経営学部

2022年度より、株式会社日本M&Aセンターホールディングスからの寄附によるトップマネジメント講座「中小企業のM&A」を開講しています。

トップマネジメント講座「中小企業のM&A」

令和5(2023)年度 4Q 水曜3限


令和4(2022)年度 4Q 水曜3限


企業から見た中小M&Aの目的は、単なる後継者不在による第三者承継という扱いから、近年では中小企業の成長戦略として行われる事例が増えつつあります。
昨今の中小企業の状況から、企業の存続と発展(成長)は、日本の地方創生、日本創生に直結する重要な課題であり、中小M&Aはその解決に寄与する重要な手段ですが、中小M&A自体は、世間一般での認知は決して高いとは言い難く、大手企業によるM&A報道などと相まって、大手が行うものという認識や理解がなされているのが実情です。
M&Aは、売手企業と買手企業との結婚として、なぞってみることもできます。
お互いを知るために、まずは付き合おうという業務提携のような交際期間を設けることもありますが、中小M&Aではそのほとんどがお見合い結婚です。
そのため限られた時間で、お互いの事を理解し、お互いがともに成長できると確信できるように、日本に限らず中小M&Aでは仲介が主流であり、M&A仲介は仲人のような存在として、仲介の良さを最大限活用しています。
しかしながら日本に限らず、世界に目を移しても、M&Aに関してはロースクール、もしくはビジネススクールのファイナンスで扱うだけで、中小M&Aに焦点を当てた包括的な研究・教育は存在していません。
この中小M&Aの講義では、多くの実例に関わった株式会社日本M&Aセンターホールディングスだからできる中小M&Aの実例を用いて、中小企業の経営戦略論的な見地を織り交ぜながらもM&Aプロセスの見地から中小M&Aの全容を理解することを目的としますが、学生のみなさんに学問としての中小M&Aを慕っていただけるよう、海外の状況も紹介しながら日本での中小M&Aの歴史や中小M&Aの課題、中小企業の株価、中小M&Aのリスクとリターンなどの講義を展開し、学生のみなさんの関心が少しでも芽吹くことを目標に開設しています。