2023.02/01研究・育成支援

第1回中小M&A研究教育センター助成【論文部門】に応募のあった論文より、2022年度MAREC論文賞金賞2組が決定いたしました。

第1回中小M&A研究教育センター助成【論文部門】に応募のあった論文より、2022年度MAREC論文賞金賞2組が決定(2023年1月10日)いたしました。

MAREC論文賞【金賞(1論文:20万円/1泊2日研修(企業視察))・2組】
論文題名:「中小企業におけるつなぎ手としてのコーポレートアントレプレナー」
  代表者:菊池百々帆さん(神戸大学大学院博士課程前期課程1年)
  共著者:忽那佳奈さん(神戸大学大学院博士課程前期課程1年)

論文題名:「社会情緒的資産のコンフリクトとM&Aー兵庫県建設企業と熊本県調剤薬局の事例ー」
  代表者:時瀛さん(神戸大学大学院博士課程前期課程1年)

審査結果
時瀛(神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程1年)「社会情緒的資産のコンフリクトとM&A―兵庫県建設企業と熊本県調剤薬局の事例―」、菊池百々帆(代表:神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程1年)「中小企業におけるつなぎ手としてのコーポレートアントレプレナー」の2論文が金賞に選ばれた。日本M&Aセンターホールディングスの審査員と中小M&A研究教育センターに所属する経営学研究科教員で審査を行ったところ、2論文が同票となった。論文の内容的にも中小企業の存続や持続的成長を考える上で重要な論点を提示し、今後の研究の進展が期待されることから、ともに金賞とするとの結論に至った。前者の論文は、ファミリー企業の行動において社会情緒的資産のコンフリクトがあるときに、M&Aにどのような影響があるのかという点を考察している。事業と財産の承継を切り離して考えている実務的な視点からすれば、本論文の考察は今後の研究成果に期待する点が多い。
  後者の論文は、ファミリー企業の持続的成長を実現するための連結ピンとしての役割を果たすコーポレートアントレプレナーへの考察を展開している。事業承継においても企業の理念、さらにはパーパス経営とM&Aという新しい視点を提示しており、今後の研究成果に期待する点が多い。

以上

2023年2月1日
中小M&A研究教育センター長 忽那憲治



研修(日本M&Aセンター東京本社視察)
2023年3月、第1回中小M&A研究教育センター助成【論文部門】にて入賞者3名が、日本M&Aセンター東京本社の視察を行いました。同社の社員の方による各部署の役割や強みなどの説明を受けました。