いま、あなたの夢は何ですか?
経営学を一言でまとめると「人を動かして夢をかなえる学問」です。ひとりでは実現できないようなことも、多くの人が集まれば、実現できるかもしれません。さらに、その夢を効率よく達成できたら良いと思いませんか?そのために経営学が役立つのです。
ただ、経営学は決してビジネスの世界で成功するためだけにあるのではありません。ビジネスであろうがなかろうが、多くの人が集まって、一緒に何かの目的を達成したいとしている状況で役に立つものなのです。
同じ目的を持っていても、「烏合の衆」という言葉があるとおり、ただ人を集めたとしても、自動的に目的が達成されるというわけではありません。効率的に目的を達成できるように組織を作らなければなりません。企業を例にあげると、効率的に目的を達成するための一つの手段は分業です。たとえばAさんは製造部門で働き、Bさんは販売部門で働くように配置します。Aさんは製品を作って、Bさんはその製品を買ってくれる顧客を探して売ります。このほうがAさんもBさんもめいめい製品を作っては顧客を探して売りに行くより効率が良いでしょう。大きな組織になれば、効率化のために、もっと多くの工夫が必要となります。それに色んな考えや思いをもった人々にやる気を持たせながらも、同時にまとめなければならなくなります。それをどうしたらよいのか考えるのが経営学です。
企業以外の組織でも同じような問題を持っています。たとえば、困っている人を助けるボランティアグループでも、その目的を達成するために、組織を作って、無駄をなくして、より多くの困っている人を助けることができれば、より多くの幸せにつながるのではないでしょうか。
神戸大学経営学部では、このように組織が直面する様々な問題を分析し、解決するための方法を学ぶことができます。たとえば、販売部門のチームワークが悪いという問題があるかもしれません。お金をどこから調達しようかというファイナンス問題もあるでしょう。どのような新しい製品やサービスを開発すればよいのかという問題もあるでしょう。企業はさらに、利益が出た場合と出なかった場合とにかかわらず、お金を出してくれた株主に、「今年はこのように会社を運営してきました」という経営情報を開示しなければなりません。このように企業やボランティアグループなどの組織が直面する様々なヒト、カネ、モノ、情報に関する問題を解くために必要な知識体系を、神戸大学経営学部で身につけることができます。
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