畠田先生ゼミ(2020)

研究主題

 本ゼミナールでは,株式・債券・土地などの資産価格がどのようして決定されるのかについて焦点を当てながら,投資家の意思決定問題あるいは企業の財政政策・投資政策の決定等,様々なファイナンスの関心事について議論していきたいと思います。最近では,経済学的なアプローチを用いて,上記の関心事と資産価格の関連性を議論するだけでなく,例えば,自信過剰や後悔といった投資家や企業経営者の心理学的な要因に着目しながら,投資家・企業家の意思決定,さらには,それらが資産価格へのどう反映されるかを考察する行動ファイナンスと呼ばれる分野が注目を浴びています。本ゼミでは,伝統的な資産価格理論のみならず,こうした分野も積極的にゼミに取り入れながら資産価格に通じたファイナンスについて学習していきたいと思います。

研究方法

【3年次】
3年生では,ゼミで学習する内容は以下の2つに分かれます。
(1) 資産価格理論の習得
ゼミの前半では,資産価格と投資家や企業の意思決定問題,マーケット・マイクロストラクチャー理論(金融市場の売買ルールから生じる問題)や行動ファイナンス(各経済主体の心理的要因から生じる問題)の基本について勉強したいと思います。
ゼミの後期では,他大学との共同報告会を実施することを通じて,ゼミの前半で習得した知識を実際の世界で応用できる力を養います。また,特定の企業の財務担当者の前でも,報告してもらう予定です。

(2) データを使った実証分析
上記で提唱されている考え方が本当に妥当なのかどうかは,実際にデータを用いて検証することで,明らかになります。この作業を実証分析と呼びます。そのための必要となる知識や実証分析の方法を学びます。

3年次は,以上の2つの作業を同時進行(隔週:例えばある週で(1)を行えば,次週では(2)を行う)で行います。(1)に関しては,いくつかのグループに分けて,グループ発表という形で行う予定です。他大学,企業に対する報告会の際も同じように行います。(2)に関しては,コンピュータ室を利用して,ゼミ生の実習中心,かつ,グループ分けによるグループ発表というスタイルでゼミを行う予定です。

【4年次】
4年生では,各自卒業論文のテーマを5月中に設定し,それに基づく卒業論文の作成に向けた指導を行います。

開講頻度

 毎週

その他

 教員は第2Qで「証券市場」の授業を担当しています。「証券市場」の授業を受けて,何かファイナンスについて関心を持った学生,また,ファイナンスに関係なく,「データを使った分析」に関心を持つ学生の期待に応えるゼミにしたいと思います。