地域創生と観光経営(アンカー・シップ・パートナーズ寄附講義)における6月の講義内容について、アーカイブを公開しました。
神戸大学では経営学部3・4年生を対象にした高度教養科目「地域創生と観光経営」を開講しております。
本授業では、地域に根差した活動をされている起業家や彼らを支援する地域金融機関からゲストスピーカーをお呼びし、地域の社会課題に対してどのように取り組むかについて学んでいきます。そして、ゲストスピーカーから得られた知見をもとに、学生自身の関心のある社会課題に基づき、新たな地域創生や観光経営のあり方を考案していきます。
6月の講義内容について、各回の概要を以下に記載しておりますので、是非お読み頂けたらと思います。
第8回(6/3)徳島発 金融リーダーが地元で取組む、人/地域/社会を笑顔で満たす未来への挑戦【講演者:坂東豊彦(徳島大正銀行頭取)】
再生可能エネルギーを中心とした環境ビジネス市場の急成長や人口減少など、地域経済を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中で、地方銀行の役割も大きく変化しています。本講義では、徳島大正銀行が現在取り組んでいる、蓄電池事業への参入や企業版ふるさと納税の活用といった、地域活性化を支援する取り組みについて紹介していきます。

第9回(6/10)「人間国宝」室瀬和美先生が若者に語る~千年の技を未来へ、そして世界へ~【講演者:室瀬和美(重要無形文化財保持者:人間国宝)】
東洋の奇跡といわれる漆の樹液を用いた文化が、数千年の歴史を経て日本の美を築き上げて来ました。漆芸の中で日本で千年以上前に生まれて独自に育ってきた蒔絵は、現在日本を代表する工芸の一つであり、近年では海外からの関心も高まっている分野と言えます。
本講義では、この漆文化と蒔絵の視点から、日本の漆(工芸)に関する古代からの歴史と特徴や、サステナブルな漆文化についてお話ししていきます。

第10回(6/17)辣腕PEファンドマネージャー講義 企業再生と国/地域創生【講演者:新名孝至(元ジェイ・ウィル・パートナー取締役パートナー)】
講師に、地域企業の事業承継・事業再生の専門家である新名孝至氏を迎えます。新名氏はPEファンドの立場で、200社を超える地域企業の事業承継や、ビッグモーター・ジェネリック製薬会社の日医工などの事業再生を主導するなど、数々の地域企業のバリューアップを成し遂げてきました。
本講義では、PEファンドの基本的な仕組みやこれまでの実績を通して、PEファンドがいかに地域金融機関と協働しながら社会課題の解決に貢献してきたか、実戦的な知見を学びます。目の前にある社会課題に対し「全て自分でやり遂げられるか」と常に自分と対話しながら、全て「我が事」として問題解決を図っていくという経営思考に触れる貴重な機会です。

第11回(6/24)狩猟が切り拓くハイイールド・ツーリズム:多面的な社会課題を解決する獣害対策のあり方【講演者:安田大介(猪鹿庁合同会社代表・猟師)】
『狩猟採集的 幸福仕事論 〜大変、だけど依存しない、自由で楽しい働き方〜』と銘打ち、狩猟をテーマとした講演を行います。
大きく風呂敷を広げるのではなく、学生の皆さんに、自分事として狩猟を捉えていただきつつ、
狩猟に限定せずに、複業的、主体的な働き方について考えるきっかけになればと考えております。


