組織概要

MARECのパーパス

M&Aによる中小企業・小規模事業者の事業の集約化とイノベーションによる生産性の向上に資する基礎研究と新たな学術分野の開拓

2015年「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として国連が持続可能な社会を実現するための開発目標SDGsを掲げて以降、国連加盟各国でその実現に向けたアクションが取られています。開発目標の足元で日本の企業は後継者不在による廃業の危機、人口減少による生産力の減少という危機に直面しています。
事業承継においても親から子へ、経営者から従業員へ承継されることが多いなか、近年では第三者へ継承することが主流になりつつあります。後継者不在は社会的に問題視されつつあり官主導で事業承継に向けたガイドライン策定などの取組みも始まっており、官民一体の取組みも見えはじめていますが、日本企業の生産性向上にむけたM&Aによる事業の集約化とイノベーションの促進に向けた基礎研究、新たな学術分野の開拓が急がれます。

MARECの強みと特色

神戸大学経営学研究科は、日本における経営学・商学の中核的研究教育拠点(COE)として、「学理と実際の調和」という建学の理念の下、産学連携をとりわけ強く意識しつつ産業界をリードする人材の養成を手がけています。
経営学という学問領域の特性もあり、研究者は企業等での最先端の事象を取り入れ実証研究を行い、産業界はその研究成果を企業活動に活用できるというように両者が一体化され、運用される工夫が着実に積み重ねられてきました。
こうした学界と産業界の連携は、本研究科の目指す産業社会との相互協力と相互批判を通じて研究を進め、その成果を学内外で教育するとともに社会還元していくという「オープン・アカデミズム」という理念によって端的に表現されています。
神戸大学経営学研究科中小M&A研究教育センター(MAREC)も、神戸大学の強みと特色であるオープン・アカデミズムの理念のもと、中小企業・小規模事業者の後継者不在の問題を解決し、成長を後押しすることで地方経済の発展による地方創生、日本創生の社会実現に寄与することを理念に、アントレプレナーシップ、創業の財産承継、事業承継など企業の存続と発展における基礎研究に始まり新たな学術分野の開拓推進を行うことで、M&Aによる企業のイノベーションの促進すること目指す国内唯一の研究教育センターとして、2022年4月1日に設立されました。

MARECは、事業承継に係る研究開発の中核的役割を担う旗艦としてM&A研究教育のイノベーションハブとなることを目的として、産官学連携による研究開発も推進していきます。
そのため経営学研究科と日本M&AセンターHD両者が持つ知識、ノウハウ、データ、人材を共有することで、
1,中小企業・小規模事業者の事業承継や中小M&Aに関する研究・教育の発展を加速させること
2,中小企業・小規模事業者の事業承継の問題解決、企業の存続と発展に寄与すること
が可能になり、地方創生、日本創生を牽引することを目指しています。

組織

メンバー

センター長
客員教授 忽那 憲治

専門分野
アントレプレナーファイナンス


教授 内田 浩史

専門分野
銀行・金融システム


客員教授 三宅 卓

専門分野
企業経営
中小M&A実務


客員教授 横井 伸

専門分野
経営法
中小M&A法


特命准教授 本田 朋史 

専門分野
企業金融
不動産価格指数


客員准教授 西井 正博

専門分野
中小・海外M&A実務
ファミリービジネス


准教授 戸梶 奈都子

専門分野
Cross Cultural Management
Global Entrepreneurship


特命助教 久保 雄一郎

専門分野
経営管理
ファミリービジネス

お問合せ連絡先

神戸大学大学院経営学研究科 中小M&A研究教育センター
〒657-8501
兵庫県神戸市灘区六甲台町2−1
Tel: 078-803-6972
Email: marec[at]b.kobe-u.ac.jp
    ※[at]を@に変更してください