インバウンドを含んだツーリズムは、いまや我が国の主要産業と化している一方で、オーバーツーリズムをめぐる様々な課題が顕になっております。それは、多くの外国人が観光名所を訪れることの混雑などの直接的影響に留まらず、地域の物価高騰、外資企業の進出による地域経済の弱体化、さらには公共インフラ負担の隠れたコストなど、列挙にいとまがありません。しかしながら、これらはツーリズムがもたらす必然的な結果なのではなく、観光経営のまずさに起因しています。良い観光経営には、世界でも稀な我が国の豊かな自然環境や伝統文化などの価値を再発見し、企業家や地域金融、大学など多様な利害関係者が関わることで、むしろ地域が抱えてきた社会課題を解決し、持続的に発展させることができると信じています。このような思いを込めて、私たちは新しく創設したセンターに「地域創生と観光経営研究教育センター」という名称をつけ、アンカーズ・シップ・パートナーズ様のご支援のもと、クルーズ船飛鳥を基軸として様々な産学連携を社会実装していく、世界的な観光経営の研究教育拠点の形成を目指しています。