことによって、今後の会社の成長、方向性を明確なものにしていきたいと考えております。
2『学ぶことを始める』 起業して6年間、様々な経営者のアドバイスを頂いたものの、感覚値のみで走ってきてしまいました。今回の実践塾で、アカデミックにかつ体系化して学ぶことで、自分の感覚で実施してきたものを整理するとともに、先人から学ぶことの習慣を身につけていきたいと考えております。
3『志高い塾生の皆様とのネットワーク』 日々学生たちとのコーチング、キャリア指導がメインになり、経営者としての視点が低くなっているのを感じておりました。今回志高い経営陣の皆様との繋がりを実践塾を通して深いものにし、公私ともに自分の視点をより高いものにしていきたいと考えております。 今回弊社に関わる生徒が3名アシスタントで関わらせて頂きます。何卒よろしくお願い申し上げます。

氏名
成瀬 広高
所属
株式会社 浅野研究所 総務部
志望動機
弊社株式会社浅野研究所はプラスチック成形機の製造販売を事業としているメーカーです。創業60年を超え、元々はオーナー会社でしたが、オーナーの勇退から様々な資本の変遷を経て現在に至っております。リーマンショックの影響から業績が悪化しましたが、企業努力の結果、業績も回復し当面の経営目標も達成できる見込みとなりました。 しかしながら今後の事業展開の視点では弊社の属する業界は非常にニッチな分野であり、かつ国内市場は既に成熟し閉塞感もあります。ニッチ業界での受注産業という事業から今後はどのような戦略・戦術で事業を進めていくのか、当面の目標達成が見えてきたまさに今構築しなければならない時であり、戦略を立て、実行に移していくビジネスモデルを構築する必要に迫られていると感じています。 私は現在、経理・財務・人事等管理部門全般を担っており、経営層とも非常に近い立場で仕事をしています。その立場から会社を客観的に見て、現状の事業を遂行するために必要なリソースは足りているものの、現状以上の発展を目指すには限界を感じています。今までは大きな問題なく歩んできた会社を、事業環境・戦略・人材・組織・システムなどあらゆる側面から分析し、最適なビジネスプランを立て企業の発展と維持継続を目指すための知識の必要性を感じております。特に弊社の場合、歴史のある会社であるが故の企業文化や歴史的経緯が変革への足枷となる可能性が高いため、会社のおかれている状況や今後の戦略を理論的に分析・立案し社員に理解させ実行させる術を身に着けたいと思い実践塾への受講を志望しました。 私の志望動機は、本実践塾の趣旨から若干外れるかもしれませんが、会社を思う気持ちは受講される皆様と同じだと思います。共に学び、討議し、同じ時間を共有できることが自分にとってプラスになると信じております。よろしくお願いいたします。

氏名
小野 雄介
所属
 
志望動機

氏名
日高 義雄
所属
株式会社参謀s
志望動機
私は、東海地区において、「ベンチャーが育つ生態系を作る」為に何か役に立てないか、と考えています。神戸大学経営学部を卒業後、銀行員を経て中堅オーナー企業に平社員として移り、最終的には財務を管轄する常務となりました。資本政策をハンドリングした後独立して、現在では中小企業を主に財務面でサポートする仕事に従事しています(この2月に法人登記済み)。間、グロービス経営大学院を卒業し、公式サークルである「グロービスアントレプレナーズクラブ(GEC)」の名古屋代表も務めました。 東京を中心にスタートアップ気運が高まっている中で、中部地区においてはまだまだ大きく乗り遅れているという印象を受けています。むしろ福岡の方が名古屋より先行している感さえあります。今後、日本が世界の中でプレゼンスを発揮していくにはベンチャーの力が不可欠という思いを抱いておりますが、その中で自分ができる事は、自身が事業を起こす事ではなく、財務を中心とした経営面でサポートする事だと考えています。 グロービスでは一通りのファイナンスの講義を受講してきました。従い、βやWACCなど、基礎的な知識は身に付けております。ただ、ベンチャーファイナンスだけは開講タイミングの都合でどうしても受ける事ができませんでした。今回、Webで忽那先生のアントレプレナー実践塾を知り、今の私に打ってつけであると思い志願した次第です。 私が13年間務めたレッドバロンという会社は、オーナーが1代で年商700億まで育てた会社です。そのオーナーの経営を間近で目にしつつ、「事業をつくるとはどういう事か」を自分なりに学んできたつもりです。そうした、例えば仕組み作りなどの「会社を成長させる為になすべき事」の肌感覚に加え、当然ながらデッドファイナンスは身に付けておりますので、後は最も重要なエクイティファイナンスに関して学べば、ベンチャーの経営サポートとしては力になれると確信しております。 できるだけクラスを牽引できる様に力を尽くすと共に、ネットワークを広げ、中部地区でのベンチャーの発展に関与できるチャンスに携わる事ができれば、と思っています。

氏名
西原 ミツル
所属
広告代理店
志望動機
参加の動機は、以下の関心事を具体化すること。第一に起業、第二に新事業立ち上げ、第三にファイナンスに関する知識欲。そして、怱那先生をある方にご紹介いただいたのをきっかけに、残り2名の枠が空いていると聞き参加を決めました。現業は、広告代理店に在席しています。もとはクリエーティブですが、ある時から表現方法をビジネスや社会のデザインというスタイルに変え、企業や自治体などのブランドやコミュニケーション戦略の策定など、多様化するマーケティング領域を仕事に首を突っ込んできました。しかし、感性や発想や創造力だけで企業力の強化や継続性を語れないジレンマを感じてきました。財務についての研修を受け、本も読み、資格試験も考えましたが、どうにも実践的に思えません。しかし、このアントプレナーファイナンス実践塾は、経営者の感や起業のイメージをより実践的にとらえることができそうだと思えたのです。ご一緒出来る方々との出会いも楽しみですし、あとは半年の塾を通じて、私がどこまで本気になれるか、ということかと考えています。よろしくお願いします。

氏名
伊藤麻耶子
所属
 
志望動機
過去の受講生の方から 思いもかけず10期生のプレゼンテーションに招待していただき、その時に初めてこの講座のことを知りました。 10期生の熱意あるプレゼンを聞かせていただき、興味を覚え その後何人の方々とお話をしたところ仕事や起業に大変役に立ったと伺いました。 ちょうど3月末から 渡米をする予定であったので興味はあったのですが 3回欠席のため 受講は無理だと諦めていたところ 出席できなかった講座は後ほど受講が可能であり、さらに理解を深めたい場合は何度受講しても良いと伺い それでは是非受講したい、ちょうど一人枠があると先生から伺ったのもこれも何かの縁だと直感的に感じその場で受講を決めました。 タイミング的にもちょうど アメリカで10月からCFO見習いの仕事が決まったばかりで 資金調達をしたことがあるかと聞かれていました。もっとも最近はアメリカの労働ビザは 抽選ですので抽選に受かれば働けるという条件つきなのですが。。。 それとは別に将来、まだ先ですが自分の思い描くビジネスがあり具体的に どのように初めるのが ベストかわからない中、ここで ヒントが得られるのではないかと思えました。 さらに ファミリービジネスで働く 主人を将来的には財務面で支える可能性もあると考え まずは私が受講しようと思ったのです。 去年までは、外資系企業の財務部長という立場でありましたが、日本のオペレーションは小さく、本社の指示に従って業務をしていたので業務範囲が限られておりました。この授業を通じて、仕事の幅も広げることができればと願っております。 どうぞよろしくお願い致します。


受講後の感想







開催趣旨

ベンチャー企業のアントレプレナーは、不確実性の高い事業環境下で高度な経営的意思決定を行うために、ビジネスプランニングとそのためのファイナンスに関わる知識の習得が不可欠です。もちろん、こうした知識は独立系ベンチャー企業のアントレプレナーのみに求められるものではなく、企業のなかで新規事業を創造するコーポレート・アントレプレナーや、大学発ベンチャーを経営するアカデミック・アントレプレナーにとっても不可欠なものです。いくらすばらしい事業アイデアや技術を持っていても、ファイナンスの知識なくしては、成長のための資金を調達することも、株式公開に向けた有効な資本政策を考えることもできません。ベンチャー企業に資金を供給するベンチャーキャピタリストにおいても、投資先企業に対して付加価値の高いサービスを提供するためには、ビジネスプランニングやファイナンスに関する理論に基づいた行動が重要です。
しかし、こうしたファイナンスに関する知識を、多忙を極めるアントレプレナーやベンチャーキャピタリストが、日常の業務の中で自ら時間をねん出し学習することは容易ではありません。アントレプレナーファイナンス実践塾では、株式公開を目指している成長期にあるベンチャー企業のアントレプレナーと(可能であれば、御社において企画・財務を担当している役員(CFO)と一緒に参加することを推奨します)、若手中堅クラスのベンチャーキャピタリストを対象に、ビジネスプランニングから、ベンチャーキャピタルの投資を経てIPOに至るまでの一連のプロセスにおけるファイナンスの基礎知識を習得してもらうことを第1の目的としています。
アントレプレナーファイナンス実践塾は、このような基礎知識の習得にとどまるものではありません。習得した基礎知識を元にして、グループ討議と全体討議を通じて、指定した実践的課題に関して意見交換を行います。こうした討議を通じて、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストの両者にとって好ましいファイナンスの在り方は何かについて分析・研究することが第2の目的です。
 第6回目の最終講義では、アントレプレナーにビジネスプランを発表してもらい、ベンチャーキャピタルからの実際の資金調達につながる可能性を追求します。こうした討議を通じて、アントレプレナーにとっては、自社のビジネスモデルを練り直すための貴重な機会となるでしょう。ベンチャーキャピタリストにとっては、ファイナンスの理論を基礎にした、ベンチャー企業に対するアドバイス能力を高めるための訓練の機会となるでしょう。  

参加するアントレプレナー、CFO、ベンチャーキャピタリストにおいて、現状の知識レベルには差があるかもしれません。しかし、初級、中級、上級レベルのテキストとして何を読めばよいのか、どのようなプロセスを経てレベルアップを図れば自らの知識の向上が達成できるのかについて、よくわからず困っている人も多いかもしれません。アントレプレナーファイナンス実践塾では、参加者のレベルに応じて、「どのようなテキストを使って、どのように勉強すればよいのか」という疑問に対しても、丁寧に指導していきます。
最後に、アントレプレナーファイナンスの実践においては、アントレプレナー間、ベンチャーキャピタリスト間だけではなく、アントレプレナーとベンチャーキャピタリスト間でネットワークを構築しておくことが、将来の事業展開において貴重な資産になります。アントレプレナーとベンチャーキャピタリストの人的ネットワークの形成、お互いが高い目標に向かって高めあうことのできるコミュニティを構築することも、アントレプレナーファイナンス実践塾の大きな目的です。

対象者

アントレプレナーファイナンス実践塾は、下記に示すようなアントレプレナーとベンチャーキャピタリストを主として対象としています。ベンチャー企業を対象としているコンサルタントや税理士・会計士の方も対象としています。

(1)アントレプレナー(御社のCFOを含む)

  • 将来急成長を達成し、株式公開を実現したいと思っているが、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 企業を成長させるためにベンチャーキャピタルから資金を調達したいと思っているが、どのような点に注意して資金を調達すればよいのかよくわからない方。
  • 自社のビジネスモデルが成長可能なものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。
  • 大企業のコーポレートベンチャーとしてベンチャー企業の経営を担当することになったが、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 大学発ベンチャーとして企業を立ち上げたが、技術のことはわかっても、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 独自の方針でこれまで成長を模索してきたが、他のアントレプレナーやベンチャーキャピタリストから幅広く意見を聞いて、ビジネスモデルをもう一度再検討したいと感じている方。
  • 今後の自社の成長戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得した財務担当役員を育成する必要があると感じている方。
(2)ベンチャーキャピタリスト
  • 大学を卒業して大手ベンチャーキャピタルに就職したが、ファイナンスについての理論的な知識が十分に習得できていないと感じている方。
  • 銀行本体で長らく融資業務に携わってきたが、子会社の銀行系ベンチャーキャピタルに勤務するようになったものの、ファイナンスの理論的な知識が不足していると感じている方。
  • 大手製造業で長らく営業等の業務に携わってきたが、コーポレートベンチャーキャピタル部門に勤務するようになったものの、ファイナンスの理論的な知識が不足していると感じている方。
  • 独自の方針でこれまで投資を実施してきたが、アントレプレナーや他のベンチャーキャピタリストから幅広く意見を聞いて、自らの投資の在り方をもう一度再検討したいと感じている方。
  • 今後の自社の投資戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得したベンチャーキャピタリストを育成する必要があると感じている方。

プログラム

アントレプレナーファイナンスの先進国であるアメリカでは、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストがともに、ビジネススクールでアントレプレナーシップに関する幅広い知識を習得した後に、実践で経験を積み活躍しています。多くのアントレプレナーやベンチャーキャピタリストがMBAホルダーであることからも、アメリカの進んだ実態を伺うことができます。一方、わが国の場合は、こうしたアントレプレナーシップに関連する基礎知識を大学のMBAで習得したうえで、実践で活躍している人はむしろ少数派であるといえます。
とはいえ、2年近くの期間も実践を離れてMBAで学習することは、多忙であるアントレプレナーやベンチャーキャピタリストにとっては、現実問題としてとても難しいといえます。アントレプレナーファイナンス実践塾では、MBAのアントレプレナーファイナンスの講義や演習で提供されている内容を、6カ月程度の短期間で習得できるように、基礎知識の習得(個別講義)と、実践へのフィードバックが可能となるように参加メンバー間での意見交換(グループ討議と全体討議)を組み合わせて、プログラムを設計しています。
講義では、エクセルを使いますので、ソフトウェアがインストールされたノートパソコンを持参して参加して下さい。

個別講義
第1回
ビジネスモデルの検討
優れたビジネスプランとはどのようなものか。
第2回
財務モデルの作成とリスク分析
ビジネスプランのリスクをどのように分析すればよいのか。
シミュレーションの技術を使って、どのようにリスク分析を実践すればよいのか。
第3回
リスクキャピタルの調達とバリュエーション
アントレプレナーは資金を一度に調達した方がよいのか、数回に分けて調達した方がよいのか。
ベンチャーキャピタリストはどのような点に注目して投資決定を行うのか。
ベンチャー企業のバリュエーションを行う方法にはどのようなものがあるのか。
投資を行う前の価値評価(プレマネーバリュエーション)はなぜ重要なのか。
第4回
ディールストラクチャー
ベンチャーキャピタル業界において用いられる投資条項にはどのようなものがあり、それぞれどのような意味があるのか。
ベンチャーキャピタルとの投資契約において、アントレプレナーは何に注意をすればよいのか。
ベンチャーキャピタリストとアントレプレナーの両者にとって好ましい投資契約にするためには、どのような点をお互い考慮する必要があるのか。
第5回
投資回収・成長戦略としての新規株式公開(IPO)とM&A
新規株式公開のコストはどの程度なのか。
新規公開企業の公開価格は、どのようなプロセスを経て決定されるのか。
新規株式公開にあたって、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストはどのような点に配慮しておく必要があるのか。
第6回
ベンチャー企業他のビジネスプランのプレゼンテーション(13:00-18:00)
アントレプレナーが自社のビジネスプランを発表し、全体で意見交換する。
総括

【参考図書】
■リチャード・L・スミス、ジャネット・K・スミス著(山本一彦総監訳、岸本光永、忽那憲治監訳)『アントレプレナー・ファイナンス』中央経済社、2004年。
■忽那憲治、山本一彦、上林順子編著『MBAアントレプレナー・ファイナンス入門』中央経済社、2013年。
■忽那憲治『IPO市場の価格形成』中央経済社、2008年。
■忽那憲治『中小企業が再生できる8つのノウハウ』朝日新聞出版、2010年。

グループ討議
 4名程度で1グループを編成し、個別講義で習得した基礎知識を元にして、講師が設定したテーマについて分析・意見交換を行います。 議論するテーマについては、講師が当日設定します。

全体討議
 グループ討議を受けて、全体討議を行います。


スケジュール

開催日
2015年4月スタート15年9月修了
<大阪会場>
第1回 4/11(土)
第2回 5/9(土)
第3回 6/13(土)
第4回 7/11(土)
第5回 8/8(土)
第6回 9/12(土)
   

開催場所
大阪グランフロント

講義時間  全6日(土曜日開講・1日8時間10:00-18:00:1時間昼食休憩)

費用等


募集人数
アントレプレナー、財務担当役員(CFO)、新規事業担当者、ベンチャーキャピタリスト、コンサルタント、税理士・会計士、弁護士他 合計15名程度

費用
参加費 1人20万円(消費税別)
※初回開始までに全額納入をお願いします。

必要書類
以下3点を添えて申込をお願いいたします。
(1)履歴書
(2)参加動機(A41枚程度)
(3)事業内容がわかる会社パンフレットもしくはウェブのアドレス

申込期限
2015年3月7日(金)

修了証書
アントレプレナーファイナンス実践塾の修了者には、現代経営研究所から修了証書を授与します。

事務局 : 特定非営利活動法人 現代経営学研究所(RIAM)
神戸市灘区六甲台町2-1
神戸大学経営学研究科第3学舎内
担当:若命(わかめい)
E-mail:bi@riam.jp  TEL:078-803-6985  FAX:078-805-1624

現代経営学研究所(RIAM)の詳細は、HP<http://www.riam.jp/>をご参照下さい。