トップページ戦略的企業家養成プログラムベンチャーファイナンス実践塾ビジネスプランニング実践塾超入門 企業価値経営 ~実践ワークショップ~成長型中小中堅企業育成フォーラム

ビジネスプランニング実践塾





氏名
川原拓馬
所属
株式会社アットストリーム
志望動機
私は日々、コンサルタントとして、クライアントの戦略立案や経営計画立案の支援、経営管理制度の構築支援などを行っています。今回ビジネスプランニング実践塾に参加希望している理由は、実現性の高い成長戦略を“クライアント主導で”立案できる支援ができるようになりたいと思っているからです。経営計画は、フェーズによって大きく2つに分類できると考えています。1つは業績改善、あるいは事業再生系の経営計画であり、2つ目はさらなる事業拡大のための経営計画です。後者はもとより、前者において成長のためのビジネスプランの立案が重要だと感じています。私はこれまで、どちらかというと前者に分類される経営計画立案に多く関わってきました。早急に止血する必要性が高く、どうしても経費の削減やリストラといった打ち手が優先されます。しかしながら、それだけでは縮小均衡になるだけで根本的なビジネスの改善にはなりません。中長期的に目指す姿を描き、再浮上する経営計画を打ち手に落としこめないと、一時的に収益が改善したとしてもいずれジリ貧になっていってしまいます。一方で、再建計画は企業に相当な精神的、肉体的負担を強いるものであり、プランの練り直しや再度の再建計画策定は命取りになりかねません。一度で一気に再建するためには、一気通貫した、企業内外のステークホルダーが納得できるリストラから再浮上するまでのビジネスプランが必要であり、それこそが再建計画立案時においてコンサルタントが付加価値を出す場面であると考えております。また、ビジネスプランを検討する際には、時間的にタイトなこともあり、本来中心となるべきクライアントをうまく巻き込んでプラン検討していくことがなかなかできていないことも課題であると考えています。実際にはコンサルタントがほとんどプランを作ってしまっていることもあるのが実情ですが、実行者であるクライアントの腹に落ちていないと絵に描いたモチになってしまいますし、ビジネスプラン立案というスキルを身につけてもらうこともできません。短期間にクライアントを巻き込んで推進できていない原因としては、そもそも「何を考えるべきなのか」を絞り込めていないこと、それを共有できていないことの2点が挙げられると考えております。ビジネスプランニングの基礎を体系的に学ぶことで、「何を考えるべきなのか」の筋道をクライアントに示して考えるべきことを重要なものに絞りこみ、かつクライアントが中心となって検討できるような支援を行えるようになりたいと考えております。

氏名
後藤隼人
所属
起業準備中
志望動機
受講目的は「ビジネスプランを構築、実践する力を向上すること」にあります。さらに細かく言うと、ビジネスプランの構築、実践において現状自分に足りないものは何なのか?を把握することを目的としています。「ビジネスプランニング実践塾第Ⅳ期塾生募集」の対象者で言うと、5番に該当するかと思います。私は「自分の一生のキャリアの中で事業を興し成功させたい」と思っているのですが、一方で「現状では、力が不足している」ということも感じております。明らかに力不足な側面として、「お金(財務・会計)の面」、「未来を見通す視点」などがあることは認識しているのですが、(1)その他にどういった力が欠けており、(2)それらのうちどれを埋めるべきなのか(全部を自分で埋める必要はないのかなと考えております)、(3)今後具体的にどういったアクションが必要なのか、を認識したいと考えております。力不足な面、知識不足な面も多くあるかとは思います。しかし、全力で臨み、忽那先生や他の参加者の方々と良い議論をできればと思っております。具体的スキルとマインドの両方をこの機会で鍛えたいと思います。当日を楽しみにしております。どうぞ宜しくお願いいたします。

氏名
宅間朗
所属
ネットワンシステムズ株式会社 エンタープライズ事業部部長
志望動機
先般、RIAMで開催された「超入門 企業価値経営」に参加させて頂きました。ファイナンスの基礎を十分理解できていないなかでの参加のため、最前線にいらっしゃる山本先生の話についていくので精一杯でしたが、頂いたテキストで復習しつつ、学びの面白さを実感しております。山本先生のお話はリアリティがあり、座学では決して経験のできない、非常に有益なものだと痛感しております。私は技術職の出身のため、ファイナンスはもとよりマーケティングやHR等、まだまだ勉強不足ですが最近、マーケティング、営業推進組織での業務が多くなり、合理的、論理的なビジネスプランの作り方を学びたいと考えており、受講を希望いたします。

受講後の感想


川原拓馬
この実践塾で非常に良かったと感じた点は大きく3つある。1点目は、「ビジネスプランを立案する」という非常に大きなテーマについて、全体感を持って学べた点だ。基本的な流れとして、先生に用意いただいた資料にそって、複数のフレームワークを使ってビジネスプランを練り上げ、検証し、リスクを分析していく。この際、1つ1つのフレームワークについてだけでなく、フレームワーク間の関係性や流れについても丁寧な説明がされる。そのことにより、「こうつながってくるのか」という納得感を得ながら学習を進めることが出来た。先生もおっしゃっていたが、実際にビジネスプランを立案する際にも、「ツルッ」と手順どおりに進むわけではなく、手順間を行ったり来たりするだろう。従って、手順間の関係性を理解することは非常に重要だと感じた。2点目は、この実践塾は単発で終わってしまうセミナーではないことだ。もちろんこのセミナーでビジネスプランニングに関する全体像と基本的な考え方は学べる。しかし、それ以外にも講義終了後にも継続学習のための取り組みが図られている。①推薦書籍の紹介、②上級の実践塾(ベンチャーファイナンス)への参加、③実践塾のコミュニティに参加し、経営者、あるいは企業支援者との人脈形成が図れる、④先生にメールで質問(実際に複数の質問をさせていただいたが、全て丁寧にご回答いただいた)。最後に、先生とサポートしてくれる学生さんの質の高さだ。先生は優しい人柄で討議の雰囲気をつくり、論理的で明快な説明で理解を深めてくれる。そして、学生さんは必要に応じてホワイトボードへ討議結果を書き込んだり、新鮮な意見で議論のアクセントとなってサポートしてくれる。従って、受講生は気持ちよく「思考」に集中することが出来る。今回学んだことは、どんどん実践で使いながら、(わからなくなったら即座に先生に質問し)、さらに理解を深めていきたい。また、今回出会った「仲間」達とも末永いお付き合いを続けていきたい。

後藤隼人
今回の実践塾での最大の収穫は、「事業計画の一連の流れ・全体像が見えたこと」です。これまでも環境分析、マーケティング、ファイナンスなどを個別に学ぶ機会はあったのですが、それらを統合し全体を見渡す視点というのは持てていませんでした。今回の実践塾では、事業計画(ビジネスプランニング)を作り上げるために必要なことを実際の流れに沿ってモレなく学べたというのが大きかったです。また、理論とそれを具体的に応用するためのワークが、それらを交互に行う進め方のおかげで、理論だけを学ぶよりもより深い理解を得ることができたように思います。ワークの中では自分のプランについて他の方々とのディスカッションする時間もいただけて、自分が見落としがちな視点や自分のプランの弱い部分というのに気づくことができました。その意味でもワークの意義は大きかったように思います。最後に、学生さんのサポートのおかげで、2日間内容に集中することができました。ディスカッションでは学生さんならではの新鮮な意見も出してくれましたし、突き上げのプレッシャーによる良い緊張感を感じることもできました。大変ありがたく感じております。今回学んだことを定着させるためには、何度も復習を行うこと、また、実際に実地で使って失敗と成功を繰り返すことが不可欠だと思います。引き続き、がんばっていきたいと思います。

宅間朗

 


開催趣旨

中小企業やベンチャー企業の経営者は、不確実性の高い事業環境下で高度な経営的意思決定を行うために、ビジネスプランニングとそのためのファイナンスに関わる知識の習得が不可欠です。いくらすばらしい事業アイデアや技術を持っていても、ファイナンスの知識なくしては、リスクマネジメントを行いながら成長のための資金を調達することも、調達した資金を有効に投資することもできません。
しかし、こうしたビジネスプランニングやファイナンスに関する知識を、多忙を極める中小企業やベンチャー企業の経営者が、日常の業務の中で自ら時間をねん出し学習することは容易ではありません。ビジネスプランニング実践塾では、中小企業やベンチャー企業の経営者が自社のビジネスモデルを再検討するための場を提供することと、御社におけるCFO人材や新規事業を担える人材を育成するための場を提供することを目的としています。中小企業やベンチャー企業経営者の勘と経験に頼った経営は、高いリスクをはらんでいます。経営者の右腕となり、事業のリスクについて分析しアドバイスできる能力を持つCFO人材の育成が、中小企業やベンチャー企業においても欠かせなくなっています。
したがって、可能な限り、社長のみならず、御社において企画・財務を担当している役員(CFO)もしくは今後こうした役割を担当させたいと考えている社員と一緒に参加することを推奨します。中小企業やベンチャー企業を対象とするコンサルタントや顧問税理士・会計士の方々についても、顧問先である中小企業やベンチャー企業の社長と一緒に参加することを推奨します。もちろん、どちらか1名の参加でも問題はありませんが、ともに参加することでビジネスプランニング実践塾の修了後に、御社での実践へとスムーズに移行することができるでしょう。
ビジネスプランニング実践塾は、このような基礎知識の習得にとどまるものではありません。習得した基礎知識を元にして、自社が抱える実践的課題に関して各自で分析を進めるとともに、グループ討議と全体討議を通じて意見交換を行います。こうした討議を通じて、今後ますます不確実性の高まる事業環境下においても十分競争力を持つビジネスモデルへと再構築していくことが可能となるでしょう。自社の現在のビジネスモデルと今後目指すビジネスモデルを想定しながら、グループ討議および全体討議を行うことを通じて、中小企業やベンチャー企業の経営者およびCFOにとっては、自社のビジネスモデルを練り直すための貴重な機会となるでしょう。
参加する中小企業やベンチャー企業の経営者やCFOにおいて、現状の知識レベルには差があるかもしれません。しかし、初級、中級、上級レベルのテキストとして何を読めばよいのか、どのようなプロセスを経てレベルアップを図れば自らの知識の向上が達成できるのかについて、よくわからず困っている人も多いかもしれません。ビジネスプランニング実践塾では、参加者のレベルに応じて、「どのようなテキストを使って、どのように勉強すればよいのか」という疑問に対しても、丁寧に指導していきます。
最後に、中小企業やベンチャー企業経営の実践においては、異業種の経営者間でネットワークを構築しておくことが、将来の事業展開において貴重な資産になります。人的ネットワークの形成、お互いが高い目標に向かって高めあうことのできるコミュニティを構築することも、ビジネスプランニング実践塾の大きな目的です。

対象者

ビジネスプランニング実践塾は、下記に示すような中小企業やベンチャー企業の経営者とCFO(企画・財務担当者)、新規事業担当者、金融機関の中小企業向け融資等の担当者、コンサルタントや顧問税理士・会計士を対象としています。
  • 自社の現在のビジネスモデルが成長可能なものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。

  • リスクをマネジメントしながら高成長を模索したいと思っているが、それを実施するためのファイナンスの基礎知識が不足していると感じている方。

  • 独自の方針でこれまで成長を模索してきたが、他の中小企業やベンチャー企業の経営者から幅広く意見を聞いて、ビジネスモデルをもう一度再検討したいと感じている方。

  • 今後の自社の成長戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得した財務担当役員を育成する必要があると感じている方。

  • 現在検討もしくは既に実施している新規事業が利益を生み出すものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。

  • 融資先の中小企業やベンチャー企業に対して付加価値あるサービスを提供するために、ビジネスプランニングやリスクマネジメントに関する知識の習得が必要であると感じている金融機関の中小企業向け融資等の担当者の方。

  • 顧問先の中小企業やベンチャー企業に対して付加価値あるサービスを提供するために、ビジネスプランニングやリスクマネジメントに関する知識の習得が必要であると感じているコンサルタントや顧問税理士・会計士の方。


プログラム


ビジネスプランニング実践塾では、ビジネスプランニングとリスクマネジメントに関する基礎知識を、土日2日間の短期集中コースで習得できるように、基礎理論の習得(個別講義)と、実践へのフィードバックが可能となるように自社課題に関する分析、参加メンバー間での意見交換(グループ討議と全体討議)を組み合わせて、プログラムを設計しています。講義では、エクセルとシミュレーションの専用ソフトウェアを使いますので、ソフトウェアがインストールされたノートパソコンを持参して参加して下さい。専用ソフトウェアのインストールの方法については、改めて指示します。
より高度な知識の習得をしたい方は、ビジネスプランニング実践塾を修了後、ベンチャーファイナンス実践塾への参加をお勧めします。詳細は、下記をご参照下さい。
http://www.b.kobe-u.ac.jp/~kutsuna/entre/vf.html

個別講義

  1. ビジネスプランニングの基礎(1)
    競争力のあるビジネスモデルを構築するにあたって、どのような要素を検討する必要があるのか。
    競争力のあるビジネスモデルかどうかを、どのような理論・方法を用いてチェックすればよいのか。

  2. ビジネスプランニングの基礎(2)
    顧客セグメントの明確化と自社の製品・サービスの差別化を、どのような理論・方法を用いてチェックすればよいのか。

  3. ビジネスプランニングのリスク分析(1)
    ビジネスプランが利益を生み出すものかどうかを、どのようなプロセスで、どのような方法を用いてチェックすればよいのか。

  4. ビジネスプランニングのリスク分析(2)
    シミュレーションの技術(専用ソフトウェア)を使って、どのようにビジネスプランのリスク分析を実践すればよいのか。また、そうした分析の結果に基づいて、ビジネスプランの改善をどのように行えばよいのか。

グループ討議
個別講義で習得した基礎理論を元にして、自社が抱える実践的課題に関して分析を進めるとともに、4名程度で1グループを編成し意見交換を行います。

全体討議
グループ討議を受けて、全体討議を行います。


スケジュール

開催日、場所

開催日: 2011年3月20日(日)-21日(月) *3月12日(土)-13日(日)から変更になりました。
場所 : 神戸大学六甲台キャンパス アカデミア館

開催時間 : 合計12時間(+意見交換・懇親会4時間)

<1日目> <2日目>
10:00-12:00 セッション1
10:00-12:00 セッション3
13:00-17:00 セッション2
13:00-17:00 セッション4
17:30-19:30 意見交換・懇親会
17:30-19:30 意見交換・懇親会

※両日とも、講義終了後、メンバー間での交流や講義内容に関する質問や意見交換のために懇親会を予定していますが、これらについては自由参加(参加費は自費負担)です。2日目の懇親会は、実践塾の卒業生との交流を予定しています。

募集人数 : 15名

費用等


費用 : 1人8万円(消費税5%と講義資料代を含む)
 ※ 初回開始までに全額納入をお願いします。

必要書類 : 以下3点を添えて申込をお願いいたします。
(1)履歴書
(2)参加動機(A41枚程度)
(3)事業内容がわかる会社パンフレットもしくはウェブのアドレス

応募締切
2011年3月16日(水)

事務局 : 特定非営利活動法人 現代経営学研究所(RIAM)
神戸市灘区六甲台町2-1
神戸大学経営学研究科第3学舎内
担当:古垣(ふるがき)・若命(わかめい)
E-mail:bi@riam.jp  TEL:078-803-6985  FAX:078-805-1624

現代経営学研究所(RIAM)の詳細は、HP<http://www.riam.jp/>をご参照下さい。