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アントレプレナーとベンチャーキャピタリストのためのベンチャーファイナンス実践塾

第II期生の紹介



氏名
岡田理英子
岡田理英子
所属
スペクトロニクス株式会社 財務担当取締役
志望動機
光・レーザ技術をコアとする研究開発型ベンチャー企業であるスペクトロニクス株式会社で財務・マーケティングを担当しています。これまで公認会計士資格の取得や書籍等によりファイナンスの基礎についてある程度は学んできましたが、一度きっちり体系的にファイナンスを学びたいという思いがあり、受講を希望しました。また、当社では銀行融資や助成金により資金を調達していますが、会社設立から丸5年が経過して成長ステージに移行しつつある現在、IPOも資金調達の選択肢に入れる必要性を感じつつあります。会社にとって最適な資金調達手段及びそのタイミングを決断できるよう、「ベンチャーファイナンス実践塾」でそのために必要な知識とスキルを身につけたいと思っています。さらに、今回の受講をきっかけにこれらの知識やスキルを継続的に修得するとともに実務に応用し、「ベンチャーファイナンス」の分野で社会に貢献できるようになりたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。

氏名
河本扶美子
河本扶美子
所属
株式会社ファーストブランド 代表取締役
志望動機
弊社のコーポレートサイトでも、謳っていることですが、私は「インターネットビジネスはサービス業である」と考えています。私はインターネットの業界に入る前、客室乗務員をしておりました。良いサービスを提供できたときは、幸せを一緒に提供することができたときなのだと、お客様を通して感じることができました。そして、それが私の喜びに繋がっていったのです。人間一人が「ココロのこもった」サービスを提供するには、数に限界があります。しかしながら、インターネットというインフラを介してサービスを考えると、何十倍、何百倍、しいては日本中そして世界中の人々へ利便性と幸せを提供することが可能になります。これが、インターネットの素晴らしさであると考えております。このようなサービスを実現する会社を作り上げるため、ベンチャーキャピタル様や多くの方の支援を受けながら7年間頑張ってきました。利用者にとってもお客様にとっても有益で、将来的に日本全国の地域活性化に結び付くビジネスモデルを作り上げるために、社員共々一心不乱に突き進んできました。また、基盤事業である制作事業におきましては、日本で一番のクリエイティブを提供できるよう、技術力や認知度、そして経験値をあげ、ようやく8期目にして、チャンスをつかむ事ができました。収益も7期までは連続赤字で、7期は過去最高の1億という赤字決算になりましたが、インターネットでありがちな一過性のビジネスではなく、永続的に発展できるようなビジネスモデルの構築を行うために必要な時間と思い、一つずつ課題をクリアし、積み上げていき、今期は、初の黒字決算(12月決算)が見えてきた次第です。これに伴いまして、上場への道筋も少しずつ見え始め、4年後の上場へ向けて来期の後半から、本格的な上場準備を始めていこうと考えています。そのような中、私自身ほとんど営業活動及び組織づくりに没頭しておりましたため、今回受講させていただく知識(リスク分析や新規株式公開の基礎知識)を殆ど持たずに走ってきました。ビジネスモデルが立ち上がりつつある今、並行してこうした領域の知識も付けていかなければならないと痛感しておりましたところ、今回の実践塾のご紹介を頂き、参加させていただきました。

氏名
金明淑
金明淑
所属
有限会社アンクシステムズ 取締役社長
志望動機
ソフトウェア/システム開発、WEBコンテンツ制作を主業務に創業し、6年半が経過し、現在、7期目に入りました。小資本で始め、「受注を受けたソフトウェアを作る」と言うスタンスで、目先のキャッシュフローに追われてやってきました。独自の方針で経営でやってきたものの、会社としては、今後、受注ありきの「開発」ではなく、自社発の「技術商品」を世に出していきたいと言う思いが強くなっています。ただ、その開発に掛かる資金を調達する術を知らず、また、自社で思うビジネスプランがベンチャーキャピタルに評価されるに値するものなのか、その根本も見直したいと思いまして、志望しました。会社としては、上記の理由なのですが、個人の「将来」としては、IT分野での「創造」の仕事のみならず、ITを利用した「サービスの提供」分野でもチャレンジしたいと思い、平素よりいろいろとビジネスアイディアを考えては、その資金調達の難しさが壁になり、なかなか現実的なビジネスプランに持って行けずにいます。そこで、ファイナンスの知識をきちんとつけて、その上で、自社の技術やアイディアを本当にビジネスとしてつなげていけるかを考えていけるよう、きちんと学びたいと思い、志望しました。

氏名
迫田明子
迫田明子
所属
関西ビジネスインフォメーション株式会社
人材事業部  リフォーム営業支援チーム
志望動機
私は大学で建築の意匠設計を専攻し、現在に至るまで 建築の設計に関わる仕事に従事して参りました。結婚をし、子育てをしながらも常に「住まい」に関わる仕事をする中で、商業主義の「住宅」に決別し、「本当に住み心地の良い住まい」を提供できる企業を起業したいという気持ちが強くなっております。しかしながら、建築に対する知識・経験はあっても、会社経営についてはまともな勉強・教育を受けたことはなく、何から手をつけていいのか分かっておりません。ファイナンスの知識がなければ正しい経営判断はできないであろう、事業の収益のバランスをどのように取っていけばよいのか、シビアに事業計画や資金繰り方法を立案する必要性がきっと出てくるのではないかと、不安だけが先走っておりました。そんな中、今回の「ベンチャーファイナンス実践塾」のことを知り、悩むよりやってみようと、参加させて頂く決心を致しました。実践塾に参加することにより、他のメンバー皆様の発想や考えを聞かせて頂き、交流を深めることが出来ましたら嬉しく思います。よろしくお願い申し上げます。

氏名
澁谷誠太郎
澁谷誠太郎
所属
株式会社日本流動化信託  総務部長
志望動機
私は、管理型信託業を営む株式会社日本流動化信託に勤務し、総務部に所属しております。前職は税理士事務所に勤務しておりましたが、多くの中小企業の経営者と接する中で、論理的な考え方に基づく経営判断をする経営者は少なく、直観的な、自身の経験と勘に頼った経営判断をする経営者が多かった印象があります。しかし、秀抜な経営者に共通して見られるのは、直観的な判断の中に光るものを持つという点だとも考えられます。そういった経営者を支える論理的な思考能力を持ったパートナーいわゆるCFOと呼ばれる人材の存在が企業の成長には不可欠であると考えられます。私自身も将来はCFOとして経営の一助となり、企業にとって不可欠な人材となることを目標としております。しかしながら、これまでファイナンスについて時間を掛けて体系的に学習する機会がなく、表紙を見て興味を示したファイナンス関連の書籍を手に取る程度でした。そこで、本塾においてファイナンスの体系的な知識を習得し、企業経営に役立つ実践的なスキルを身に付けることを目標とし、志の高い受講生の皆様と積極的な討議を行い、互いの財産となるような新たなネットワークを築きたいと考え、本塾への参加を希望いたしました。

氏名
仲田尚史
仲田尚史
所属
株式会社メディプラン 代表取締役
志望動機
現代のような不確実性が高い時代において、商品、サービス、そして企業価値をいかに高め、直接金融、間接金融によるファイナンス手法に結び付けることが勝ち残りの秘訣であると思い、今回のベンチャーファイナンス実践塾での勉強を決意いたしました。自社ビジネスモデルの再考と中期事業計画の策定、リスク分析などを通じ、金融機関、ベンチャーキャピタルなどとの契約、ファイナンス手法などの勉強を実践へと結びつけていきたいと思っております。

氏名
野崎友邦
野崎友邦
所属
株式会社エイブルワーク 取締役
志望動機
私は、現在中小企業の管理部門担当役員を務めております。人材派遣を主にし、売上は10億円程度、社員数は25名程度の会社です。昨年から、新規事業として、「就業管理ソフト」(従業員の勤怠管理のプロセスに、サービス残業の防止などのコンプライアンス管理や、無駄な残業の抑制などのコスト管理を目的とする機能を組みこんだASPサービス)の開発を行い、最近営業活動を開始したところです。前職の銀行勤務時代に、B/S、P/Lをベースに企業の全社的な財務、業績の判断をする能力を身に着けていますが、新規事業開発においては、過去の実績ではなく、将来に向かっての投資判断・事業評価を行う必要があり、そのための基本的な視座が獲得することが必要だと実感しています。また、今後の資本政策を考えると、社外に対しても説得力のある事業計画を策定してゆく必要があります。「ベンチャーファイナンス実践塾」で学ぶことで、現在私に必要な、知識、スキルを身につけ、人的なつながりを得ることが出来ると考えて応募しました。

氏名
早川尚志
早川尚志
所属
株式会社クラシック・キャピタル・コーポレーション
取締役 エグゼクティブ・パートナー
志望動機
私は、アントレプレナー支援を手がける株式会社クラシック・キャピタル・コーポレーションの一員として、事業計画の策定支援や企業価値評価などを通じて中堅・中小企業向けの財務コンサルティング活動を行っております。中堅・中小企業にとって、とりわけ成長過程における戦略立案や資金調達を進める過程および事業再生を検討する過程では、事業計画の立案は大変重要に感じております。というのも、事業計画は、会社や経営者自らのための行動計画という側面だけではなく、外部のステークホルダーより協力を得るための重要なツールになります。そして、事業計画の策定のためには、事業環境がどのようになっているか、自社の強みや弱みがどこにあるのかを定性的かつ定量的に分析・整理し、それを外部のステークホルダーが理解できるように説明する必要があるとともに、自社の企業価値評価にも直結するからです。今般、アントレプレナーファイナンスの分野において造詣の深い忽那教授のご指導のもとで、経営理論を体系的に習得しながら、自らの知識のブラシュアップを図りつつ、習得した理論をどのように実際の企業経営の現場に活かしていくのか、その具体的な手法について学習しながら、今後のコンサルティング活動などに役立たせていきたいと考え、今次実践塾の受講を志望いたしました。また、日頃ベンチャー企業等の実現場で経営を実践されている方々とのざっくばらんなディスカッションを通じてベンチャー企業等の実情などもより深く理解していきたいと思います。よろしくご指導くださいますようお願いします。

氏名
吉川寿徳
吉川寿徳
所属
株式会社エムズサイエンス 取締役 管理本部長
志望動機
神戸に拠点を置く、創薬バイオベンチャーである(株)エムズサイエンスに勤務しています。5年ほど前に、研究・開発の担当者として当社に入社しました。当社は2000年11月創業で、新規上場を当面の大きな目標として、当社パイプラインの研究・臨床開発を進めております。近年、当社における臨床開発が大きく進展し、大手製薬会社との提携が進んだことから、IPOが現実化。急遽、管理本部長として、昨年5月からIPOの準備にあたることとなりました。私はこれまで、一貫して新薬の研究・開発に関する業務に携わってきたことから、財務や経理、人事や総務、株主(VC)や證券会社などを相手とする仕事は、全く初めての経験です。当初はかなりの抵抗感がありましたが、経営や管理業務に直面する中で、多少なりにも「会社経営」に興味を持つようになりました。今回、「ベンチャーファイナンス実践塾」に応募しましたのは、今の職務を果すため、更には、将来「経営者」として会社を切り盛りしてみたいとも考えるようになり、スキルや基礎的な知識を習得したいと考えたからです。また、多くの方と知り合うことで、貴重なネットワークの構築にもつなげたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

プレゼンテーションのテーマ

岡田理英子
当社は、光・レーザ技術をコアとした研究開発型ベンチャー企業であり、これまではレーザ応用機器の受託開発をメインの事業としてきました。今年度に自社商品として開発してきた「微細加工用レーザ」が完成し、現在事業化を進めています。今後さらに研究開発を継続することにより商品ラインナップを取り揃え、「微細加工用レーザ」を始めとする自社商品の開発・製造・販売を事業の柱に育てるとともに、会社としても成長期に移行することを目指しています。「微細加工用レーザ」の事業化を成功させ成長期に移行するために、どのようにファイナンスを実行すべきかをテーマとします。具体的には、第4回講義で学んだリアルオプションを用いて、各マイルストーンに必要な資金とそのタイミングを検証します。これを基に、成長を実現するための資金調達手段としてVCからの出資及びIPOを想定した資金調達計画及び資本政策を策定します。策定においては、第4、5、6回講義で学んだバリュエーション、ディールストラクチャー等の知識を用いることにより、アントレプレナーとして持分比率を最大化しつつ、企業価値を最大化するために最適な方法を検証します。

河本扶美子
今年弊社が新聞社と提携してスタートした、新事業「マイベストプロ事業」についてのプレゼンテーションを行いたいと思います。新聞と連動し、そして長年思い続けておりました「地域活性化」まで結びつけた、インターネット広告事業で成功した事例は、日本では、事例がなく、この「マイベストプロ事業」を、その成功事例まで発展させていきたいと思っております。そこで、第1回講義で学んだビジネスロードテスト、アトリビュート分析を用いて、新事業の強み・弱みを分析し、プレゼンテーションを聞いて頂く皆様の客観的なご意見を頂戴することにより、事業のブラッシュアップを図りたいと思います。

金明淑
創業時における「夢」であった、新規サービスの開発事業をテーマとして設定します。今はあまりに有名となった「楽天市場」なども、サービス実施時は「無名の新規サービス」でした。無料利用サービスが主流となっている昨今でも、「mixi」などでも広告収益以外の収益モデルを構築するなど、WEBサービスも多岐に渡っています。第1回講義で学んだビジネスモデルのフレームワーク及びアトリビュートマトリックスによる分析では、自社の「現在」の分析を行ったが、その考察と新規サービスの開発に着眼して今後の課題について検討します。

迫田明子
現在、起業を検討している住宅リフォーム事業について、ビジネスプランの分析を行うことを今回の討論のテーマとして設定します。日本の新設住宅着工戸数は、1990年代後半をピークに減少傾向を示しています。一方で、住宅ストック数は増加傾向にあります。日本全国の住宅保有率は、約60%(住宅・土地統計調査)であり、その中でも、築16年以上の住宅は60%を超えこれらの住宅が老朽化、陳腐化が進むことから、住宅リフォームへの需要は増えると考えられます。しかしながら、リフォーム業は軽微な工事であれば、資格や許可は必要がなく、新規参入しやすい市場でもあります。同業他社が多数ある中で、事業として成功するためには、まずリフォーム業の事業環境を把握し、事業体制をどのように構築すればよいのかを考察しなければなりません。第1回講義で学んだ、ビジネスモデルのフレームワーク及びアトリビュートマトリックスによる分析等を行うことで、事業の方向性を検討します。

澁谷誠太郎
弊社は管理型信託業を営んでおり、不動産管理信託が事業の中心ですが、昨今の世界的金融危機以降、不動産への投資、不動産信託の活用は低迷が続いています。そこで、新たな主力事業として検討している「相続・事業承継信託」のビジネスモデルの事業性評価を討議のテーマとして選択しました。2007年に約84年ぶりに全面改正された信託法、信託業法により、信託に様々な期待が寄せられ関心が高まってきています。多様な信託の利用形態に対応するための制度が整備され、新たな信託の仕組みが利用可能となり、その中でも特に注目されているのは、高齢化社会を迎えた我が国における相続や事業承継への信託の活用です。我が国では信託は一般には馴染みの薄い制度ですが、欧米各国では古くから制度が浸透しており、積極的に相続や事業承継に活用されています。我が国においても法改正に伴い今後の活用が期待される分野です。この相続・事業承継信託を現在の主力事業である不動産管理信託の双璧を担う事業にすべく、第1回講義で学んだサールマンモデルやビジネスロードテスト、アトリビュート分析を用いて定性的な側面からアプローチすることによりビジネスモデルの分析を行います。

仲田尚史
昨年のリーマンショック以降、金融機関の融資姿勢が硬直化し新規融資に対する姿勢も厳しくなりました。そのような情勢において当社の課題は、各事業統合による新たなプラットホームの構築と新規事業による強固な売上げ、収益基盤の構築による新規事業資金の調達です。医療、看護、介護、服薬管理の連携を強化したコアナーシングによる高齢者住のオペレーション利益構造図を作成し、新たな収益モデルでのリアルオプションとデシジョンツリーによる事業展開予測、全社統合後の資本政策を含む事業戦略を検討します。

野崎友邦
当社では、新規事業として、就業管理のASPソフトウェアを自社開発しました。商品は完成し、販売を開始して1ヶ月が経過した段階です。この事業は、派遣等の人材サービスを主業とする当社にとっては、経験のない新規事業であることから、事業のプロセスが全てにおいて不確実な状況にあります。事業の成長のためには、市場の中で自社の製品をどこに位置づけるか、どのような販路で、どのような客に、どのような商品特性を訴求していくか、一つずつ確かなプロセスを固めていく必要があります。そこで、以下の3つの方法により、当事業のビジネスモデルを検証したいと思います。(1)アトリビュートマトリクスによる、商品としての市場性の検証。(2)財務モデル、NPVによる収益性の分析、販売戦略の妥当性の検証。(3)シミュレーションによる、各前提の収益への影響度の検証。これらの検証を通じて、ビジネスモデルの有効性を把握し、課題も明確にさせたいと思っています。

早川尚志
株式会社バイオマスター(バイオ関連技術を有するベンチャー企業)の企業分析においては、業界環境や財務データなどについてアクセスできる情報が限られているため、財務的なシミュレーション等については取り組みが難しい。そこで、当社のビジネスモデルについて、戦略面における定性分析に重心をおいてレポーティングを進めることとします。まず、William A. Sahlmanの手法やJohn H. MullinsのビジネスロードテストならびにRita McGrath & lan MacMIllanのアトリビュート分析など、学習した分析手法を用いて、同社のビジネスモデルについて整理を行います。次に、会社の事業計画を策定する際に、何を重視しておく必要があるか、どのような変数を固めていかなければならないかを明確にしながら、可能な範囲で簡易な財務モデルの骨格を策定します。最後に、策定した簡易財務モデルにもとに、いくつかの変数(前提値)に基づき感応度分析を行い、損益に与えるインパクトを分析します。なお、取得情報に限りがあるため、変数の採用が適切かどうかわからないこと、および発生確率についても合理的な設定が難しいため、確率に基づくシミュレーションについては行わない予定です。以上をもとに、参加者の意見も参考に、今後の同社の成長のためにとらなければならない施策を検討するための一助としたいと思っています。

吉川寿徳
創薬バイオベンチャーである当社は、創業以来、幾多の試練を乗り越え、ベンチャー企業にとっては重要な1つのマイルストーンである上場公開が可能なところまで来ました。これまで、経営者の1人として、恥ずかしながら、必ずしも企業価値というものを十分に意識した事業・経営を行ってきたとは言えません。しかし上場することで、企業価値は投資家からの評価として株価に反映され、上場後は、企業価値の向上をより強く意識した経営が必要となります。当社にとって、更に、これまで当社を支えてくれた株主にとって、IPOを成功裏に終えるには、少しでも高い株価での公開(公開価格)が強く望まれます。しかし一方で、その株価は市場で受け入れられる必要があり、上場未経験の当社にとっては、真に難しい決断をすべき大きなハードルとなります。納得のゆく株価の形成として、まずは、当社が考える正当な企業価値(フェアバリュー)と、それに基づく妥当な株価(想定発行価格など)を算定すべく、本講義で修得したリアルオプション、マルチプル法などを用い、企業価値の検討を行うこととしました。


受講後の感想

岡田理英子
「ベンチャーファイナンス実践塾」は、その名前のとおり非常に実践的で、ファイナンスの知識やスキルを身につけるだけではなく、各講義のテーマを自社の課題にあてはめることにより、講義で学んだ知識やスキルを実際の経営でどのように活用していけばいいのか、というところまで修得することができ、非常に勉強になりました。具体的には、各講義においてまずテーマについての知識やスキルを学び、ケーススタディを用いてグループ討議及び全体討議を実施します。その後、次回の講義までに、講義で学んだ知識やスキルを用いて自社の課題の分析やビジネスプランニングの構築等を実施します。これを次回の講義で発表し、グループ討議や全体討議を実施します。このプロセスの中で、実際に自社の経営課題となっているテーマについて、ビジネスモデルのフレームワーク、利益構造図、リアルオプション等様々な手法により分析できたことは非常に有意義でした。講義で学んだ手法を用いて実際に自社の課題を分析するということは、難しいことも多々あり、思うように課題をこなせないことも多かったですが、次回の講義でクラスメートとディスカッションすることにより、理解を深めることもできました。また、現在、当社で推進している新規事業について、クラスメートである経営者やベンチャーキャピタリストの方々から様々な意見を得ることができたことも、非常に貴重な経験となりました。さらに、実践塾を受講したことにより、ビジネスプランニングからIPOに至るまで、今後ファイナンスを実行していくにあたって必要な知識やスキルを体系的に学べたことは、自分自身への自信にもつながりました。ベンチャー企業のCFOとしてどのような知識やスキルを身につければいいのかがわかったので、今後も継続して勉強を続けていこうと思っています。また、実践塾で出会ったクラスメートからは様々な刺激やアドバイスを受けることができ、毎回の懇親会で交流を深めることができたことも、とても貴重な財産となりました。最終回のビジネスプランの発表では、I期生の方々とも交流を深めることができ、今後このネットワークが拡がっていくことが楽しみです。

河本扶美子
実践塾に参加させて頂き、新規事業を立ち上げるにあたり、どのようなファイナンス知識が必要であるかということを学べたこと、経営者として、数値に裏付けされたロジックを理解することにより、未来予測をする手法を教えて頂いたことは、本当に良かったと思っております。また、意欲・知識共々レベルの高い人たちと交流を深めることができたことは、私にとって、良い刺激になったと共に大変貴重な財産となりました。有難うございました。

金明淑
見よう見まねで起業をしてから数年が経ち、このままではいけないと言う思いに駆られて受講することに決めた実践塾ですが、結論から言うと「参加して良かった」と言うのが正直な感想です。まず一番良かった点は、「みなさんから得る刺激」です。ディベートなどにかなり時間を割かれていたので、いろいろな経歴や知識を持つ方々からいろいろな意見を伺うことができました。自分の中で当たり前のように思っていたことがそうでなかったり、逆に自分が積み上げてきたものが間違ってなかったんだなと思えるようなこともあったり、違う視点で様々な意見交換ができるスタイルでのカリキュラムだったので、それが一番、私にとっては良かったと思いました。また、講義の時間以外にも実践塾同期生の方々はもちろん、一期生の方々や現役大学生の方々、そして様々なビジネスに携わっておられる方々など、たくさんの方と交流をする機会が持てました。この実践塾の特色といっても過言ではないと思います。次に、講義内容はもちろん、課題で出ていた書籍も大変興味深いものがいくつかありました。自分自身のチョイスではおそらく読まなかっただろうなという書籍で新たな発見や気づきもあり、新鮮な刺激になったと思います。唯一後悔する点としてはタイムマネージメント不足できちんと全ての講義に出席できなかったことですが、テキストや書籍などで今後もキャッチアップしながら、みなさんから受けた刺激を自分のビジネスに活かしていけるようにしたいと思います。

迫田明子
住宅リフォーム業を起業しようと思ってはいたものの、何一つ具体的な計画がなかった私と、実際に業務で経営に関わっていらっしゃる受講生の皆様方とは、現状の知識レベルには本当に差がありました。しかし、『初級、中級、上級レベルのテキストとして何を読めばよいのか、どのようなプロセスを経てレベルアップを図れば自らの知識の向上が達成できるのかについて、よくわからず困っている人も多いかもしれません。ベンチャーファイナンス実践塾では、参加者のレベルに応じて、「どのようなテキストを使って、どのように勉強すればよいのか」という疑問に対しても、丁寧に指導していきます。』との言葉通り、忽那教授のご指導により、起業する上での方向性が、大変明確になったと感じております。その中でも、第7回講義では、実際にビジネスモデルのフレームワークを使って起業しようとしている事業の分析についてプレゼンテーションを行うことにより、受講生の皆様から貴重なご意見を頂くことができ、次なる一歩を踏み出す勇気を持つことができました。講義で学んだ数々の分析手法については、具体的な事業が煮詰つめる段階で、再度分析しながら事業計画を行っていきたいと強く思っております。充実した講義内容の他にも、この実践塾のもう一つの目的である、多種多様な方々とのネットワークを構築できたことが、必ずや将来のためになると確信しております。事業を始める前に受講できたことが、私にとって何より貴重な経験になりました。やっとここからが始まりの私ですが、決意を新たに邁進して行きたいと思います。忽那教授、二期生の皆様、アシスタントでお手伝い下さった学部生の皆様に感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いいたします。

澁谷誠太郎
本塾では、受講開始前に望んでいた内容を十分に学ぶことができました。過去に独学でファイナンスについて勉強しようと試みたことがありましたが、当時は何から手を付ければ良いかが分からず、何度か挫折してしまいました。しかし、本塾の7回の講義の中で教授の丁寧なご指導の下、実践塾のメンバーとの積極的な討議を重ねることにより、ファイナンスの実践に役立つ基礎知識や本塾終了後に独学で引き続き学習するための道標を得ることができました。また、討議の中で、人の意見に耳を傾けることの重要性を改めて認識しました。こういった経験は今後のビジネスに役立てていこうと思います。最終プレゼンでは定性的な事業分析を中心に行いましたが、短期間とは言え、自社の事業について具体的な分析手法に基づく定性的な分析を行ったことはなく、本当に色々な発見がありましたので、引き続きじっくり時間を掛けて社内で議論しながら充実した分析を行い自社の事業を多角的に分析していきたいと思います。また、他の実践塾のメンバーからは、沢山のアドバイスと刺激を頂きました。実践塾が終了した後も大切にしたい人脈を手にいれました。

仲田尚史
忽那先生とは大阪商工会議所でのビジネスプラン発表会でのご縁で、当社ビジネスモデルを取り上げていただいたことに由来しています。お陰さまで経営学、特にCFOの重要性についての認識を新たにさせられました。事業展開をしていくなかで以前はファミリー企業としてそれほど注目はなかったのですが、事業性が社会性を帯びてくるようになり各関係者に対する信用力が非常に重要性を増して来ました。そこで現在当社は事業の再編成とファイナンスという問題に取り組んでおります。一昨年のサブプライムローン問題に端を発した世界経済不況という状況を経験し、実際に資金調達ができなければ黒字倒産の手前まで行ったときに、忽那先生の教え子に当社取引銀行支店長、メガバンクの融資担当者が居られ、当社のことを話してくださり融資に漕ぎ着けるという蒼白状況の経験もいたしました。今後の事業展開を考えるうえで重要なことは、財務体質の強化と信用力の強化、多様な資金調達手段を有するという意味でのIPOであると考えています。実際に事業継承を済ませ、子会社の合併、その後の資本政策を考える上でのVCやその他投資家からの直接金融を簡単に考えていたのですが、今回の実践塾ではじめてディールストラクチャーというものの存在を知り勉強になりました。事業は取捨選択の繰り返しで、その判断は様々なリスク分析による判断が必要であり、その意味においてのCFOは非常に重要なポジションであるとの認識を新たに更に学んで行きたいと思っておりますが、同時に投資家に対するIR、事業戦略構築、人事統括という意味合いでのCEOも大切であり、私はどちらかと言うと後者かもしれません、私には忽那先生というCFOができたことが嬉しく感じます。今後もよろしくお願いします。

野崎友邦
ファイナンスの「数字」の部分だけでなく、ビジネスモデルの精査からスタートするため、事業プランの作成から上場に至るまでの道筋をスムースに追うことができ、「数字」の部分も活きた学習をすることができました。日常業務を行いながらでは難しかった、自社の新規ビジネスの体系だった整理ができたことは大変有意義であったと考えています。また、少人数ながら、普段なかなか出会わないような、立場を同じくする人とともに学ぶことは、日々の仕事に対する励みにもなりました。もちろん、数ヶ月の講義だけでファイナンスの全てがわかるわけではないですが、大筋を押さえることができたので、今後どの部分を不可彫りすればいいか、自社に足りない部分がどこなのか、ということが明確になり、これからは1人でも効率よく学習して実務に活かしていけると考えています。

早川尚志
実践塾では、ビジネスプラニングの基礎として、ビジネスモデルを分析する際のフレームワークについての新しい理論を体系的に学習できたことは非常によかった。 また、企業の利益構造図をどのように捉えるかという点については、日頃の業務において腐心している部分でもあり、その作成にあたっての基本原則を学習し、その重要性を改めて整理することができた。ディールストラクチャーの学習は、アントレプレナーファイナンスにおいて基本的かつ重要な論点であるといえるが、希薄化防止条項の計算の実際はやや難解であった。なにより、今般、ご一緒させていただいたいろいろな分野の経営陣の方々の事業のことや悩み、仕事の実際など、偉い経営者の講演を伺うとか、というような形ではなく、同じような目線でざっくばらんな形で議論をさせていただけたことは非常に有意義かつ刺激になった。引き続きみなさま方よろしくお願いいたします。

吉川寿徳
ベンチャーファイナンスとして、基礎的な項目から、幅広く、包括的に様々な理論や技術や手法を学ぶことができました。限られた時間であったため、消化不足な点があったことはやむを得ませんが、自分の限られた理解力のなかで、CFOの重要性を認識し、興味を喚起させてくれた3ヶ月間であったと思います。未だ入り口に立って、この領域を覗き込んだ程度であるかもしれませんが、今後ベンチャーをよりよく経営して行く上で、何を学ぶべきか重要なきっかけとなったことは違いありません。7回に渡る授業を補ってくれたのが、受講後の、先生、受講生、学生皆さんとの会食(飲み会)です。様々な業界で、色々な人が色々なことを考えているのだなと実感することができ、数少ない人脈も大いに広がったと思っています。今回の授業で、これまであまり興味のなかったいわゆる“ビジネス本”を読み、今後も興味を持って自己啓発を進めていけそうです。先生、受講生の皆さん、そして、我々の授業を支援し時にはリードしてくれた学生さん皆に、大変感謝します。


開催趣旨

ベンチャー企業のアントレプレナーは、不確実性の高い事業環境下で高度な経営的意思決定を行うために、ビジネスプランニングとそのためのファイナンスに関わる知識の習得が不可欠です。もちろん、こうした知識は独立系ベンチャー企業のアントレプレナーのみに求められるものではなく、企業のなかで新規事業を創造するコーポレート・アントレプレナーや、大学発ベンチャーを経営するアカデミック・アントレプレナーにとっても不可欠なものです。いくらすばらしい事業アイデアや技術を持っていても、ファイナンスの知識なくしては、成長のための資金を調達することも、株式公開に向けた有効な資本政策を考えることもできません。ベンチャー企業に資金を供給するベンチャーキャピタリストにおいても、投資先企業に対して付加価値の高いサービスを提供するためには、ビジネスプランニングやファイナンスに関する理論に基づいた行動が重要です。
しかし、こうしたファイナンスに関する知識を、多忙を極めるアントレプレナーやベンチャーキャピタリストが、日常の業務の中で自ら時間をねん出し学習することは容易ではありません。ベンチャーファイナンス実践塾では、株式公開を目指している成長期にあるベンチャー企業のアントレプレナーと(可能であれば、御社において企画・財務を担当している役員(CFO)と一緒に参加することを推奨します)、若手中堅クラスのベンチャーキャピタリストを対象に、ビジネスプランニングから、ベンチャーキャピタルの投資を経てIPOに至るまでの一連のプロセスにおけるファイナンスの基礎知識を習得してもらうことを第1の目的としています。
ベンチャーファイナンス実践塾は、このような基礎知識の習得にとどまるものではありません。習得した基礎知識を元にして、グループ討議と全体討議を通じて、指定した実践的課題に関して意見交換を行います。こうした討議を通じて、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストの両者にとって好ましいファイナンスの在り方は何かについて分析・研究することが第2の目的です。
 第7回目の講義では、アントレプレナーにビジネスプランを発表してもらい、ベンチャーキャピタルからの実際の資金調達につながる可能性を追求します。こうした討議を通じて、アントレプレナーにとっては、自社のビジネスモデルを練り直すための貴重な機会となるでしょう。ベンチャーキャピタリストにとっては、ファイナンスの理論を基礎にした、ベンチャー企業に対するアドバイス能力を高めるための訓練の機会となるでしょう。
 また、第7回目の講義の最後には、わが国のベンチャーファイナンスをより円滑に実施するために改善すべき課題は何かについて、参加者全員で分析・研究の成果を総括したいと思います。

参加するアントレプレナー、CFO、ベンチャーキャピタリストにおいて、現状の知識レベルには差があるかもしれません。しかし、初級、中級、上級レベルのテキストとして何を読めばよいのか、どのようなプロセスを経てレベルアップを図れば自らの知識の向上が達成できるのかについて、よくわからず困っている人も多いかもしれません。ベンチャーファイナンス実践塾では、参加者のレベルに応じて、「どのようなテキストを使って、どのように勉強すればよいのか」という疑問に対しても、丁寧に指導していきます。
最後に、ベンチャーファイナンスの実践においては、アントレプレナー間、ベンチャーキャピタリスト間だけではなく、アントレプレナーとベンチャーキャピタリスト間でネットワークを構築しておくことが、将来の事業展開において貴重な資産になります。アントレプレナーとベンチャーキャピタリストの人的ネットワークの形成、お互いが高い目標に向かって高めあうことのできるコミュニティを構築することも、ベンチャーファイナンス実践塾の大きな目的です。

対象者

ベンチャーファイナンス実践塾は、下記に示すようなアントレプレナーとベンチャーキャピタリストを主として対象としています。ベンチャー企業を対象としているコンサルタントや税理士・会計士の方も対象としています。

(1)アントレプレナー(御社のCFOを含む)

  • 将来急成長を達成し、株式公開を実現したいと思っているが、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 企業を成長させるためにベンチャーキャピタルから資金を調達したいと思っているが、どのような点に注意して資金を調達すればよいのかよくわからない方。
  • 自社のビジネスモデルが成長可能なものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。
  • 大企業のコーポレートベンチャーとしてベンチャー企業の経営を担当することになったが、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 大学発ベンチャーとして企業を立ち上げたが、技術のことはわかっても、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 独自の方針でこれまで成長を模索してきたが、他のアントレプレナーやベンチャーキャピタリストから幅広く意見を聞いて、ビジネスモデルをもう一度再検討したいと感じている方。
  • 今後の自社の成長戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得した財務担当役員を育成する必要があると感じている方。
(2)ベンチャーキャピタリスト
  • 大学を卒業して大手ベンチャーキャピタルに就職したが、ファイナンスについての理論的な知識が十分に習得できていないと感じている方。
  • 銀行本体で長らく融資業務に携わってきたが、子会社の銀行系ベンチャーキャピタルに勤務するようになったものの、ファイナンスの理論的な知識が不足していると感じている方。
  • 大手製造業で長らく営業等の業務に携わってきたが、コーポレートベンチャーキャピタル部門に勤務するようになったものの、ファイナンスの理論的な知識が不足していると感じている方。
  • 独自の方針でこれまで投資を実施してきたが、アントレプレナーや他のベンチャーキャピタリストから幅広く意見を聞いて、自らの投資の在り方をもう一度再検討したいと感じている方。
  • 今後の自社の投資戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得したベンチャーキャピタリストを育成する必要があると感じている方。

プログラム

ベンチャーファイナンスの先進国であるアメリカでは、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストがともに、ビジネススクールでアントレプレナーシップに関する幅広い知識を習得した後に、実践で経験を積み活躍しています。多くのアントレプレナーやベンチャーキャピタリストがMBAホルダーであることからも、アメリカの進んだ実態を伺うことができます。一方、わが国の場合は、こうしたアントレプレナーシップに関連する基礎知識を大学のMBAで習得したうえで、実践で活躍している人はむしろ少数派であるといえます。
とはいえ、2年近くの期間も実践を離れてMBAで学習することは、多忙であるアントレプレナーやベンチャーキャピタリストにとっては、現実問題としてとても難しいといえます。ベンチャーファイナンス実践塾では、MBAのアントレプレナーファイナンスの講義や演習で提供されている内容を、2カ月程度の短期間で習得できるように、基礎知識の習得(個別講義)と、実践へのフィードバックが可能となるように参加メンバー間での意見交換(グループ討議と全体討議)を組み合わせて、プログラムを設計しています。
講義では、エクセルを使いますので、ソフトウェアがインストールされたノートパソコンを持参して参加して下さい。

個別講義
第1回
ビジネスプランニングの基礎
優れたビジネスプランとはどのようなものか。
第2回
ビジネスプランニングのリスク分析(1)
ビジネスプランのリスクをどのように分析すればよいのか。
シミュレーションの技術を使って、どのようにリスク分析を実践すればよいのか。
第3回
ビジネスプランニングのリスク分析(2)
ビジネスプランのリスクをどのように分析すればよいのか。
シミュレーションの技術を使って、どのようにリスク分析を実践すればよいのか。
第4回
ベンチャーキャピタル投資とバリュエーション
アントレプレナーは資金を一度に調達した方がよいのか、数回に分けて調達した方がよいのか。
ベンチャーキャピタリストはどのような点に注目して投資決定を行うのか。
ベンチャー企業のバリュエーションを行う方法にはどのようなものがあるのか。
投資を行う前の価値評価(プレマネーバリュエーション)はなぜ重要なのか。
第5回
ディールストラクチャー
ベンチャーキャピタル業界において用いられる投資条項にはどのようなものがあり、それぞれどのような意味があるのか。
ベンチャーキャピタルとの投資契約において、アントレプレナーは何に注意をすればよいのか。
ベンチャーキャピタリストとアントレプレナーの両者にとって好ましい投資契約にするためには、どのような点をお互い考慮する必要があるのか。
第6回
新規株式公開(IPO)の基礎
新規株式公開のコストはどの程度なのか。
新規公開企業の公開価格は、どのようなプロセスを経て決定されるのか。
新規株式公開にあたって、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストはどのような点に配慮しておく必要があるのか。
第7回
ベンチャー企業他のビジネスプランのプレゼンテーション(10:00-18:00)
アントレプレナーが自社のビジネスプランを発表し、全体で意見交換する。
総括

【参考図書】
リチャード・L・スミス、ジャネット・K・スミス著(山本一彦総監訳、岸本光永、忽那憲治監訳)『アントレプレナー・ファイナンス』中央経済社、2004年。
忽那憲治、長谷川博和、山本一彦編著『ベンチャーキャピタル ハンドブック』中央経済社、2006年。
忽那憲治『IPO市場の価格形成』中央経済社、2008年。
忽那憲治『中小企業が再生できる8つのノウハウ』朝日新聞出版、2010年。

グループ討議
 アントレプレナー2名とベンチャーキャピタリスト2名の4名程度で1グループを編成し、個別講義で習得した基礎知識を元にして、講師が設定したテーマについて分析・意見交換を行います。
議論するテーマについては、講師が当日設定します。
グループは、第1回から第6回までの6回の個別講義ごとに、別のメンバーで行います。

全体討議
 グループ討議を受けて、全体討議を行います。

スケジュール

開催日
2009年10月スタート12月修了
<神戸会場>
第1回 10/3(土)
第2回 10/17(土)
第3回 10/31(土)
第4回 11/14(土)
第5回 11/28(土)
第6回 12/12(土)
第7回 12/19(土)

開催場所
神戸会場 : 神戸大学経営学研究科ハーバーランド教室

講義時間  全7日(土曜日開講・1日5時間 13:00-18:00)
13:00-13:15 講義テーマの説明
13:15-14:45 個別講義1
14:45-15:00 休憩

15:00-16:30 個別講義2
16:30-16:45 休憩
16:45-17:15 グループ討議

17:15-18:00 全体討議

費用等

募集人数
アントレプレナー、財務担当役員(CFO)、ベンチャーキャピタリスト、コンサルタント、税理士・会計士他 合計15名(開催最少人数8名)

費用
アントレプレナーおよび財務担当役員(CFO) 参加費(消費税含む)1人21万円(うち1万円はRIAM個人賛助会員年会費)
ベンチャーキャピタリスト(会社派遣) 参加費(消費税含む)1人35万円(うち9万円はRIAM法人賛助会員年会費)
ベンチャーキャピタリスト(私費参加) 参加費(消費税含む)1人21万円(うち1万円はRIAM個人賛助会員年会費)
※初回開始までに全額納入をお願いします。
※アントレプレナー、CFO、ベンチャーキャピタリストともに、1社当たりの参加者は2名までとします。
※ベンチャーキャピタリストについては、所属企業が既に法人会員である場合は1人26万円となります。

必要書類
アントレプレナー、CFO、ベンチャーキャピタリストともに、以下3点を添えて申込をお願いいたします。
(1)履歴書
(2)参加動機(A41枚程度)
(3)事業内容がわかる会社パンフレット等

申込期限
2009年9月18日(金)

修了証書
ベンチャーファイナンス実践塾の修了者には、現代経営研究所から修了証書を授与します。
特定非営利活動法人 現代経営学研究所(RIAM)
神戸市灘区六甲台町2-1 
神戸大学経営学研究科第3学舎内
理事長 櫻井久勝(神戸大学大学院経営学研究科教授)
http://www.riam.jp/
電話:078-805-1623
E-mail:現代経営学研究所 <bi@riam.jp>