上田隆久
期待と不安が入り混じった中で受講を始めた実践塾ですが、第一回の講義を受けた時から当初の不安が消え去り、とても心地よい緊張感と充実感に満ちた時間を過ごす事が できました。一回一回の講義のテーマが明確で解りやすく、また疑問な点はすぐに優秀な学生アシスタントの方達がフォローしてくださるので、一歩一歩確実に自分の身についていく事が実感できました。さらには、ただ単に受講するだけでなく、まさにその名の通り実際に自社の事例に落とし込んで実践していくことにより、様々な問題点や課題が明確になり、今後の改善点や事業の進め方の大きな指針に結びつける事が出来たのは大きな収穫となりました。最終回のプレゼンテーションに向けて分析を繰り返し、議論を重ね、共通認識のもとで前進する事ができたのは、自分自身にとっても、これまでに無い本当に貴重な経験となり、今後この経験を活かして、更なる前進が出来るよう歩んでいきたいと思います。全7回の受講を終えた今、「ああ、もう終わってしまったんだ」という気持ちと、 「これからが本当の意味での始まりなんだ」という気持ちが複雑に入り混じりながらも、気持ちも新たに更に次のステップに進んでいこうと改めて決意しています。忽那先生、受講生の方々、学生アシスタントの方々、本当にお世話になりました。これからもなにかとお世話になることがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
大林良寛
普段の弁護士業務をこなしているだけでは何となく満足できず,全く新しい分野の知識に身を投じたいなと思って,畑違いであることを前提に,本実践塾に申し込みました。もちろん,弁護士業務も勉強の毎日ではあるのですが,初日にテキストを見たときに,これは,大変なことになるなと感じました。経営者は判断をすることが最大の仕事ですが,その判断は,その経営者だけにとどまる判断ではなく,当該事業に携われる従業員や取引先に影響がある判断であると常々思っています。今回の実践塾を通して,経営者が,新規事業を立ち上げる際には,ただ漫然と判断してはならないということを知ると同時に,経営者の判断の醍醐味を感じました。今回感じた重要な点は,新規事業を立ち上げた後にも,継続的に,当該事業の問題点を認識してそれに対する対応策を検討し続けなければならないという点でした。全く新しい事業を立ち上げる場面ではなくても,既存事業の問題点を解決するためのマイナーチェンジも,新規事業を立ち上げるのと同じことであって,その際には,結局,新規事業を立ち上げる際と同じようなことを考えて,戦略的な判断をしなければならないと感じました。私は,これからの日本は,細分化されたマーケットごとに,それぞれの中小企業が最高の戦略をもって,そのマーケットを確保し,さらなるマーケットを生み出していく時代になると考えています。そして,細分化されたマーケットに対応できるのは,大企業ではなく,実は,中小企業です(マーケットが細分化されればされる程,当該マーケットの規模は小さくなるため,大企業はそのマーケットに参入することができなくなる)。しかし,旧来型の中小企業の経営者は,感覚的に判断を下す力は備えているものの,マーケットを明確に意識した上で,どのような判断基準に基づいて戦略的な判断する力には欠けているとよく感じます。私自身が事業を立ち上げるという訳ではありませんが,経営者の戦略的な判断をサポートできる実力を身につけたいと改めて感じました。本実践塾で,忽那先生を始め,実践塾に参加されていた方々,さらには,忽那ゼミの学生の皆さんと知り合えたことは,今の私にとっては大変大きな出会いでした。単なる教室事例ではなく,実際の事業を題材にチームで検討をするというのが本実践塾の特徴の一つであると思いますが,それだからこそ,そこで得た繋がりは,強固なものとなったと感じております。最後になりましたが,本実践塾をご準備下さいました忽那先生,忽那ゼミの学生の皆さんには心からお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
笹井香予子
私は中小企業の跡取りとして、経営に関する知識を養いたいという理由からこの講義を受講しました。始まった当初は、講義で教わる分析ノウハウを自社の現状にどのように落とし込めば良いか分からず、途方に暮れることもありました。しかし、忽那先生や受講生の皆さん、学生アシスタントからの沢山のアドバイスを受け、自社の問題を客観的に分析し、今後の経営に活用していく土台を築くことが出来ました。特に、講義を通じ魅力を感じたのが、プログラム内容でした。ビジネスプラニングのノウハウから、ファイナンスの知識に至まで短期間でみっちり叩き込みます。当社では銀行借り入れに依存した資金調達が中心で、VCを活用した資金調達について検討したこともありませんでした。まだまだ使いこなせる知識とはなっていませんが、選択肢が広がったことは間違いありません。ビジネスプランニングについても、当社はこれまで経験や勘に偏っていたため、系統立てて戦略を立案することを学ぶことで、自社の現状を整理するきっかけとなりました。一連の学んだことは、講義と同時進行で各自自社の問題に当てはめ7回目の最終プレゼンに向け分析を深めます。ただ受け身の講義ではなく、学んだ知識が即実践に行かせる点も非常に特徴的で、短時間で非常に効率よく成果に結びつけることが出来たように感じています。次に、受講生やアシスタントの学生との出会いです。各方面で活躍する受講生の方々や知識豊富な学生達からの意見は非常に鋭く、有名コンサルに委託するより遥かに有意義な分析ができました。このように志の高い方々と出会える機会に恵まれ、社会に出てから利害を度外視した人間関係が築けることは非常に稀なことではないでしょうか。最後になりましたが、忽那先生や受講生の方々、学生アシスタントの皆さん、短い間でしたがご一緒できて本当に良かったです。これからもお世話になります。
田中健作
全7回にわたる質・量ともにハイレベルの講義、ありがとうございました。最初にテキストをいただいた時には「本当にこの内容をこの時間でやるのか?」と疑問でしたが、結果的には、自分の中で何が分かっていなくて、今後、学習を進める上で、何をどのようにやっていくべきかを明確にすることができました。ほとんど前提知識がないわたしが、何とかこのような状態にまでなれたのは、体系的なプログラムと無駄のないポイントを絞った分かりやすい講義のおかげです。正直、特にファイナンスの知識についてはこの塾のスタート時点ではほとんどゼロに近かったので、まだまだ浅い理解しかできていませんが、これから実践的に使えるレベルにまでに持っていく道筋についてはイメージがつきましたので、後は実践あるのみです。やりながら、さまざまな疑問等が出てくると思いますので、お時間の許す範囲で結構ですのでご指導いただければありがたいです。また、講義のもう一つの柱でもあるビジネスプランのグループワーク&プレゼンテーションですが、内容もさることながらグループワークを通して他の受講生やサポートの学生さんとの交流も深まり、今後の自分の貴重なネットワークになりました。現在の業務が立て込んでいる時期とこの実践塾の受講がちょうど重なったので、予習・復習等、大変なこともありましたが、何とか無事に終了できて、今はほっとしています。これから、この塾で学んだことを深めて塾名のとおり、「実践」していきます。
畠山和夫
ベンチャ-ファイナンス実践塾を7回にわたりご指導いただき有難うございました。受講動機にも記載しましたとおり、「学びたいこと」は次のとおりでした。① 税理士としての職業がら顧問先とのかかわり方の問題:ブタかニワトリか? ② 組織の在り方の問題:ピラミッド型かネットワ-ク型か? ③ 企業を図る物差しの問題:貨幣かその他のものか? その中で③の「企業価値評価」の手法についていろいろ学ぶことができました。また、リアルオプションの発想も初めて知りました。企業のマネジメントは次の3段階あると聞きます。① ロア-マネジメント ② ミドルマネジメント ③ トップマネジメント。今までは、仕事柄①及び②を重点的に学んできましたが、今後は③を引き続き学んでいきた いと思います。
檜山洋子
あっという間の楽しい時間が終わってしまいました・・・。神戸大MBAスクール時代にはちんぷんかんぷんだったことが、忽那先生の易しい(優しい)講義ですんなりと理解することができました。特に、リアルオプションとモンテカルロシミュレーションのほとんどは、今回の塾で概略をつかむことができました。実践塾には、弁護士として法律の専門家の視点でのアドバイスをすることを大いに期待されていたものと思いますが、その期待を大きく裏切ってしまいました。自分でスタートするビジネスのことについて、真剣に皆さんのアドバイスを求めることになったのです。そのため、忽那先生の講義も、一つ一つの言葉に身を切られるような思いで真剣に聞きました。課題図書を全部読み、宿題を稚拙ながらも何とか提出することができたのも、切羽詰まった状況にあったからだと思われます。塾は2週間に一度、土曜日の午後1時から6時までの長丁場でしたが、一度たりとも「長い」と感じることはなく、むしろ、もう少し長くやって欲しいとさえ思えるくらいでした。実践塾での教えを受けるまでは、「分析したって無意味だ。当たって砕けろだ。」と思い込んでいたのですが、塾が終わりに近づくにつれ、分析力なくしてビジネスを立ち上げ持続させることは、到底不可能であると信じるようになりました。それほど説得力のある塾でした。塾の後には毎回懇親会が開かれ、その場も大変楽しくリラックスできる場でした。私は、あつかましくも娘を連れて参加させていただいていたのですが、嫌な顔をされることもなく、むしろ大歓迎ムードでしたので、安心して出席させてもらうことができました。この塾で得た最も大きなものは、人とのつながりです。同じチームでビジネスを検討してくださった田中さんと、学生の岡住君と松村君にお世話になったのはもちろんですが(そして、それはここには書き切れないほどのものですので、どれほどお世話になったのか具体的には書きませんが)、その他の塾生の方や忽那ゼミの学生の方々も、私のビジネス話に辛抱強く暖かく耳を傾けてくださり、有益なアドバイスをたくさんくださいました。卒業生の方たちも真剣にビジネスのことを考えてくださいました。他人のためにここまでできるのかと、心を打たれることが何度もありました。忽那先生のお人柄に惹かれて集まった人たちは、やはりホスピタリティに溢れる素敵な人たちばかりでした。このような学びと出会いの場をくださった忽那先生には、本当に感謝しております。世の経営者の皆さんには、この実践塾に入塾されることを強くお勧めします!
南信男
今回実践塾への参加目的は、自社でのベンチャーファイナンスの共通言語の共有化を図る事でした。既に、会社代表者、最高財務責任者、技術開発責任者が、同塾を修了しており、今後ますますベンチャーファイナンスに関する自社でのニーズが高まり、議論する機会が多くなるためです。また私の個人業務での目的は、ファイナンスを意識しながら、具体的な営業戦略を効果的な戦術に落とし込み、業務遂行することを目指していました。 今回の講義を通じて、ベンチャーファイナンスを学ぶ過程において、 会社の現状分析手法や事業目標の妥当性を判断する分析並びに各シュミレーションを より深く学ぶ事ができました。特に企業価値の評価法や企業価値を最大化するメリットなど新たな視点も拡がり、さらにIPOやM&Aなど、今後の目指すべき、さらなる目標も視野に入ってきました。 現在、弊社は従来の受託開発中心の受注体制から、『レーザ技術を核とした革新的アプリケーションを創出し、自社ブランド商品事業を確立する』という新たな会社方針を掲げて、自社商品への受注体制へと事業モデルの確立を目指しています。また、その会社方針に向けて、今後5年の単年度ごとの数値目標を設定しつつ具現化を目指す時期と重なり、目標設定の再確認をする良いきっかけとなりました。 今後はベンチャーファイナンス分野の共通言語の『社内共有』から、各分析手法が十分に使いこなして、経営(業務)判断の指針として、有効に『社内活用』していくことを目指したいと考えております。 各講義(全7回)の内容は、私にとって非常に濃厚でレベルも高く、予習復習は必須でしたが、日々の日常業務に追われて、タイムマネージメントがうまくできなかった事を少し反省しております。 最後になりましたが、忽那先生、アシスタントの皆さん、グループメンバーの大林先生、谷川さん、寺井さん、同期の皆さん、実践塾の諸先輩方、最後までサポートと応援頂き、心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。
森本忍
毎回体系だったプログラムと先生の講義は当社から参加した全員が共通した意識を持つことを強力に後押ししてくれました。講義が進めば進むほど当社が「これまでやってこなかったこと」「これからやらなければいけないこと」が明確になり、今後の指針となる最終プレゼンテーションにつながったことは大きな前進です。全ての講義を終え「分析力を身に着け自社を見ることができれば必ず企業価値を高められ、その結果、違う世界が見え飛び出すことができる」という思いに達し、今は「会社の一社員として事業にどう関わっていけばいいのかという当初の靄」が晴れました。先生、同期の皆様、学生アシスタントの皆様ほんとうにありがとうございました。 皆様と過ごした濃密な時間を心に刻み「実践」するときに備えます。
山下哲司
当社は、人生の先輩である高齢者の寝たきりを無くし笑顔で人生を全うしていただき、子供たちの社会負担を軽減しようという考えのもとで、介護保険が使えるデイサービス(通所介護)というサービスを通じて「老化に対するリハビリ」を全国に普及する事業を 「レッツ倶楽部」という名称で直営・FCの両面で展開しています。 私たちの長期計画は2030年までに全国に直営1,000店舗、FC1,000店舗の展開を通じて 30万人の要介護認定者の方々にリハビリサービスをご提供することにあります。 そこで早期にIPOを実現して公の企業として企業価値を創造して先に述べました長期計画を実現しようと考え忽那教授に当社の顧問に就任いただき、この度のベンチャーファイナンス実践塾に参加させていただきました。 日常業務は出張も多くファイナンスの専門知識を習得しながら事業計画書を作り上げるのは至難の業で、なかなか『志』を中長期の事業計画書に落とし込む作業が出来ずに いましたが、実践塾に参加し題材としてチームで当社のビジネスモデルの検証が出来、 最終プレゼンを目指してアシスタントの石田君、今西さんにも尽力をいただきまして 今まで頭の中にあったイメージを具体的な計画書として具体的に表現することができました。実践塾の学びの中で印象深い内容としては、「企業価値の評価」「ディールストラクチャー(契約は戦略である)」と「IPOとM&Aの知識」でした。資本金や売上利益や資産のみならず市場規模や成長性、参入障壁など将来に向かって ビジネスモデルの優位性が企業価値をより大きく創造することにつながること。資本政策を行う際に投資契約の権利と乗降がいかに重要かを知り、さらに当社のように FC展開する企業については契約書そのものが重要な戦略であることを気付かされました。 そして当社の長期ビジョンを実現するために不可欠なIPOとM&Aに必要な知識を得た ことでこれから取り組むべき必要項目と各市場の特徴などを知ることができました。もっとも大きな収穫としては6期生の皆様との出会いでした。それぞれの専門性を知りながら意見交換できたのはなかなか得られない学びでした。当社はこれから様々な専門知識を要求されるステージに進んでいきますが、弁護士、税理士、起業家、大手企業新規事業担当、企業参謀、3代目跡取り娘など多角的なメンバーと同期生になれたことは大きな財産であり、実践塾終了後の懇親会は毎回とても楽しく有意義な時間でした。当社は忽那教授に顧問としてご指導いただいていますが、実践塾での学びはまったく違う角度でベンチャーファイナンスを知るとても貴重な時間でした。ご興味をお持ちの方は ぜひ参加されることをお勧めします。最後になりましたが、6期生の皆さん、アシスタントの神戸大学忽那ゼミ諸君、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
脇田真知
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