森先生ゼミ(2020)

研究主題

 ゼミナールの主題は「証券市場とファイナンス」です。ファイナンスの視点から、ビジネスや経済の全般に対する興味・関心を強めていきます。ビジネスが私たちの社会に貢献し、ファイナンスがビジネスを支えていることを事例研究によって学びます。
 具体的に、コーポレートファイナンスの主要なトピックスは以下のようなものです。「株式公開」(いつ証券取引所に上場すべきなのか)、「投資プロジェクト」(どのように採算が取れる設備投資、研究開発投資(R&D)、企業買収(M&A)を選別するのか)、「資本構成」(どのように株主資本と負債の割合を決めるのか)、「ペイアウト」(どのように配当と内部留保の割合を決めるのか、どのように自社株買いを実施するのか)。「資金調達」(どのように株式発行、債券発行、銀行借入を使い分けるのか)、「運転資本管理」(どのように短期の資金繰りをつけるのか)。
 将来どのような職種に就いても必要とされる最低限のスキル(情報収集、問題解決、提案、質疑応答、資料作成、プレゼン等)を鍛え上げることになります。

研究方法

 講義「コーポレートファイナンス」で得られる理論的な知識を活用して、ゼミナールでは企業の財務戦略に関する事例研究をおこないます。わかりやすく説明しようと思えば、しっかり理解しなければならないという経験則を踏まえ、聞き手が理解しやすいプレゼン資料を作ることに時間をかけます。
 3~4年次では4~5名でグループを編成し、それぞれがひとつの研究テーマを担当します。各グループは試行錯誤でシナリオを練りながら、学術書、有価証券報告書、新聞・雑誌記事、ウエブサイト等から情報を収集します。制作期間を経て、各グループはMicrosoft Powerpointを使ったプレゼンを実施します。1回目のプレゼンでは教員からの詳細なコメントのほうに重点が置かれます。修正期間を経た後、2回目のプレゼンでは全員参加のディスカッションのほうに重点が置かれます。この通常プログラムは年に何度か実施し、そのつどグループは解散して再編成するため、卒業までにいくつかのグループに所属することになります。
 それ以外に特別プログラムを実施します。具体的には、文章指導、デスクワーク・時間管理・書類整理の技術指導、読書感想のプレゼン、アルバイト経験のプレゼン、新聞記事を使ったグループディスカッション、教員・ゼミ先輩からの就職活動アドバイス、ゼミ合宿等です。これらの活動によって、経営学部で学ぶ内容、普段のアルバイト、卒業後に必要となるスキルの関連性を意識し、相乗効果によってすべてが楽しくなることを試みます。
 4年次では、ゼミナールの時間帯とは別に、卒業論文を作成するための実践的な指導をおこないます。プレゼン、教員および他のゼミ生からのコメント、ディスカッションを活発に実施します。第一に、最新の卒業論文集を用いて、テーマの選び方や論文の書き方を具体的に指導します。第二に、ひとりずつテーマ発表のプレゼンを実施します。第三に、シナリオ報告のプレゼンを実施します。第四に、完成プレゼンを実施します。第五に、提出された初稿に教員が添削指導をおこないます。第六に、各自で最終稿を書き上げます。第七に、3年次のゼミ生および森ゼミへの配属が決まっている2年次のゼミ生たちを相手に卒論報告会を実施します。第八に、卒業論文集を作成して3~4年次のゼミ生に配布します。

開講頻度

 毎週

その他

 森ゼミナールに所属する学生は、「コーポレートファイナンス」が2年次の時点で履修済みであること、もしくは、3年次に履修し、毎回必ず出席することが求められます。
 最も重要なことですが、「楽しく真面目に」学ぶスタンスが大事です。「つまらなく真面目に」や「楽しく不真面目に」ではダメなのです。人間性を重視しているため、最低限度の社会的常識と礼儀作法を身に付けた人材を社会に送り出すことが使命であるとも考えています。
 どちらかと言えば、2年間を通じて小規模ビジネスに近い雰囲気の組織になります。当然ながら、毎回必ずゼミナールに出席することも大事です。