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ビジネスプランニング実践塾

第III期生の紹介



氏名
井上紘章
所属
株式会社中村超硬 超砥粒応用事業部 営業課
志望動機
弊社は社名の通り、超硬合金・PCDといった硬脆材料を精密に加工する事を得意とする企業であります。長年、培ったPCDの応用技術を駆使し、2004年よりワイヤーソーと言うオリジナル工具の開発を開始し、私も2008年より工具の開発、工具を用いた加工技術の構築に携わってまいりました。2009年より太陽電池用シリコンウェハ、またLED用サファイアウェハのスライス事業、ワイヤーソー外販事業の新規展開を行い、現在、私は営業課に在籍し、新規顧客の獲得に日々、活動しております。しかし、これらワイヤーソー事業もまだ立ち上がったばかりで自社が抱える課題について全ては把握しきれていないのが現状です。今回、ビジネスプランニング実践塾に参加させて頂く上で、コストを抑え、利益を生む為には何をしなければならないか、効率の良い事業展開とは何かといった事をじっくり考えながら、今後の事業展開に生かせるように習得したいと思います。

氏名
尾亦周平
所属
ダイキン工業株式会社 グローバル戦略本部、営業企画部
志望動機
現在所属しているグローバル戦略本部という部門の1つの役割として、未開拓市場を開拓、市場に根ざした経営を行うことが求められていると理解しており、将来はこうした地域における経営を担う仕事をしていきたいと考えている。しかしながら、販売活動についてのノウハウは日ごろの業務の中から学習していくことは可能であるが、体系的に経営の要所を学ぶチャンスは、実際に現場に出る前には自分自身で会計・資金繰りなどの本を読むことでしか達成できず、自分の中での理解の度合い・進捗などが分かりづらいという悩みがあった。本講座ではこうした悩みに対する対策を少しでも可視化、今後の学習・実際の業務に活かしていくきっかけができると考えたため、参加を希望した。

氏名
田村宏之
所属
ダイキン工業株式会社 グローバル戦略本部 提携推進部
志望動機
弊社の上司経由でこのビジネス塾の案内を拝見し、業務としてビジネスの企画に携わっておる関係で本セミナーに参加することで、体系的な企画のノウハウを学び、業務への活用ができればと思い参加しました。また、社外の様々な業種の方が参加されるようですので、それらの方との意見交換で違った観点、情報が吸収できればと考えます。それから、小生神戸大の卒業生ということもあり、母校のビジネススクールに関心があるということも動機の1つです。

氏名
西藤和夫
所属
バンドー化学株式会社 新事業推進部
志望動機
私は現在所属が新事業推進部で、新規事業の技術開発を行っております。弊社の主製品は伝動ベルトとなりますが、これまで培ってきたゴム、ウレタン、プラスチックの配合設計とそれらを複合化とするというコア技術の深耕と新技術「ナノ粒子創製技術」「機能化コーティング技術」の開発を行い、これらコア技術と新技術の融合による光産業分野に向けた製品の開発を行っております。上司の勧めもあり、この機会にビジネスプランニングの知識の習得と当社の新規事業が抱える課題を分析し、今後の当社の事業展開に役立てればと考えております。

受講後の感想

 
井上紘章
弊社の場合、特殊な工具の販売を新規事業としているので、今回参加された皆様にイメージとして伝えることができるか少し不安がありましたが、忽那教授を始め、同期生やフォローして下さった学生の皆様には弊社の現状、問題点をしっかり把握した上で貴重な意見を賜り、大変感謝しております。急激に加速を続ける太陽電池等のエネルギー産業市場に参入を果たし、新規事業を展開をしていく過程で実践塾に参加させて頂きましたが、ビジネスモデルを見直し、事業リスクを把握する大変良い機会でした。また事業分野の異なる企業がどのような事業戦略を練り、課題を抱えているのかを拝聴できたことも貴重な経験でした。ここまでは受講の感想ですが、2日連続で懇親会も催して下さり、本当にありがとうございました。特に2日目の海鮮居酒屋で食べた鮪の目玉は当分、病み付きになりそうです。また機会がありましたら忽那教授のセミナーに参加させて頂きたく存じます。ありがとうございました。

尾亦周平
今回の受講は会社の上司が勧めてくれたことがきっかけでしたが、自分の中で如何にして起業を行い、永続させていくかということは非常に興味深い、長い間体系的に勉強したかったテーマでした。体系立ったマーケティングを行い、売れる商品を作り、組織を存続させるのに不可欠なファイナンスを学ぶという内容は今まで勉強してきた経営学を更に実践的に行うものでした。いつもマーケティングやファイナンスは会社の業務の中で行っているものですが、改めて体系的に座学で学ぶと新鮮な驚きがあり、今後の職務遂行に役立つことと思います。ありがとうございました。

田村宏之
今回は従来の中小企業の経営者の方々ではなく、個々の企業の担当者の方々がメンバーであったため、ある意味同じ目線での議論が出来たことが良かったかと思います。一方で中小経営者の方々の考え方も拝聴したかったかという気もしますが、いずれにしてもビジネスプランの組立て方、それの検証、リスク分析手法を包括的に学ぶことができて、大変有意義な実践塾でした。日々の仕事でも経営計画の作成等に関わる機会もあるのですが、今回の一連の流れの一部分を担当する(例えば売上、利益計画)ことしかないので、全体を学ぶことができたことで、将来海外勤務になったときには包括的な仕事になるため、その際には大いに活用できると考えます。また、余談ですがテキストの中の「分析重視の転換を妨げる症状」4か条には興味を引かれ、どこの企業にも大なり小なりあるのだなぁと変に感心するとともに、企業文化も新規事業の立上げ・発展に重要な要因だと感じました。この2日間で他社の方々とのディスカッションを通じて、改めて日本メーカーの裾野の広さ、技術力の高さに感心しました。また、どの企業の方々も中国、アジアとの商売をされておりこれからはグローバル展開が益々企業発展のために必須なことであると確信しました。

西藤和夫
2日間という短い期間でしたが、ビジネスプランニングの基礎知識から学び、実際行っている事業について分析し、グループ討議・全体討議で先生、受講生、アシスタントの学生さんと意見交換を行うことで様々な問題・方向性が浮かびあがり、大変勉強となりました。また、専用ソフトを使ったビジネスプランのリスク分析手法が学べ、今後新たな新規事業を進める上でのツールとして生かせればと思います。ありがとうございました。 


開催趣旨

中小企業やベンチャー企業の経営者は、不確実性の高い事業環境下で高度な経営的意思決定を行うために、ビジネスプランニングとそのためのファイナンスに関わる知識の習得が不可欠です。いくらすばらしい事業アイデアや技術を持っていても、ファイナンスの知識なくしては、リスクマネジメントを行いながら成長のための資金を調達することも、調達した資金を有効に投資することもできません。
しかし、こうしたビジネスプランニングやファイナンスに関する知識を、多忙を極める中小企業やベンチャー企業の経営者が、日常の業務の中で自ら時間をねん出し学習することは容易ではありません。ビジネスプランニング実践塾では、中小企業やベンチャー企業の経営者が自社のビジネスモデルを再検討するための場を提供することと、御社におけるCFO人材や新規事業を担える人材を育成するための場を提供することを目的としています。中小企業やベンチャー企業経営者の勘と経験に頼った経営は、高いリスクをはらんでいます。経営者の右腕となり、事業のリスクについて分析しアドバイスできる能力を持つCFO人材の育成が、中小企業やベンチャー企業においても欠かせなくなっています。
したがって、可能な限り、社長のみならず、御社において企画・財務を担当している役員(CFO)もしくは今後こうした役割を担当させたいと考えている社員と一緒に参加することを推奨します。中小企業やベンチャー企業を対象とするコンサルタントや顧問税理士・会計士の方々についても、顧問先である中小企業やベンチャー企業の社長と一緒に参加することを推奨します。もちろん、どちらか1名の参加でも問題はありませんが、ともに参加することでビジネスプランニング実践塾の修了後に、御社での実践へとスムーズに移行することができるでしょう。
ビジネスプランニング実践塾は、このような基礎知識の習得にとどまるものではありません。習得した基礎知識を元にして、自社が抱える実践的課題に関して各自で分析を進めるとともに、グループ討議と全体討議を通じて意見交換を行います。こうした討議を通じて、今後ますます不確実性の高まる事業環境下においても十分競争力を持つビジネスモデルへと再構築していくことが可能となるでしょう。自社の現在のビジネスモデルと今後目指すビジネスモデルを想定しながら、グループ討議および全体討議を行うことを通じて、中小企業やベンチャー企業の経営者およびCFOにとっては、自社のビジネスモデルを練り直すための貴重な機会となるでしょう。
参加する中小企業やベンチャー企業の経営者やCFOにおいて、現状の知識レベルには差があるかもしれません。しかし、初級、中級、上級レベルのテキストとして何を読めばよいのか、どのようなプロセスを経てレベルアップを図れば自らの知識の向上が達成できるのかについて、よくわからず困っている人も多いかもしれません。ビジネスプランニング実践塾では、参加者のレベルに応じて、「どのようなテキストを使って、どのように勉強すればよいのか」という疑問に対しても、丁寧に指導していきます。
最後に、中小企業やベンチャー企業経営の実践においては、異業種の経営者間でネットワークを構築しておくことが、将来の事業展開において貴重な資産になります。人的ネットワークの形成、お互いが高い目標に向かって高めあうことのできるコミュニティを構築することも、ビジネスプランニング実践塾の大きな目的です。

対象者

ビジネスプランニング実践塾は、下記に示すような中小企業やベンチャー企業の経営者とCFO(企画・財務担当者)、新規事業担当者、金融機関の中小企業向け融資等の担当者、コンサルタントや顧問税理士・会計士を対象としています。
  • 自社の現在のビジネスモデルが成長可能なものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。

  • リスクをマネジメントしながら高成長を模索したいと思っているが、それを実施するためのファイナンスの基礎知識が不足していると感じている方。

  • 独自の方針でこれまで成長を模索してきたが、他の中小企業やベンチャー企業の経営者から幅広く意見を聞いて、ビジネスモデルをもう一度再検討したいと感じている方。

  • 今後の自社の成長戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得した財務担当役員を育成する必要があると感じている方。

  • 現在検討もしくは既に実施している新規事業が利益を生み出すものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。

  • 融資先の中小企業やベンチャー企業に対して付加価値あるサービスを提供するために、ビジネスプランニングやリスクマネジメントに関する知識の習得が必要であると感じている金融機関の中小企業向け融資等の担当者の方。

  • 顧問先の中小企業やベンチャー企業に対して付加価値あるサービスを提供するために、ビジネスプランニングやリスクマネジメントに関する知識の習得が必要であると感じているコンサルタントや顧問税理士・会計士の方。


プログラム


ビジネスプランニング実践塾では、ビジネスプランニングとリスクマネジメントに関する基礎知識を、土日2日間の短期集中コースで習得できるように、基礎理論の習得(個別講義)と、実践へのフィードバックが可能となるように自社課題に関する分析、参加メンバー間での意見交換(グループ討議と全体討議)を組み合わせて、プログラムを設計しています。講義では、エクセルとシミュレーションの専用ソフトウェアを使いますので、ソフトウェアがインストールされたノートパソコンを持参して参加して下さい。専用ソフトウェアのインストールの方法については、改めて指示します。
より高度な知識の習得をしたい方は、ビジネスプランニング実践塾を修了後、ベンチャーファイナンス実践塾への参加をお勧めします。詳細は、下記をご参照下さい。
http://www.b.kobe-u.ac.jp/~kutsuna/entre/vf.html

個別講義

  1. ビジネスプランニングの基礎(1)
    競争力のあるビジネスモデルを構築するにあたって、どのような要素を検討する必要があるのか。
    競争力のあるビジネスモデルかどうかを、どのような理論・方法を用いてチェックすればよいのか。

  2. ビジネスプランニングの基礎(2)
    顧客セグメントの明確化と自社の製品・サービスの差別化を、どのような理論・方法を用いてチェックすればよいのか。

  3. ビジネスプランニングのリスク分析(1)
    ビジネスプランが利益を生み出すものかどうかを、どのようなプロセスで、どのような方法を用いてチェックすればよいのか。

  4. ビジネスプランニングのリスク分析(2)
    シミュレーションの技術(専用ソフトウェア)を使って、どのようにビジネスプランのリスク分析を実践すればよいのか。また、そうした分析の結果に基づいて、ビジネスプランの改善をどのように行えばよいのか。

グループ討議
個別講義で習得した基礎理論を元にして、自社が抱える実践的課題に関して分析を進めるとともに、4名程度で1グループを編成し意見交換を行います。

全体討議
グループ討議を受けて、全体討議を行います。


スケジュール

開催日、場所

開催日: 2010年11月27日(土)-28日(日)
場所 : 神戸大学六甲台キャンパス アカデミア館

開催時間 : 合計12時間(+意見交換・懇親会4時間)

<1日目> <2日目>
10:00-12:00 セッション1
10:00-12:00 セッション3
13:00-17:00 セッション2
13:00-17:00 セッション4
17:30-19:30 意見交換・懇親会
17:30-19:30 意見交換・懇親会

※両日とも、講義終了後、メンバー間での交流や講義内容に関する質問や意見交換のために懇親会を予定していますが、これらについては自由参加(参加費は自費負担)です。2日目の懇親会は、実践塾の卒業生との交流を予定しています。

募集人数 : 15名

費用等


費用 : 1人8万円(消費税5%と講義資料代を含む)
 ※ 初回開始までに全額納入をお願いします。

必要書類 : 以下3点を添えて申込をお願いいたします。
(1)履歴書
(2)参加動機(A41枚程度)
(3)事業内容がわかる会社パンフレットもしくはウェブのアドレス

応募締切
2010年11月19日(金)

事務局 : 特定非営利活動法人 現代経営学研究所(RIAM)
神戸市灘区六甲台町2-1
神戸大学経営学研究科第3学舎内
担当:柏原(かしはら)・若命(わかめい)
E-mail:bi@riam.jp  TEL:078-803-6985  FAX:078-805-1624

現代経営学研究所(RIAM)の詳細は、HP<http://www.riam.jp/>をご参照下さい。