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アントレプレナーとベンチャーキャピタリストのためのベンチャーファイナンス実践塾





氏名
児玉 芳典
所属
有限会社柑香園(紀州 観音山フルーツガーデン)六代目
志望動機
日本の農業を取り巻く情勢が大きく変化してきているのを感じ、自由貿易による弊害と機会が同時に訪れるのではないかと思います。個人的には農業も製造業だと思いますし、一次産業や二次産業といった括りではなく、「価値創造提供業」としての経営体として、いかにお客様に付加価値のある商品をご提案出来るかだと考えており、昨年9月に社長就任となり、その経営の舵取りを今後行うにあたり、自分に足らない部分としてファイナンスの基礎的な考え方や知識だと感じておりましたところ、先輩の株式会社みしまの三嶋様から忽那先生をご紹介して頂き、基本をしっかりと学びたいと思い、今回志望させて頂きました。この機会を通じて勉強したことを和歌山を始め日本のフルーツ産業活性化に活かし、地域を盛り上げ、世界に日本のフルーツの素晴らしさを広め、世界中のフルーツ生産者と交流していきたいと考えております。

氏名
矢津田 智子
所属
株式会社 AIVICK 代表取締役
志望動機

1.私のWeek Pointを克服し、より良い判断ができ、幸せになる人が増えるようにするため 2012年から日米を行き来し、シリコンバレーで盛和塾に入るキッカケを頂きました。そこでは「会社は経営者の器以上にならない」「会社の今の状態は、自分の鏡だ。従業員は自分の心を反映している」、だから日々反省し、勉強し、「人を変えるのではなく、自分が変わらなければいけない」と教えられました。私は自分自身、強みを伸ばすこと以上に弱みを改善し伸ばす必要があると考えています。私の経営者としての大きな弱みは、「戦略」「戦術」と「ファイナンス」に関する知識と実践があまりに少ないことです。この分野は学んだことがありません。 右往左往している中、実践塾のことをホームページで知り、忽那先生とご縁を頂きました。 今回の受講で、戦略・戦術・ファイナンスの考え方を少しでも向上させたいです。そして現在私が独学で作成している事業計画と、戦略とファイナンスを踏まえた事業計画を比較し、何が変わったか明確にしたいと思います。楽しみです。
2.自社製品開発事業部を本格稼働させるため(AIVICK) 同一部署で日々の売上を保つための受託開発をしながら、新しい商品開発を行っています。これではエンジニアは疲弊して良い製品開発ができませんし、時間がかかりすぎます。 この新しい商品開発にエンジニアを没頭させ、開発スピードを上げ、社会の皆さんに早く使って頂けるようにしたい。そのために資金調達を考え、ビジネスモデルのブラッシュアップの目的も兼ねて申込をしました。
3.飲食事業を成功に導くため(Smiley) 私がこの飲食事業を始めたきっかけは、社員の食生活を見て健康の不安を強く感じたからです。弊社の社員だけでなく、食の改善を必要とする人たちが沢山いることがわかりました。販売されている食品に不満を多々感じながらも、他に売ってないから諦めて買っている人たちがなんと多くいることか。 スピード感を持って、でも慎重に、そして大胆に進めるためには、 どのようにして資金調達をし、どのように事業を進めていったらよいのか勉強させて頂き、またファイナンスの面での協業のやり方なども学ばせて頂けたら嬉しいなと考えています。
4.皆さんと仲良くなれたら嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致します。


氏名
東海林 克郎
所属
丹波篠山・夢野菜
志望動機
20年間に渡る英国・ロンドンにおける投資銀行勤務にピリオッドを打ち、今までのキャリアとは全く異なる農業での独立を目指し、本帰国したのが2010年。その後、兵庫県篠山市内の大規模農家にて研修を受けて昨年5月に農家として独立しました。そうしたわけで、実践塾に参加される皆さんのような既に社会の第一線でバリバリ仕事をこなしている状態とはまだまだ程遠いのですが、証券界の旧知の友人に忽那先生を紹介して頂いたことをきっかけに実践塾へ参加することを決めました。先行している大規模農家とは規模はもちろんのこと、設備や機械、耕作面積を比較しても同じようなやり方をしていたのでは追いつくことさえ難しいと考えています。しかし、興味深いことに官の影響力が強いこの業界は、「官の指導」とか「先行例」に極めて縛られているような気がします。逆に言えば、今までの業界の慣習や価値観に囚われない経営を実践できればかなり有望な産業だと思っています。TPP参加の方向で話が進んでいる現在、危機感を強める行政は農地集積と六次産業化を声高に叫んでいますが、その指導に沿った雛型を実践すれば安泰であるかどうか私には甚だ疑問です。今回、アントレプレナーファイナンス実践塾に参加させて頂き、一般的な産業や企業では当然のこととして取り入れられているビジネスプラニングやファイナンスをしっかりと学んで、農業以外から参入した自らの視点を今後の農業経営に活かせるよう努力したいと思います。宜しくお願い申し上げます。

氏名
西山 光紀
所属
スリーアローズキャピタル株式会社
志望動機
関西学院大学を卒業後、山一證券に入社し経理部に所属しました。その後は、ゴールドマンサックスグループなどの外資系を含めアセットマネジメント会社で、経理等のコーポレートアドミニストレーションやSPC運営の業務に携わってきました。現在は、2人で設立したばかりの会社で、本業にとらわれずビジネスチャンスを模索しているところです。 これまで一貫してバックオフィスの仕事をしてきましたので、数字の扱いや業務リスクの管理などの分野でスキルを磨いてきましたが、ビジネスの将来をプランニングしたり、経済合理的に物事を考えたり、といったことは正直不得手でした。また、経営者として必要な、人間関係の構築や思考法を身につけなければと思い本塾に応募しました。講義についていけるか不安はありますが、多様な業種の方々と交流させていただくことで、視野を広げ自分の殻を破りたいと思います。よろしくお願いいたします。

氏名
高橋 正哉
所属
高橋正哉公認会計士事務所
志望動機
大阪を主な拠点として活動しております公認会計士の高橋正哉と申します。大手監査法人・コンサルティング会社を経て2013年に本格的に独立いたしました。勤務時代は上場企業等の会計監査や国際会計基準(IFRS)導入支援、企業買収時の財務デューデリジェンス、内部統制構築支援、IPO支援などの主に大企業を対象としたコンサルティング業務に従事してきました。 独立後も、どちらかというと(勤務時代と同様に)大企業を対象にサービスを提供することが多いのですが、自分も事業主の端くれとしてベンチャー企業やアントレプレナーの方々をもっと支援したい、という気持ちが日増しに強くなってきていました。 また、普段の業務の中でバリュエーションなどのファイナンス業務に携わる機会が結構あるのですが、どうしても「腹に落ちない」「地に足がついていない」感覚があり、その本質をきっちり学びたいという想いもありました。そんな時、忽那先生やアントレプレナーファイナンス実践塾の卒塾生の方々とお話をさせて頂く機会があって、皆様のお人柄やモチベーションの高さ、そして強固なネットワークに大きな魅力を感じ、「これだ!」と思って入塾を決意いたしました。入塾を決意した後、プログラム内容を見てみると、普段、見聞きはするものの、真剣に検討したことのない「ビジネスプランニング」や「ディールストラクチャー」など、興味深い内容もたくさん含まれており、今後の業務の幅を広げるのに大いに役立ちそうです。 全て吸収しきるつもりで学んで参りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します!!

氏名
須下 幸三
所属
バイオニクス株式会社 代表取締役社長
志望動機
1.錆付いたファイナンスの感覚を取り戻したい 約15年前に一定期間コーポレートファイナンスについて集中的に勉強した事がありました。しかしながらその後、思うところあってメーカーを創業致しました。それからというもの、ずっとものづくりを中心に考えてきたので、ファイナンス的発想が殆ど出来なくなっております。個人的にはそれは悪いことでは無いと思っておりますが、やはり少しでもバランス良く物事を考えられる様になりたいと思い、対極にあるファイナンス感覚を少しでも身に付けたいと思っております。
2.事業もモデルやストラクチャーの新しいアイデアを吸収したい 商売と言えばものやサービスを売る、という発想でしたが、インターネットの誕生によりその基本的概念が崩れ去ってもうある程度の時が流れました。その中で様々なビジネスモデルが誕生し発展していっています。殆どの情報が端末さえあれば瞬時に手に入る現代において、世の中から求められる ビジネスモデルとは何か?そして具体的なストラクチャーとはどんなものなのか?そういった事も学びたいと思っております。
3.一緒に学ぶ事で異業種の皆様との交流を深めたい 異業種でご活躍されている皆様と出会う事で、全く違った価値観や視点を楽しみながら吸収していきたいと思います。そして同じ時代を生きる仲間同士で繋がりたいと思っております。

氏名
村山 伸一
所属
スペクトロニクス株式会社 商品開発グループ マネージャ
志望動機
弊社はレーザ・光学応用技術をベースとした産業機器の企画、開発から製造、販売までを行っているベンチャー企業です。 私自身は2年半程前に同じ様な業態の会社の開発部門からスペクトロニクスへ転職いたしました。前職では開発部門管理職として、マーケティングの一環である製品戦略や、また経理の教育を受け、実業務のツールとして経理の知識を使って来ました。その時に、財務やファイナンスのスキル習得は次のステップとして必要だ、と考えておりました事が今回の志望動機です。 弊社は試作やコンサルティングを行う会社から、今まさに「ものづくり」の会社へと変身しつつあります。そこには辛さや忍耐が必要なこともありますが、会社の価値をどう高めていくかを背伸びしすぎない程度に考えていきたいと思っています。 そしてこれからは新たなポジショニングを可能とする商品開発や、現商品群の改良に向けて資金繰りが課題となります。また、生産量増加時の対応として、設備投資も考慮する必要があります。いかに資金調達をするのか、事業戦略をどう考えるべきなのかを『アントレプレナーファイナンス実践塾』で学びたいと考えております。どうぞ宜しくお願い致します。

氏名
河本 康知
所属
株式会社ファーストブランド 副社長
志望動機
弊社はインターネットの会社として、大手企業のWEBサイト制作事業とマスメディアとインターネットを連動させたサービス「マイベストプロ」「マイベストジョブ」の運営事業をしています。成長事業であるマイベストプロ、マイベストジョブを大きく飛躍させるためにも将来の上場を考えていますが、ファイナンスの知識については書籍を通してのものしかありません。また、以前資金繰りに窮したときにも個人的にそれに対する対処法を提示することができませんでした。今後、会社が大きくなればなるほど経営者の判断が多くの社員の将来に直結することにもなります。そのためにもファイナンス全般について使える知識を身につけたいと考え応募しました。

氏名
中井 友昭
所属
税理士荒巻政文事務所
志望動機
現在、尼崎の税理士事務所に勤務しておりますが、現在の税理士事務所のビジネスモデルは、決して持続可能なものではないと考えています。その理由としては、まずメインの顧客である中小企業が長引く不景気とデフレにより体力低下し、顧客そのものが減っていること。IT技術の進歩により税務会計のかなりの部分がITに取って代わられつつあること。会計士など他士業の流入によって競争激化し、価格競争が起こっていることなどが挙げられます。一方で、税理士事務所は、起業家にとっての最初の窓口として、あるいは、地域の産業ネットワークのハブ組織として、中小事業者から大きな信頼を寄せられ、今なお重要な役割を担っています。しかし、多くの税理士は、税務会計という独占業務の牙城に閉じこもり、顧客の多様化するニーズに応じきれていないのが現状です。そこで税理士事務所の業務を、ソリューションビジネスという大きな枠組みで捉え直し、会社設立、事業計画策定、契約書作成、資金調達、不動産仲介、IT、デザイン、マーケティング、データ分析、ビジネスマッチングなど、専門家の緩やかなネットワークを構築し、ベンチャーやスタートアップ企業を支援できるような、ビジネスモデルを再構築したいと考えています。当然こうした役割はこれまでも税理士事務所が担ってきたものですが、単発の口利きや顔つなぎレベルのものであり、決して組織立ったものではありません。これらのコンサルティングをスタートアップ企業の発展レベルに応じて設計・最適化し、長期的な支援体制を整えて、関西発、尼崎発のベンチャーが次々と育っていくような磁場を形成できたら素晴らしいなと考えています。そのための端緒として、まずは忽那先生のもとでアントレプレナーシップとファイナンスの基礎を身に付け、将来的に切磋琢磨し、協業できる仲間を作りたいと考えています。

氏名
大西 匡明
所属
株式会社AIVICK クラベルン事業責任者
志望動機
弊社は、Webシステム・ソフトウェア開発・デザイン開発を主業務としております。私は、今期より、弊社の新規事業(自社開発サービス)の責任者として職務につくこととなり、その際に、本塾を弊社代表から紹介がありました。弊社の自社開発の事業では、これまで思考錯誤しながら独自に方法論を模索してきましたが、事業を着実に成功させる上では、より体系立った、先を見通した成長戦略が必要となってきております。本塾では、これらについて、学べるところが大変大きいと考えております。また、私自身、働きだしてからこれまで、技術者としてキャリアを積んできましたため、ビジネスプランニング、ファイナンスの知識・経験がなく、足りない部分も多いと感じております。本塾を通して、専門知識を学び、他の皆様の経験や考え方を吸収・共有しながら、より戦略立った考えを身に付け、実践に役立てたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

氏名
小島 知英
所属
金融機関(非掲載)
志望動機
非掲載

氏名
竹下 賢治
所属
株式会社スマートバリュー 取締役
志望動機
私は、これまでの社会人生活において、起業や独立など考えたこともありませんでした。 時世に流されるままに就職活動し、就職バブル世代と呼ばれ、一生サラリーマン人生を歩んでいけるだろうという、自立性に欠け、集団の中で安心感を得る、典型的ダメサラリーマンだった私は、数年前に今の会社への転職ました。地域課題に対して向かい合い、時流を読みながら自分達で事業を考え、想像し、客にそのストーリーを話してみて検証し、自分達のサービスとして展開できる現在の事業環境には、非常にやりがいを感じています。 しかし、今後の事業の成長を考えたとき、事業を真剣に考え、そこに人と金をつぎ込み、成長イメージに向けて突き進むこと。これからの企業に求められる事業の形とは、まさに事業を一から起こしてその成長戦略に投資で資本を集め、収益を配当できる、アントレプレナー型の事業とでも言えるのではないかと思います。そして、そこには、考え方や具体的な検証手法、論理など、実践的ではあるが、きちんと押さえておかないといけない論理が存在するのではないかと思います。アントレプレナーファイナンス実践塾に私が期待するのはこの点です。 この年齢になって、今一度、学ぶ機会をいただき、社会企業家の観点で、ファイナンスという視点からビジネスをしっかりと形作ることができること。そして、同じようなことを考える同志と、同じ場所で同じ時間を過ごせること。今からでも学べるという喜びをもって臨みます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

氏名
興津 英
所属
平安伸銅工業株式会社 開発部
志望動機
弊社は突ぱり棒・突っ張り棚をメインとした、家庭用品の企画から製造までを行っています。私は開発部に所属し、商品開発に携わっています。ファイナンス・経営の知識を得たいという意識はありましたが、どこから手を付けていいかわからない状況でした。そんな時、本実践塾の卒業生である弊社の専務・笹井の勧めがあり、参加させて頂くきっかけとなりました。物にあふれている時代で、決定的な差別化を図れる商品開発は至難の業です。販路も限定的という状況の中、将来性がある業界とは言えません。突破口を見つけるために、まず自社のビジネスモデルを見つめ直し、新しいビジネスプラン立てる知識を得たいと思っています。そして、そのビジネスプランに合った商品開発を目指したいと考えております。入社2年目の私にとってはビジネスモデルの確認は業界の位置関係をより知る事ができる良い機会になります。経験・知識不足は否めませんが、実践塾で学ぶビジネスモデルの理論やファイナンスの知識を財産にし、自分を高める機会にしたいと考えております。よろしくお願い致します。

氏名
羽地 政夫
所属
平安伸銅工業株式会社 開発部
志望動機
私の通常業務は家庭用品の商品開発をしております。実践塾を受講することにより、新商品を開発する際の開発プロセスに実践塾で得られる考え方を活かすことができればと思い受講を決断しました。過去の実践塾にも社内のものが参加させて頂き、考え方に大きな影響を受けたと聞いております。今回は弊社から2名で参加させて頂くことにより、考え方の方向性を同じにできればと考えております。 実践塾で忽那先生をはじめ、異業種の方たちとディスカッションをすることにより多くのことが得られることを期待しております。最終目標は実践塾で得られたことを活かしロングセラーの商品を作り出すことです。

氏名
武野 團
所属
あっと株式会社
志望動機
弊社は毛細血管観察装置のメーカーとして、2009年11月に会社を立ち上げて5期目を迎え、過去の4期は黒字経営で震災の影響を除いては規模は小さいながらも増収増益で経営の数字は推移しております。また、決算書の作り方や見方が少しずつ分かる様になってきており、今までのスモールビジネスからの転換を考え、大阪産業創造館での『研究を事業化するプロデューサー養成講座』を受講したのちに、コーディネーターの長谷川様のご支援の下に大阪大学医学部との共同研究“毛細血管画像数値化システム”に大阪市のイノベーション創出補助金を採択頂いたことで、ビジネスの幅が大きく広がりそうなこのタイミングで、外部資本を受け入れることも念頭にあったことから、アントプレナーファイナンス実践塾を知り、申し込みをさせて頂きました。

 


受講後の感想







開催趣旨

ベンチャー企業のアントレプレナーは、不確実性の高い事業環境下で高度な経営的意思決定を行うために、ビジネスプランニングとそのためのファイナンスに関わる知識の習得が不可欠です。もちろん、こうした知識は独立系ベンチャー企業のアントレプレナーのみに求められるものではなく、企業のなかで新規事業を創造するコーポレート・アントレプレナーや、大学発ベンチャーを経営するアカデミック・アントレプレナーにとっても不可欠なものです。いくらすばらしい事業アイデアや技術を持っていても、ファイナンスの知識なくしては、成長のための資金を調達することも、株式公開に向けた有効な資本政策を考えることもできません。ベンチャー企業に資金を供給するベンチャーキャピタリストにおいても、投資先企業に対して付加価値の高いサービスを提供するためには、ビジネスプランニングやファイナンスに関する理論に基づいた行動が重要です。
しかし、こうしたファイナンスに関する知識を、多忙を極めるアントレプレナーやベンチャーキャピタリストが、日常の業務の中で自ら時間をねん出し学習することは容易ではありません。アントレプレナーファイナンス実践塾では、株式公開を目指している成長期にあるベンチャー企業のアントレプレナーと(可能であれば、御社において企画・財務を担当している役員(CFO)と一緒に参加することを推奨します)、若手中堅クラスのベンチャーキャピタリストを対象に、ビジネスプランニングから、ベンチャーキャピタルの投資を経てIPOに至るまでの一連のプロセスにおけるファイナンスの基礎知識を習得してもらうことを第1の目的としています。
アントレプレナーファイナンス実践塾は、このような基礎知識の習得にとどまるものではありません。習得した基礎知識を元にして、グループ討議と全体討議を通じて、指定した実践的課題に関して意見交換を行います。こうした討議を通じて、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストの両者にとって好ましいファイナンスの在り方は何かについて分析・研究することが第2の目的です。
 第6回目の最終講義では、アントレプレナーにビジネスプランを発表してもらい、ベンチャーキャピタルからの実際の資金調達につながる可能性を追求します。こうした討議を通じて、アントレプレナーにとっては、自社のビジネスモデルを練り直すための貴重な機会となるでしょう。ベンチャーキャピタリストにとっては、ファイナンスの理論を基礎にした、ベンチャー企業に対するアドバイス能力を高めるための訓練の機会となるでしょう。  

参加するアントレプレナー、CFO、ベンチャーキャピタリストにおいて、現状の知識レベルには差があるかもしれません。しかし、初級、中級、上級レベルのテキストとして何を読めばよいのか、どのようなプロセスを経てレベルアップを図れば自らの知識の向上が達成できるのかについて、よくわからず困っている人も多いかもしれません。アントレプレナーファイナンス実践塾では、参加者のレベルに応じて、「どのようなテキストを使って、どのように勉強すればよいのか」という疑問に対しても、丁寧に指導していきます。
最後に、アントレプレナーファイナンスの実践においては、アントレプレナー間、ベンチャーキャピタリスト間だけではなく、アントレプレナーとベンチャーキャピタリスト間でネットワークを構築しておくことが、将来の事業展開において貴重な資産になります。アントレプレナーとベンチャーキャピタリストの人的ネットワークの形成、お互いが高い目標に向かって高めあうことのできるコミュニティを構築することも、アントレプレナーファイナンス実践塾の大きな目的です。

対象者

アントレプレナーファイナンス実践塾は、下記に示すようなアントレプレナーとベンチャーキャピタリストを主として対象としています。ベンチャー企業を対象としているコンサルタントや税理士・会計士の方も対象としています。

(1)アントレプレナー(御社のCFOを含む)

  • 将来急成長を達成し、株式公開を実現したいと思っているが、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 企業を成長させるためにベンチャーキャピタルから資金を調達したいと思っているが、どのような点に注意して資金を調達すればよいのかよくわからない方。
  • 自社のビジネスモデルが成長可能なものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。
  • 大企業のコーポレートベンチャーとしてベンチャー企業の経営を担当することになったが、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 大学発ベンチャーとして企業を立ち上げたが、技術のことはわかっても、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 独自の方針でこれまで成長を模索してきたが、他のアントレプレナーやベンチャーキャピタリストから幅広く意見を聞いて、ビジネスモデルをもう一度再検討したいと感じている方。
  • 今後の自社の成長戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得した財務担当役員を育成する必要があると感じている方。
(2)ベンチャーキャピタリスト
  • 大学を卒業して大手ベンチャーキャピタルに就職したが、ファイナンスについての理論的な知識が十分に習得できていないと感じている方。
  • 銀行本体で長らく融資業務に携わってきたが、子会社の銀行系ベンチャーキャピタルに勤務するようになったものの、ファイナンスの理論的な知識が不足していると感じている方。
  • 大手製造業で長らく営業等の業務に携わってきたが、コーポレートベンチャーキャピタル部門に勤務するようになったものの、ファイナンスの理論的な知識が不足していると感じている方。
  • 独自の方針でこれまで投資を実施してきたが、アントレプレナーや他のベンチャーキャピタリストから幅広く意見を聞いて、自らの投資の在り方をもう一度再検討したいと感じている方。
  • 今後の自社の投資戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得したベンチャーキャピタリストを育成する必要があると感じている方。

プログラム

アントレプレナーファイナンスの先進国であるアメリカでは、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストがともに、ビジネススクールでアントレプレナーシップに関する幅広い知識を習得した後に、実践で経験を積み活躍しています。多くのアントレプレナーやベンチャーキャピタリストがMBAホルダーであることからも、アメリカの進んだ実態を伺うことができます。一方、わが国の場合は、こうしたアントレプレナーシップに関連する基礎知識を大学のMBAで習得したうえで、実践で活躍している人はむしろ少数派であるといえます。
とはいえ、2年近くの期間も実践を離れてMBAで学習することは、多忙であるアントレプレナーやベンチャーキャピタリストにとっては、現実問題としてとても難しいといえます。アントレプレナーファイナンス実践塾では、MBAのアントレプレナーファイナンスの講義や演習で提供されている内容を、6カ月程度の短期間で習得できるように、基礎知識の習得(個別講義)と、実践へのフィードバックが可能となるように参加メンバー間での意見交換(グループ討議と全体討議)を組み合わせて、プログラムを設計しています。
講義では、エクセルを使いますので、ソフトウェアがインストールされたノートパソコンを持参して参加して下さい。

個別講義
第1回
ビジネスモデルの検討
優れたビジネスプランとはどのようなものか。
第2回
財務モデルの作成とリスク分析
ビジネスプランのリスクをどのように分析すればよいのか。
シミュレーションの技術を使って、どのようにリスク分析を実践すればよいのか。
第3回
リスクキャピタルの調達とバリュエーション
アントレプレナーは資金を一度に調達した方がよいのか、数回に分けて調達した方がよいのか。
ベンチャーキャピタリストはどのような点に注目して投資決定を行うのか。
ベンチャー企業のバリュエーションを行う方法にはどのようなものがあるのか。
投資を行う前の価値評価(プレマネーバリュエーション)はなぜ重要なのか。
第4回
ディールストラクチャー
ベンチャーキャピタル業界において用いられる投資条項にはどのようなものがあり、それぞれどのような意味があるのか。
ベンチャーキャピタルとの投資契約において、アントレプレナーは何に注意をすればよいのか。
ベンチャーキャピタリストとアントレプレナーの両者にとって好ましい投資契約にするためには、どのような点をお互い考慮する必要があるのか。
第5回
投資回収・成長戦略としての新規株式公開(IPO)とM&A
新規株式公開のコストはどの程度なのか。
新規公開企業の公開価格は、どのようなプロセスを経て決定されるのか。
新規株式公開にあたって、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストはどのような点に配慮しておく必要があるのか。
第6回
ベンチャー企業他のビジネスプランのプレゼンテーション(13:00-18:00)
アントレプレナーが自社のビジネスプランを発表し、全体で意見交換する。
総括

【参考図書】
■リチャード・L・スミス、ジャネット・K・スミス著(山本一彦総監訳、岸本光永、忽那憲治監訳)『アントレプレナー・ファイナンス』中央経済社、2004年。
■忽那憲治、山本一彦、上林順子編著『MBAアントレプレナー・ファイナンス入門』中央経済社、2013年。
■忽那憲治『IPO市場の価格形成』中央経済社、2008年。
■忽那憲治『中小企業が再生できる8つのノウハウ』朝日新聞出版、2010年。

グループ討議
 4名程度で1グループを編成し、個別講義で習得した基礎知識を元にして、講師が設定したテーマについて分析・意見交換を行います。 議論するテーマについては、講師が当日設定します。

全体討議
 グループ討議を受けて、全体討議を行います。


スケジュール

開催日
2014年4月スタート10月修了
<大阪会場>
第1回 4/19(土)
第2回 5/17(土)
第3回 6/21(土)
第4回 7/19(土)
第5回 9/20(土)
第6回 10/18(土)
   

開催場所
大阪駅周辺

講義時間  全6日(土曜日開講・1日8時間10:00-18:00:1時間昼食休憩)

費用等


募集人数
アントレプレナー、財務担当役員(CFO)、新規事業担当者、ベンチャーキャピタリスト、コンサルタント、税理士・会計士、弁護士他 合計15名程度

費用
参加費 1人20万円(消費税別)
※初回開始までに全額納入をお願いします。

必要書類
以下3点を添えて申込をお願いいたします。
(1)履歴書
(2)参加動機(A41枚程度)
(3)事業内容がわかる会社パンフレットもしくはウェブのアドレス

申込期限
2014年3月31日(金)

修了証書
アントレプレナーファイナンス実践塾の修了者には、現代経営研究所から修了証書を授与します。

事務局 : 特定非営利活動法人 現代経営学研究所(RIAM)
神戸市灘区六甲台町2-1
神戸大学経営学研究科第3学舎内
担当:若命(わかめい)
E-mail:bi@riam.jp  TEL:078-803-6985  FAX:078-805-1624

現代経営学研究所(RIAM)の詳細は、HP<http://www.riam.jp/>をご参照下さい。