中小M&A白書

『中小M&A白書(2024-25年度版)』
MAREC(神戸大学大学院経営学研究科 中小M&A研究教育センター)編

M&Aを戦略的に位置づけることが、大企業のみならず中小企業にも求められるようになっています。事業承継としてのM&Aだけでなく、既存事業の再構築のためのM&Aや、新規事業の展開のためのM&Aといった「両利きの経営」を視野に入れたM&Aです。その重要性が高まる一方で、データの不足もあって実態があまり把握・解明できていない中小M&Aの状況を把握することを目的に、本書を刊行しました。当社がデータを提供し、日本経済全体の動向、大企業のM&Aとの比較の中で、中小M&Aの実態について様々な視点から分析を試みました。日本における中小M&Aの円滑化と市場の拡大、ひいては中小企業が抱える課題の解決のヒントとしてお読みいただきたい一冊です。


編 者:  MAREC(神戸大学大学院経営学研究科 中小M&A研究教育センター)

執筆者:

 内田 浩史(神戸大学大学院経営学研究科 教授、MAREC副センター長)

 本田 朋史(神戸大学大学院経営学研究科 特命准教授、MAREC)

 久保 雄一郎(神戸大学大学院経営学研究科 特命助教、MAREC)

 戸梶 奈都子(神戸大学大学院経営学研究科 准教授、MAREC)

 横井 伸(日本M&Aセンター 執行役員 法務部長、神戸大学大学院経営学研究科 客員教授、MAREC)

 米澤 恭子(日本M&Aセンターホールディングス 社長室 エグゼクティブマネージャー)

 横山 逸郎(日本M&Aセンター 経営企画部 経営企画課 課長)

 田尻 雄裕(中小企業庁 事業環境部 財務課 課長補佐)

 忽那 憲治(東京大学応用資本市場研究センター 特任教授、神戸大学大学院 経営学研究科 客員教授、MARECセンター長)

出版社:  中央経済社

定 価:  2,200円(税込)

発 行:  2024年10月1日

ページ数: 164ページ

ISBN-13: 9784502512513


第1章 はじめに
1-1 日本におけるM&Aの重要性
1-2 本書について
1-3 謝辞

第2章 本書で用いるデータ
2-1 M&Aデータ
2-2 分析対象企業の属性

第3章 日本の中小M&Aの現状
3-1 実態の概要
3-2 従業員規模・代表者年齢とM&A
3-3 業種とM&A
3-4 M&Aの形と形態・スキーム
3-5 M&Aの案件種別
3-6 上場有無・企業規模とM&A
3-7 地域(都道府県)とM&A
3-8 地域(国内外)とM&A
3-9 TOB(株式公開買い付け)
3-10 中小M&Aのプロセスとその実態

第4章 日本の中小M&Aに関するトピックス
4-1 中小M&Aの契約の実態
4-2 中小M&A企業価値評価
4-3 ファミリー企業とM&A
4-4 クロスボーダーM&A
4-5 希望価格と譲渡価格の分析
4-6 中小M&Aの市場規模とアウトカム
4-7 中小M&Aに対する政策的措置と求められる研究

第5章 おわりに