北村 優衣

プロフィール

北村 優衣(きたむら ゆい)

有限責任監査法人トーマツ勤務

2023年 公認会計士試験合格
2024年 有限責任監査法人トーマツ 入所

公認会計士を志した動機

私が公認会計士を志した理由は2つあります。1つ目は、逃げ癖をつけたくなかったからです。私は大学に、共通テストが評価の9割を占める推薦入試で入学しました。もちろん共通テストに向けて努力をしたものの、二次試験を受けずに合格したことを引け目に感じ、大学では何か難しいことに挑戦して逃げ癖をつけないようにしようと思い、公認会計士を志しました。2つ目の理由は、人や社会のためになり、大学で学んだことを生かせる職に就きたいと考えたからです。私は中高時代に生徒会活動に精を出しており、全校生徒のために行動する楽しさを学んだので、多くの人に貢献することができる公認会計士という職に憧れを抱きました。

会計プロフェッショナル育成プログラムの活用

実は私は、大学入学当時は会計に全く興味がなく、マーケティングについて学びたいと思っていました。しかし、会計プロフェッショナル育成プログラムに含まれる商業簿記(現在は実践簿記)の講義を、皆が受けているからという軽い気持ちで受講したところ、簿記の面白さ、ひいては会計の楽しさに目覚めました。このプログラムがなければ、私は公認会計士という職を志すこともなければ、知ることさえなかったと思います。このプログラムでは簿記2級の取得までを手厚くサポートしてもらえます。入学時点で会計に興味がなかったとしても、ぜひチャレンジしてみてください。資格取得は自分の自信につながりますし、学ぶ楽しさを存分に味わうことができると思います。

公認会計士としての仕事の魅力

公認会計士の仕事の魅力として1番に挙げられるのは、キャリアの幅の広さだと思います。公認会計士の仕事は監査だけではありません。新規に上場する会社の支援を行ったり、困りごとがある経営者にアドバイスをしたり、国や都道府県と手を組んで地方の課題を解決したりもします。私自身、公認会計士を志した当初は監査業務に従事したいと思っていましたが、今ではより社会のためになるパブリック分野で活躍したいと考えています。また、一口に監査といってもその幅は広いです。普段であれば見ることのできないような企業の裏側に潜入することや、一般の会社に勤めていたら会うことのできないような方に会うことができるかもしれません。多様な経験を積むことができる点が、非常に魅力的だと思います。

神戸大学生の皆様へのメッセージ

公認会計士試験は、肉体的にも精神的にも非常に辛い試験です。同級生が楽しそうに遊んだり、サークル・部活動に励んだりしている間も、机にかじりついて勉強しなければなりません。高校生の時に思い描いたような、いわゆるキラキラした大学生活は諦めなければなりません。それだけ頑張っても、受かるかどうかは分からないほど過酷な試験です。だから私は、安易に公認会計士挑戦をお勧めできません。しかし、公認会計士の資格は、大学生活の数年を勉強に費やす価値のある資格だと思います。勉強漬けの生活でも、楽しいことも嬉しいこともあります。勉強の合間に友人とご飯に行ったり、気分転換に映画を見に行ったりしていました。辛いことも多いけど、その分達成感を得ることができるので、挑戦しようか迷っている人は、思い切って飛び込んでみるのも良いと思います。