テーマと日程

第1回

20235.15(月)18:00-21:00

  • ビジネスアイデアと
    ビジネスモデルの設計

    佐藤 正和講師:佐藤 正和

    VUCA時代、デジタル変革時代においては、人々の価値観やマインドの変化を正しく捉えた経営の実践が求められています。
    5G、AIなどの技術革新やバイオ技術などの領域において、グローバルな価値を生み出すには、世界各地で一斉に始まる超技術競争にイノベーターとして戦いを挑むのか。あるいは、熾烈な競争を避け日本独自の伝統技術や地域性に着目した領域でグローバルに打って出るのか。
    世界の起業家たちを前にして日本の起業家にはいかなる思考や実践が求められているのか。今回は「イノベーションとなりうるビジネスアイデアとの出会い方、向き合い方」から、それらを「社会実装するために必要となる戦略上の視点や留意点」まで概説いたします。

  • デザイン経営による
    イノベーション

    近藤 清人講師:近藤 清人

    アフターコロナ、人口減時代に一気に時代がシフトする中において、「これまでの続き」のようなビジネスは通用しないのは明らかである。
    演繹的手法(マーケティングなど)による「正解のコモディティ化」からの脱却をはかるために取り組むべきこれまでにない価値を産むための経営とは、ブランド戦略だけなど攻めだけでなく、守りも一体に考える必要がある。
    良い経営を前進させていくためには、真・善・美で判断し、人の気持ちをワクワクさせるビジョンが必要である。
    経営者の美意識を高めることで、新たな価値を産む経営スタイルであるデザイン経営を中小企業やスタートアップに必要な視点から解説します。

第2回

20235.29(月)18:00-21:00

  • SDGsとイノベーションの設計

    今田 大介講師:今田 大介

    SDGsは2015年9月の国連の持続可能な開発サミットにて採択された行動計画で17のゴール、169のターゲットは解決されていない社会課題を示しています。
    これら社会課題の存在は、経済合理性を見つけることができなかった分野が残っていることであり、この分野にどのように取り組むのかはSDGsの課題解決を目指すアントレプレナーに求められる視点であると考えます。
    この講義ではSDGs の概要について説明しつつ、SDGsを単なる社会課題が明示されたものと捉えるだけではなく、「成長する市場を明確にしているもの」「今後新しいルール(法律・規制)が作られる可能性のある領域」等の、SDGs課題解決型アントレプレナーにとって必要な視点を紹介し、アントレプレナーが持つ想いや強み等を「社会的インパクトマネジメント」のロジックモデルを活用してSDGsに結びつける手法の解説を行います。

  • グローバルビジネスの
    テクノロジーマネジメント

    佐相宏尚講師:佐相 宏尚

    国内市場だけでなく、海外市場に参入しビジネスをスケールすることの重要性がますます高まっています。
    また、5G・AIなどイノベーションの中心となる技術分野では、国際標準規格や倫理についての国際ルールに準拠することが必須となっています。
    技術開発段階から既にグローバル競争が始まっている環境において、研究開発投資や製品ポートフォリオなど技術戦略はどうあるべきか、さらにはオープンイノベーションなど戦略実行における効果的なアプローチについてどう考えるのか、グローバルビジネスという観点から研究開発をリードするための「知識」および「意識」について考察します。

第3回

20236.12(月)18:00-21:00

  • スタートアップの
    法務と知財戦略

    柿沼 太一講師:柿沼 太一

    1.業務委託契約でコケないために サービスが順調に伸びてくると必ずと言っていいほど大手企業から提携話が来ます。ただちょっと待って。大手企業から示された契約書案、こちらのコアな価値をそのまま差し出す内容になっていませんか?「大企業から提示される業務委託契約の中で特に注意してチェックすべき条項」や「業務委託契約書に関して知っておくべき知識」を解説します。

    2.利用規約を武器にせよ
    IT・WEB系スタートアップはサービス提供に際して利用規約を作ることになります。ユーザー数が増えてくるに連れて、利用規約をサービスに合致した形できちんと作り込んでおかないとサービスが炎上したり、最悪サービス停止に追い込まれる可能性があります。利用規約を原因とする炎上の実例を紹介し、利用規約をどのように定めればよいのかを解説します。

    3.知っているようで知らない著作権
    IT・WEB系スタートアップにとって気をつけなければいけないのが著作権周り。実は、著作権に関する基礎的な知識を身につけることでぐっと差別化できます。スタートアップが知っておくべき著作権の基礎知識を解説します。

  • グローバルビジネスの
    展開と法務

    大林 良寛講師:大林 良寛

    IT網の発展により、ますます世界との距離は近くなっており、「グローバルスタンダード」が各分野で形成されつつあります。法律の分野でも、「グローバルスタンダード」が形成されていることもありますが、法律は各国の文化を背景にしているため、やはり「ローカルスタンダード」がゼロにはなりません。
    法律の世界の「グローバルスタンダード」と「ローカルスタンダード」をうまくつかいこなすための基礎的なアイディアを解説します。

第4回

20236.26(月)18:00-21:00

  • アントレプレナー
    ファイナンスの実践

    佐野 尚志講師:佐野 尚志

    日本において近年、スタートアップと大企業の連携によるオープンイノベーションが叫ばれてきましたが、海外ではそれが加速度を増して進んでいます。シンガポールを拠点として米国、欧州、アジア、日本のスタートアップへ投資し、事業創造の支援をしてきた経験から、グローバルスタートアップがVCファイナンスを活用して、どう大企業とオープンイノベーションを実現しているのか、事例を交えながらお伝えします。本講義によって、イノベーション創出の上で活用すべきVCファイナンスの道筋をご提示出来ればと思います。

  • スタートアップの
    人材・組織戦略

    上田 浩史講師:上田 浩史

    スタートアップが成功する上で最も大切なことは志のあるミッション、ビジョンであり、それを実現するための組織作りであり、人材です。事業は成長しているが、組織作りや人材育成、採用がうまく行かないケースがよく起こります。どのようにすれば強い組織を創ることができるか、またどのようにすれば優秀な人材を採用することができるか。今までの関わってきたスタートアップ、ベンチャー企業のリアルな事例を踏まえて成功するスタートアップの人事(人材、組織)戦略のあり方、方法をお伝えします。

第5回

20237.24(月)18:00-21:00

最終プレゼンテーション
(サンディエゴ及びケンブリッジプログラム
に参加の受講生)

サンディエゴ及びケンブリッジプログラムに参加予定の受講生が自身の事業計画のプレゼンテーションを行います。

第6回

未定

海外プログラム参加者のプレゼンテーション
(サンディエゴ及びケンブリッジプログラム
に参加の受講生)

サンディエゴ及びケンブリッジプログラムに参加した受講生がブラッシュアップした事業計画のプレゼンテーションを行います。

メンタリングについて

メンタリング

受講生へのメンタリングを週1日(月曜日の13:00−18:00)に起業プラザひょうごにて行います。アポイントありの相談を優先します。
また、最終プレゼンテーションのプレゼン指導も実施します。

サンディエゴプログラムについて

UCサンディエゴでの4日間の集中プログラム

アントレプレナー6名(最終プレゼンテーションによって選考)のプログラム受講を支援

交通費、宿泊費、食事代などは参加者負担。

コロナの影響が収まらず、サンディエゴへの訪問が難しい場合は、オンライン開催となります。

サンディエゴプログラム

JFIT について

JIFT

The Japan Forum for Innovation and Technology (JFIT) は、日本の経営、ビジネス、科学技術を社会政策面、また経営戦略面から研究するセンターです。
JFITはサンディエゴと日本を結ぶゲートウェイとして、日本に興味を持つ研究者、経営者、公共政策立案者、学生、などの交流・意見交換の拠点としての機能も持ちます。カンファレンス、ネットワークイベントなどの主催や、日本の企業、官公庁の幹部や大学院生などを対象とした体験型の短期研修プログラムも提供します。日本とサンディエゴの連携をさらに深め、両国間の産官学の協力を支援します。また、両国間のビジネス、科学技術およびその政策や経営戦略についての研究を多角的に行います。

講師紹介

ウリケ・シェーデ

Ulrike Schaede (ウリケ・シェーデ)

UC サンディエゴ、グローバル政策・戦略大学院教授、国際経営学コース長およびJFITディレクター 。日本企業論の専門家。

主な研究領域は、日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、企業再編、起業論等。20年以上に亘り、カリフォルニア大学にて、日本型経営の授業を担当。ハーバードビジネススクール、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレービジネススクール、 一橋大学経済研究所、日本銀行、財務省、経済産業省、政策投資銀行等で研究員・客員教授を歴任。近著である「Choose and Focus」(選択と集中)においては、「失われた 20 年」に日本がどのように変化したかを取り上げ、大学における日本型経営の授業の教科書としても使われている。2020年には「The Business Reinvention of Japan: How to Make Sense of the New Japan and Why it Matters」、そして「両利きの組織をつくる: 大企業病を打破する攻めと守りの経営」を出版。日本在住経験は9年以上。上記に加え、UC San Diego Foundation理事、三菱総合研究所主催の「未来共創イノベーションネットワーク」のアドバイザー、および東京を拠点とするバイオ・医療関連企業のインキュベーター、LINK-Jのサポーター。

清泉 貴志

清泉 貴志

Executive Manager, JFIT, グローバル政策戦略大学院、UCサンディエゴ

カリフォルニア州サンディエゴ在住のエンジェル投資家・起業家。投資家グループのTech Coast Angels およびBioPacific Investorsのメンバー。1990年よりアメリカにてビジネス活動をしている。ImmuLogic社、Indevus社等、ボストンの医薬品ベンチャー企業にて事業開発・戦略企画担当の副社長を歴任し、2000年に田辺三菱ファルマのアメリカ法人であるTanabe Research Laboratories, USA の社長に就任。2001年には MediciNova, Inc. をスピンオフとして創立し、CEOを歴任。同社を2005年に株式上場する。以後、サンディエゴをベースとしてエンジェル投資家および投資先バイオベンチャーのボードメンバーとして活動している。現在、Kiyoizumi Advisory LLCのマネージング・ディレクターとして、ライフサイエンスベンチャー投資、経営戦略アドバイザー業務、起業家のコーチングhttp://www.pitchandscore.comを行っている。慶應義塾大学医学部卒。形成外科学教室専任講師、ハーバード大学医学部外科フェローを経て、マサチューセッツ工科大学 (MIT) スローン経営大学院卒。医学博士および経営学修士。 京都大学アドバイザー、神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション大学院招聘教授

受講者の声

ケンブリッジプログラムについて

英国ケンブリッジでの集中プログラム

技術&ビジネスに通じたメンターとの交流

アントレプレナー6名(最終プレゼンテーションによって選考)のプログラム受講を支援

交通費、宿泊費、食事代などは参加者負担。

コロナの影響が収まらず、ケンブリッジへの訪問が難しい場合は、オンライン開催になります。

ケンブリッジ

ケンブリッジコンサルタンツについて

ケンブリッジコンサルタンツについて

戦略から開発まで一貫した技術コンサルティングを行う、イノベーションの世界的リーディング企業。60年に渡る豊富な知見と、世界6拠点900名を超える卓越した技術者と洗練されたメソドロジーにより、医療・コンシューマ・通信など幅広い分野において『世界初』や『市場トップクラス』の製品およびサービスを数多く創造。2020年3月、英国政府の要請により僅か46日間で開発された人工呼吸器『ベロシベント(Veloci-Vent)』は記憶に新しい。大手グローバル企業から熱意溢れるスタートアップ企業まで、多様なお客様へサービスを提供している。

講師紹介

マイルズ・アプトン

Miles Upton(マイルズ・アプトン)

アジア統括本部長
ケンブリッジコンサルタンツ

マイルズは、ケンブリッジコンサルタンツのアジア戦略を担当し、シンガポール・日本中国・韓国でのビジネス開発に貢献してきました。2013年にアジア事業を立ち上げるまでは、 Mentor Graphics や Motorola などのさまざまな多国籍企業で勤務し、アジア地域の主要市場で携帯通信向けソフトウェアとハ​​ードウェアの知財ライセンスを担当していました。
電子工学分野 (短距離通信用のアンテナ設計とモデリング)にて博士号、また電子工学の学士号を取得しています。

デービッド・パーキンソン

David Parkinson(デービッド・パーキンソン)

産業&コンシューマ事業本部 アジア事業開発グループ テクニカル プロジェクト マネージャー
ケンブリッジコンサルタンツ

David は、プロジェクト管理のエキスパートです。
ロールスロイス社でメカニカルエンジニアとして7年間超の経験があり、主に T1000およびTXWBエンジンのコンプレッサーとタービンブレードの効率向上に取り組んでいました。また、原子力部門でも勤務した経験があり、次世代の原子炉向け部品の製造に使用される新しい製造技術について、サプライヤーにコンサルティングを行っていました。
リーン生産方式にデジタル技術を導入し、プロセス管理を徹底して効率化することで、従来と同等以上の品質を実現しながらも作業時間や在庫量が大幅に削減した経験があります。

松井 拓也

Takuya Matsui(松井 拓也)

メディカルテクノロジー事業部 営業部長、ケンブリッジコンサルタンツ

日系大手メーカーにて、バイオ・医療分野における各種分析装置の研究開発や設計業務に従事。ケンブリッジコンサルタンツでは、主に製薬企業、医療機器メーカーを中心に、メディカルテクノロジー業界の顧客を担当。理学修士、公衆衛生学修士、日本ディープラーニング協会エンジニア。

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