金本昭彦
今回の実践塾には沖縄から参加させていただきました。参加するにあたって、現在社内で抱えているファイナンスの知識不足を補いたい、また、ビジネスプランニングの手法を学びたいということを考えていましたが、本当に沖縄からコストをかけて参加する意義はあるのか?と参加するまで若干不安でした。しかし、第一回目の講義を受講してその考えは綺麗さっぱり払拭され、逆に、「これはかなり実践に使えそうだ、やってやろう!」という「やる気」にすっかりと変わりました。全7回の講義の内、前半はビジネスモデルの構築やその検証について学びました。弊社は、創業から5年半が経過しており、今後の成長戦略策定を行っていたタイミングでしたので、改めて、原点に立ち戻ってビジネスモデルの検証が出来た事は今後の戦略を練って行くにあたって非常に有意義でした。また、直近でVCからの投資を受け、5年後にIPOを目指す計画を立ててはいたものの、その責任者である私がVC投資に関しての契約内容のチェックポイントや企業価値を図るバリュエーションの方法などの知識に疎かったことが問題でした。よって、講義を受講して、ディールストラクチャーやアントレプレナーにとっての価値の最大化など、アントレプレナーの立場での手法、知識が得られた事は、非常に大きかったです。しかし、一方で、現時点では知識、気付きが得られただけであり、自分自身が運用できるか?というと、これは未だ大変かなということも分かりました。そこで、弊社では、この分野の知識を有した人材(CFO的人材)の雇用、育成を検討していきたいと考えています。そして、先ずは、アントレプレナーにとっては、ひとつの区切り、また企業にとっては重要な通過点であるIPOを実現すべくしっかりとした社内組織体制構築、事業開発、戦略検討、資本政策検討を実施していきたいと思います。この実践塾は、これから起業しようとしている人、また、私のように今後の成長を懸けた戦略を練っている人で、ビジネスプランニングやファイナンスの知識に欠ける人には、非常に効果的で且つ効率的なプログラムだと思います。講義内だけでなく、実践塾OBの皆さんがVCの皆さんとのコネクションが出来るという面でも大きな糧になると思います。忽那先生、短い間でしたが有り難うございました。上述しましたように、私の実践力についてはまだまだですので、今後とも引き続き御指導の程お願いいたします。
菅原俊子
当社では、現在までに培った医師のネットワークを活用し、医療技術を可視化・共有するためのSNS事業を新たに構想しており、ベンチャーファイナンス実践塾には、新規事業のビジネスプランを、多くの事業を評価している専門家にも納得、評価してもらえるようなものにしたいと思い参加しました。受講期間中は、テキストに沿って知識を習得しつつ、各々の事業についてフレームに沿って整理・議論することを繰り返し、ビジネスモデルを磨くことに力を注ぎました。私の場合、新規事業ということで、財務モデルをつくる作業がとても難しかったのですが、この作業を通して何が重要な点なのかということ、またその対応策について具体的に考えることができました。よく考えると当たり前のことなのですが、企業の成長も事業をとりあえずやってみてこれくらいの成長ができた・・・というのではなく、まずは目標を決めて、目標達成のためにどうするのか、といったバックワードで考える重要性を実感しました。アントレプレナーファイナンスについては、今まで何冊かの本を読みましたが、なかなか自分1人では十分な理解ができませんでした。その点、このベンチャーファイナンス実践塾では、講義で説明されたことを、最終のプレゼンテーションで実際に自社の状況にあてはめて使ってみることにより、理解を深めることができたと思います。また、講義後には食事をしながら忽那先生をはじめ実践塾に参加している皆さんと様々な話ができることもこの講座の魅力だと思います。忽那先生の仕事に対するプロフェッショナルな考え方をお聞きできたり、アシスタントの学生の皆さんの柔らかい発想に驚いたり、普段自分の周りにはない刺激を受けて、多くのことを吸収することができたと思います。ベンチャーファイナンス実践塾は、私にとっては、楽しく、つらく、そして最後には成長を実感できた、貴重な3カ月でした。最後のプレゼンテーションの準備ではよい発表ができないのではないかと自信をなくしていたのですが、忽那先生から「とりあえずベストを尽くす。それで足らないところはまた努力する。それで行きましょう。」と励ましのメールを頂き、なぜか心の中に落ち着きを取り戻したことを覚えています。もちろん、発表を終えた今も、まだまだ努力してビジネスプランに磨きをかけていきたいと思っています。最後になりましたが、忽那先生、アシスタントの皆さん、最終プレゼンを見に来てくださいました先輩方、同期の金本さん、畠山さん、本当にありがとうございました。
畠山大輔
実践塾に参加するにあたり、サラリーマンである自分がどこまで付いていけるのか不安でした。しかし、講義の内容が、ビジネスプランからファイナンスまで幅広く、網羅されており自分自身大変ためになりました。特に、ビジネスプランニングにおける、ビジネスモデルのフレームワークやアトリビュート分析。更にビジネスモデルのリスク分析における、利益構造図、財務分析など。ビジネスモデルを作成するにあたりどんな情報が必要で、何を考える必要があるか。それをどう事業計画書につなげていくかなど、体系的に学ぶことができました。ファイナンスはいままで使った事がない脳を使用するようで苦労しましたが、忽那先生、神戸大学学生スタッフの皆様に、助けていただき、無事に終了証書をいただきました。私にとって大変刺激のある3ヶ月でした。本当にありがとうございました。 |