トップページ戦略的企業家養成プログラムベンチャーファイナンス実践塾ビジネスプランニング実践塾超入門 企業価値経営 ~実践ワークショップ~成長型中小中堅企業育成フォーラム

ビジネスプランニング実践塾





氏名
上野仁士
所属
株式会社永和商事 営業企画部
志望動機
ビジネスプランニング実践塾に参加する動機は、現在勤めている会社で、父親が中小企業の経営者であり、当方が数年後には父親の継承者として経営を任される立場にあることです。未来予測が非常に困難で、不確実性の高い現在の経営環境をかんがみ、今後、自分が社長になった際もそうですが、私が引退した後も永続する企業を作り、未来につなげていくため、競争力のあるビジネスモデルを考える大変いい機会だと認識しております。今回のビジネスプランニング実践塾では、実践という名の下、自分で考えたビジネスプランをチェックしあい、改善していくことを最優先に、ファイナンスの基礎知識を再確認し、自分が後継者、CFOとして少しでも父親とともに歩んでいくことの出きる人材になりたいと考えます。また、これらの目標を通じて、有意義で、魅力的な人脈を広げていくことを目的として参加いたします。

氏名
岡本修次
所属
永和国土環境株式会社 上海永環環境設備商貿有限公司
志望動機
ビジネスプランの基本的構成とその書き方を学習し、出資に向けて投資家やVCへの説明ができる準備を行い、内容を現実的なものとして有効的に活用できるようににしたい。自社に合ったビジネスプランの作成を行い、具体的案件に沿って、計画の進行状況により事業の継続を行うか否かの判断基準の選定を自らができるようになることが目標です。

氏名
岡本良一
所属
永和国土環境株式会社 代表取締役
志望動機
「日本の零細企業から世界の環境問題に役立つ会社へ」との夢を持ち、海外へと一歩を踏み出しました。しかし、果たして世界に通用する装置なのか、他国に持続できる組織を作ることができるのか、そして利益を上げられるのかと疑問が湧いて来るばかりです。自社の装置の特質性を効果的に企業や投資家に伝えるため、また、自社製品を単一製品として販売するだけでなく、付加価値を付け、事業の発展性をより魅力的にアピールしなければなりません。また、海外進出を推し進めていくにつれ、製品の技術的な知識を蓄積するだけでなく、経営者として事業環境を取り巻く法律や会社運営に関しての財務等もまだまだ今以上に複雑化していきます。それら多くの問題を解決し、進むべき方向性を示す羅針盤となるのが「ビジネスプラン」であると思い、今回申し込みました。

氏名
川崎周作
所属
ダイキン工業株式会社 グローバル戦略本部
志望動機
現在担当している中南米地域の事業戦略立案など、目下担当業務に直結する講座であるため応募しました。将来、海外販売会社における経営、営業統括の職務を目指しているので、本講座はまさにニーズを満たしています。また、異業種の方と切磋琢磨して勉強することで、将来にわたる人脈構築に役に立てたいと思っています。

氏名
栗原靖英
所属
永和国土環境株式会社 技術部
志望動機
現在の状況を打開するために、弊社の商品を公共事業(公園・公衆トイレ)中心ではなく、新分野への販売・新しい市場開拓と既存技術を生かした新事業の展開が必要である。新分野への販売・市場開拓(海外も含む)には、船舶用の排水再利用装置の製品開発から販売・海外市場への進出が進んでいる。新規事業においては、過去の実証実験プラントから得られた経験及び実証データを基に排水処理から出るし尿汚泥処理や畜産廃水の堆肥化するプラントの設計製作から販売を行う事業を立ち上げていく準備を行っている。これらの事業を実現していくにはさまざまな問題があり、これらのことを解決していかなければならない。従来のビジネスにおいて私の役目・立場は、排水再利用装装置の研究開発・装置の改善・社員への技術指導が役目であった。しかしながら、新たなビジネスプランに対しては、技術的な役割を担うだけではなく、さまざまな情報を収集し実行プランを立てて経営者の官房長官的な役割をこなせるスキルが必要である。現状のスキルでは技量不足であり、何から手をつけ何を行っていかなくてはいけないか、どのようなプランを計画し実行していかなくてはいけないか迷っており、問題を解決することができない。そのためこのビジネスプランニング実践塾の参加し答えとなるヒントを見つけ出したいと考えている。弊社の新たなビジネスプランである新規事業・異業種分野の開拓を実行していくにあって幾つかの課題があり、これらのことを分析・解析し解決するための手段を見つけ出す必要がある。

氏名
和田貴美子
所属
木村税理士事務所 税理士/中小企業診断士
志望動機
この度ビジネスプランニング実践塾に申し込ませていただくきっかけは、以前からの知り合いの方からのご紹介です。その方は公認会計士の資格をお持ちで、税理士と中小企業診断士の資格を有している私に、興味があるのではと教えていただきました。私は税理士事務所での業務や都道府県または国の中小企業支援機関を通して、様々な中小事業者様と接しております。今後、税理士、中小企業診断士として、接する機会やご相談を受ける機会が増えるであろう企業様に対して、事業計画の策定・見直し、リスクマネジメント、ファイナンスに関してお役に立てる知識や能力、スキルを身に着けたいと思っておりました。まさに、ホームページで「ビジネスプランニング実践塾」の対象者として最後に挙げられていた立場そのものです。そして、基礎理論の習得と実践へのフィードバックができるように設計されているというところにも魅力を感じ、この度応募させていただきました。

受講後の感想

上野仁士
 実践塾に参加して良かったことは3点あります。第1は、事業計画書の重要性、CFO人材の必要性に気づいたことです。資金調達において、銀行からの借り入れだけではリスクのあるビジネスにはなかなか対応できないということに気づけました。一緒に参加いただいた経営者が実態として、銀行借り入れだけでのビジネスには限界があるという生のご意見を伺えて、リアルに感じ取ることができました。投資家に求められるような、洗練された事業計画書を中小企業が作成することは、今回のようなスタディがなくては、なかなか難しいと考えます。第2は、実際に自分達のケースで学べたことです。自分達の実際のケースでビジネスモデルの分析やアトリビュート分析等を行っていく中で、次に打つべき手が見えてきたことが大きな収穫です。自分達のビジネスに即して分析をしていくことで、具体的になり、やる気も出ます。第3は、体系的に学べたことです。まずは、ビジネスモデルがなくては始まりませんし、そのビジネスモデルを分析し、本当に顧客から必要とされているのかを客観的にみなくてはなりません。そして、そのビジネスがどのようにキャッシュを生み出し、何年後に回収できのるか、客観的な判断基準をもって投資家に提案しなくてはなりません。こういったことを体系的に学ぶことで、考え方に道筋が出き、選択肢が増えました。

岡本修次
 今回の実践塾を終えて、ビジネスプランニングを作成するにあたり基本的な知識の構築を目指していました。不確実性の高い事業の中で、新規事業に対して様々な面をシュミレーションソフトを活用して、整合性のある数字が判断できるように取り組んでいきたいと思います。経営者の意識改革ではCFO人材の育成と教育、現状まで歩んできた会社作りの常識に対して見直す必要性などを感じました。ビジネスワークのフレームワークでは、人材・事業機会・契約関係・事業環境4つの項目に分解し、それぞれの項目に対してできるだけ多くの不確定要素や自社の強みと弱みを検討し、状況の変化による影響を時間軸で検討していきたいと思います。伸びない仕事を続けないことも重要で、判断基準の線引きをしっかりと行っていきたいと思います。アトリビュート・マトリックスでは、買い手の立場と売り手の立場から、新規事業に対する会社として個人としてのメリットとデメリットを明確化にし、市場に対し事業が成り立つか判断したいと思います。グループ討論、全体討論では他社からの意見や自社での取り組みを聞かせて頂き、今まで知らなかった分野の深い所まで分かり今後に活かせていければと思います。参加者の方とは今回の機会を活かし、色々な情報交換やビジネスに繋がらせて頂ければと思います。アシスタントしてくれた学生の皆さんからは、学習を通して各自しっかりと自分の意見を持ちエネルギーも感じました。今後彼らが日本を引っ張っていってくれればと思いました。忽那先生には2日間に渡りビジネスプランニングの大切さを説明して頂き、本当にありがとうございました。

岡本良一
 「日本の零細企業から世界の環境問題に役立つ会社へ」との夢を持ち、海外へと一歩を踏み出しました。しかしながら、果たして世界に通用する装置なのか、他国に持続できる組織を作ることができるのか、そして利益を上げられるのかと疑問が湧いて来るばかりでありました。自社の装置の特質性を効果的に企業や投資家に伝えるため、また、自社製品を単一製品として販売するだけでなく、付加価値を付け、事業の発展性をより魅力的にアピールしなければなりません。また、海外進出を推し進めていくにつれ、製品の技術的な知識を蓄積するだけでなく、経営者として事業環境を取り巻く法律や会社運営に関しての財務等もまだまだ今以上に複雑化していきます。それら多くの問題を解決し、進むべき方向性を示す羅針盤となるのが「ビジネスプランニング実践塾」であると思い受講させていただきました。
 永和国土環境㈱の現状は上海に進出し3年目になり、独自の販路を開拓し販売実績を上げてきたとことであります。日本国内はリーマンショック・民主党への政権交代もあり、公共事業の予算が削減され、アクアメイクの売上も減少していきました。このような状況のなか、常石ホールディングスとのつながりの中で、海洋汚染防止のためのMARPO73/78条約で船舶からのふん尿等の排出に関する規制が改正されることが解りました。国際海事機関(IMO)の第55回海洋環境保護委員会(MEPC)において、MEPC.159(55)「ふん尿等浄化装置における排水基準及び性能試験基準に関する改正ガイドライン」が採択され、平成22年1月1日に本改正ガイドラインが発効し、効力を有することになり、さまざまな技術基準省令が改正されました。ここに大きなビジネスチャンスの可能性を見出し、常石造船カンパニーに企画を持ち込み、共同で装置を開発し、型式承認を取得することになったのです。
 日本・中国では幾つかのプロジェクトを進行させていますが、特に力を入れて進めていこうとしているのが、船舶のふん尿等処理装置のニュービジネスであります。このビジネスの成否如何によって状況一変するものであると考えました。このビジネスモデルを検証するには、過去行った市場調査、動向、売上見込みでは不十分であり、更なる検証をするためのすべを身に付ける必要がありました。どのような検証を行い、どのように実行していくのが良いか、新たなすべがなかったのが課題でありました。また、人材の面から見るとCFOに当たる人材が現在おらず、財務担当者もやや力不足で育てるには難しいと感じます。人材については、外部の力を借りるか、新たに採用しなくてはいけない課題があります。
 この実践塾でトップダウンにより事業を進めていくのではなく、ビジネスモデルの3つの分析方法を駆使し、社員一丸となって検証していく方法は目から鱗が落ちる思いで受講させていただきました。ビジネスモデルのフレームワーク、ビジネスロードテスト、アトリビュート分析はトップダウンでなく社員・社外の相談役にも聞きながら検証できるものであり、今まで気がつかなかった更なるビジネスチャンスを見出すのに有効でありました。講義の中で、メンテナンスにもビジネスチャンスがあると気づかされたことはそのひとつです。メンテナンスに費用が掛かることは、ライフサイクルコストが高くなり、販売に際して不利な条件と考えていましたが、3年間メンテナンスフリーにするための必要条件であれば、肯定的立場の決定的特徴になります。2日目の利益構造図を作成し、売上の分解、費用の分解は従来から行っていたことですが、NPV:純現在価値もしくは正味現在価値を算出し検証はしていませんでした。また、財務モデルを作成し感応度分析項目の抽出をしたのち、デシジョンシェアを使って行う検証法は大変有効なものであると感じました。ニュービジネスだけでなく他のビジネスにも利用できるものと考え、弊社の分析ツールのひとつにします。
 今回のビジネスプランニング実践塾を受講し、他の受講生、アシスタントの学生の方々の熱意には感服いたしました。やる気の或る人材が、弊社に来てくださるようなことがあればこの上なくうれしいことであります。

川崎周作
 今回の講座はベンチャーなど中小企業の経営者や財務責任者向けの講座ということで、機械メーカーのサラリーマンである小職が受講することは大丈夫かと不安を抱えておりました。実際に受講を終えて率直な感想は、今回のような実践的な内容であれば弊社のように海外関係会社が多く、将来海外子会社に出向し、現地事業のマネジメントなどに携わる人間にとっては、同じような経営課題の解決をしていかねばならない場面も多く、非常にニーズにマッチした講座と感じました。
 今回、小職は講義を聞いて勉強するという姿勢で出席したが、実際の座学は忽那教授が各ポイントを説明し、各自自社のケーススタディをその場で作成、グループに分かれて発表し、全員で議論という形で進められた。小職は事前の事業計画など準備は特にしていなかったので「中南米での事業展開について」というテーマのもと、当社の業界の説明、中南米市場規模と特性、当社の製品とサービス、マンパワーなどのリソース分析を行い、時間でまとめて発表することにした。より具体的な事例として南米チリへの販売・サービス会社設立というテーマを取り上げて既存の空調事業と新規事業として給湯・暖房事業を想定して、ロードテスト、アトリビュート分析といった講義で教わった手法をその場で活用して自社ビジネス分析を行いました。
 ビジネスプラン作成の中で、特にさまざなま内的、外的要因による売上の上ブレ、下ブレも想定した投資の意思決定のための基準、IRR(内部投資収益率)、NPV(純現在価値)、感応度分析などの「デシジョンシェア」というソフトを使ってさまざまな指標でシュミレーションを行うことで、第3者にビジネスプランの根拠やエビデンスをしっかり揃えて、事業計画の信頼性を高めるという意味で非常に画期的な内容であったと思います。
 今回の受講を終えて特に良かったと思う点は、出席者それぞれ自社のケースに落とし込んでグループ単位で発表、全体でディスカッションを繰り返すという現在抱える実務をベースに議論や貴重な評価・コメントを頂けたことであり、またベンチャー企業経営者の将来の経営ビジョン、地域への貢献、若者への雇用創出や経営者としての自身の使命や熱い想いを聞けたことも自身にとって非常に良い刺激となりました。

栗原靖英
 今までのビジネスプランの作成では、売上について期待値から楽観値の間を想定して作成していた。また、純キャシュフローによる純現在価値(NPV)と内部投資収益率(IRR)を踏まえた計画は行っていませんでした。弊社のビジネスプランニングにおいて、リスクまで反映した事業計画となっていれば、投資してもらう段階からより実態に即したプランになったのではないかと考えられる。ビジネスモデルのフレームワーク、ビジネスロードテスト、アトリビュート分析を行っていれば、他のプロジェクトになっていたこともありえる。今回実践塾で学んだことは、利益が上がるプロジェクトを選択し、社内資本の集中した投入や人員の配置を行うためのデータ分析資料になると考えている。
 このビジネスプランニング実践塾に参加させていただき、ビジネスモデルの分析・解析能力の向上ならびに、リスク抽出から解決・回避するために必要な方法を学び、今後の経営に生かすことができる。すでにニュービジネスが進行しており、早期にリスクの検証、プランの見直しを行う必要がある。課題を更に踏み込んで分析し、プランを練り直して社内で協議し、ニュービジネスを成功させたい。

和田貴美子
今回の参加で、私にとって何より良かったことは、成長意識の高い中小企業の経営者から「税理士」に対して求めること、期待することを本音でお話いただけたことです。これによって、今後取組むべきことが明確になり、自分自身の「事業計画」作成のための大きな指針を与えていただきました。もちろん、要求される内容は高いものであり、それに応えるためのハードルは高いが、その分やりがいがあると考えています。そして、今回のプログラムでは、参加企業が検討している事業計画について、さまざまな視点から議論する時間が設けられていました。この議論では商品・サービスの特性についての分析、事業運営で予測されるリスクや、絶対的に有利なところその他、さまざま意見が交わされます。この過程で、他のケースでも該当、応用できそうな思わぬ気づきを得ることができ、先入観のない者が参加して議論しあうことの重要性を改めて実感できたことも、今回の参加の収穫でした。企業に関わる専門家、支援者が当プログラムに参加する意義は、企業が事業計画を立てる過程で「漏れ」がないよう、サポートが必要なところを把握することができるところにあると思います。 


開催趣旨

中小企業やベンチャー企業の経営者は、不確実性の高い事業環境下で高度な経営的意思決定を行うために、ビジネスプランニングとそのためのファイナンスに関わる知識の習得が不可欠です。いくらすばらしい事業アイデアや技術を持っていても、ファイナンスの知識なくしては、リスクマネジメントを行いながら成長のための資金を調達することも、調達した資金を有効に投資することもできません。
しかし、こうしたビジネスプランニングやファイナンスに関する知識を、多忙を極める中小企業やベンチャー企業の経営者が、日常の業務の中で自ら時間をねん出し学習することは容易ではありません。ビジネスプランニング実践塾では、中小企業やベンチャー企業の経営者が自社のビジネスモデルを再検討するための場を提供することと、御社におけるCFO人材や新規事業を担える人材を育成するための場を提供することを目的としています。中小企業やベンチャー企業経営者の勘と経験に頼った経営は、高いリスクをはらんでいます。経営者の右腕となり、事業のリスクについて分析しアドバイスできる能力を持つCFO人材の育成が、中小企業やベンチャー企業においても欠かせなくなっています。
したがって、可能な限り、社長のみならず、御社において企画・財務を担当している役員(CFO)もしくは今後こうした役割を担当させたいと考えている社員と一緒に参加することを推奨します。中小企業やベンチャー企業を対象とするコンサルタントや顧問税理士・会計士の方々についても、顧問先である中小企業やベンチャー企業の社長と一緒に参加することを推奨します。もちろん、どちらか1名の参加でも問題はありませんが、ともに参加することでビジネスプランニング実践塾の修了後に、御社での実践へとスムーズに移行することができるでしょう。
ビジネスプランニング実践塾は、このような基礎知識の習得にとどまるものではありません。習得した基礎知識を元にして、自社が抱える実践的課題に関して各自で分析を進めるとともに、グループ討議と全体討議を通じて意見交換を行います。こうした討議を通じて、今後ますます不確実性の高まる事業環境下においても十分競争力を持つビジネスモデルへと再構築していくことが可能となるでしょう。自社の現在のビジネスモデルと今後目指すビジネスモデルを想定しながら、グループ討議および全体討議を行うことを通じて、中小企業やベンチャー企業の経営者およびCFOにとっては、自社のビジネスモデルを練り直すための貴重な機会となるでしょう。
参加する中小企業やベンチャー企業の経営者やCFOにおいて、現状の知識レベルには差があるかもしれません。しかし、初級、中級、上級レベルのテキストとして何を読めばよいのか、どのようなプロセスを経てレベルアップを図れば自らの知識の向上が達成できるのかについて、よくわからず困っている人も多いかもしれません。ビジネスプランニング実践塾では、参加者のレベルに応じて、「どのようなテキストを使って、どのように勉強すればよいのか」という疑問に対しても、丁寧に指導していきます。
最後に、中小企業やベンチャー企業経営の実践においては、異業種の経営者間でネットワークを構築しておくことが、将来の事業展開において貴重な資産になります。人的ネットワークの形成、お互いが高い目標に向かって高めあうことのできるコミュニティを構築することも、ビジネスプランニング実践塾の大きな目的です。

対象者

ビジネスプランニング実践塾は、下記に示すような中小企業やベンチャー企業の経営者とCFO(企画・財務担当者)、新規事業担当者、金融機関の中小企業向け融資等の担当者、コンサルタントや顧問税理士・会計士を対象としています。
  • 自社の現在のビジネスモデルが成長可能なものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。

  • リスクをマネジメントしながら高成長を模索したいと思っているが、それを実施するためのファイナンスの基礎知識が不足していると感じている方。

  • 独自の方針でこれまで成長を模索してきたが、他の中小企業やベンチャー企業の経営者から幅広く意見を聞いて、ビジネスモデルをもう一度再検討したいと感じている方。

  • 今後の自社の成長戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得した財務担当役員を育成する必要があると感じている方。

  • 現在検討もしくは既に実施している新規事業が利益を生み出すものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。

  • 融資先の中小企業やベンチャー企業に対して付加価値あるサービスを提供するために、ビジネスプランニングやリスクマネジメントに関する知識の習得が必要であると感じている金融機関の中小企業向け融資等の担当者の方。

  • 顧問先の中小企業やベンチャー企業に対して付加価値あるサービスを提供するために、ビジネスプランニングやリスクマネジメントに関する知識の習得が必要であると感じているコンサルタントや顧問税理士・会計士の方。


プログラム


ビジネスプランニング実践塾では、ビジネスプランニングとリスクマネジメントに関する基礎知識を、土日2日間の短期集中コースで習得できるように、基礎理論の習得(個別講義)と、実践へのフィードバックが可能となるように自社課題に関する分析、参加メンバー間での意見交換(グループ討議と全体討議)を組み合わせて、プログラムを設計しています。講義では、エクセルとシミュレーションの専用ソフトウェアを使いますので、ソフトウェアがインストールされたノートパソコンを持参して参加して下さい。専用ソフトウェアのインストールの方法については、改めて指示します。
より高度な知識の習得をしたい方は、ビジネスプランニング実践塾を修了後、ベンチャーファイナンス実践塾への参加をお勧めします。詳細は、下記をご参照下さい。
http://www.b.kobe-u.ac.jp/~kutsuna/entre/vf.html

個別講義

  1. ビジネスプランニングの基礎(1)
    競争力のあるビジネスモデルを構築するにあたって、どのような要素を検討する必要があるのか。
    競争力のあるビジネスモデルかどうかを、どのような理論・方法を用いてチェックすればよいのか。

  2. ビジネスプランニングの基礎(2)
    顧客セグメントの明確化と自社の製品・サービスの差別化を、どのような理論・方法を用いてチェックすればよいのか。

  3. ビジネスプランニングのリスク分析(1)
    ビジネスプランが利益を生み出すものかどうかを、どのようなプロセスで、どのような方法を用いてチェックすればよいのか。

  4. ビジネスプランニングのリスク分析(2)
    シミュレーションの技術(専用ソフトウェア)を使って、どのようにビジネスプランのリスク分析を実践すればよいのか。また、そうした分析の結果に基づいて、ビジネスプランの改善をどのように行えばよいのか。

グループ討議
個別講義で習得した基礎理論を元にして、自社が抱える実践的課題に関して分析を進めるとともに、4名程度で1グループを編成し意見交換を行います。

全体討議
グループ討議を受けて、全体討議を行います。


スケジュール

開催日、場所

開催日: 2010年7月17日(土)-18日(日)
場所 : 神戸大学六甲台キャンパスもしくは大阪のサテライト教室を予定

開催時間 : 合計12時間(+意見交換・懇親会4時間)

<1日目> <2日目>
10:00-12:00 セッション1
10:00-12:00 セッション3
13:00-17:00 セッション2
13:00-17:00 セッション4
17:30-19:30 意見交換・懇親会
17:30-19:30 意見交換・懇親会

※両日とも、講義終了後、メンバー間での交流や講義内容に関する質問や意見交換のために懇親会を予定していますが、これらについては自由参加(参加費は自費負担)です。2日目の懇親会は、実践塾の卒業生との交流を予定しています。

募集人数 : 20名(開催最少人数10名)

費用等


費用 : 1人8万円(消費税5%と講義資料代を含む)
 ※ 初回開始までに全額納入をお願いします。

必要書類 : 以下3点を添えて申込をお願いいたします。
(1)履歴書
(2)参加動機(A41枚程度)
(3)事業内容がわかる会社パンフレットもしくはウェブのアドレス

応募締切
2010年7月2日(金)

事務局 : 特定非営利活動法人 現代経営学研究所(RIAM)
神戸市灘区六甲台町2-1
神戸大学経営学研究科第3学舎内
担当:柏原(かしはら)・若命(わかめい)
E-mail:bi@riam.jp  TEL:078-803-6985  FAX:078-805-1624

現代経営学研究所(RIAM)の詳細は、HP<http://www.riam.jp/>をご参照下さい。