在学生の声:畠山 洪平
畠山 洪平
宮原ゼミ
4回生(2010年4月現在)
関東人から見た神戸大学経営学部
私が受験生の時。
正直言うと、経営学がどのようなことを取り扱っている学問なのかほとんど理解していませんでした。ただなんとなく、憧れと言いますか、大学を卒業した後にも役に立つ知識を多く身につけられているのではないかと考えて、経営学を選びました。曖昧な志願理由ですね。(笑)
しかし今になって考えてみると、その判断は間違っていなかったと思えます。それは、経営学部に入ったからこそ見えてきたものがあったからです。例えばテストで使う鉛筆1本に注目してみたとしても、材料、デザイン、値段、売るお店、などなど、多くの視点から考えに考えて作られていることがわかります。このように、日々の生活の中で何気なく目にしているものは、実は、いろいろな人の、いろいろな思いや作戦が凝縮された作品なのです。
もしそのような世の中のカラクリが自分にも見えたとしたら・・・
もしそのような仕掛けを自分でも考えられるようになれたとしたら・・・
もっと楽しく生きていけると思いませんか?
経営学にはそんな面白さがあると、私は感じています。
また題名でも書いた通り、私は関東の人間なのです。初めは、地元を離れて、関西の雰囲気に馴染めるかがとても不安でした。皆さんよく喋るし早口だし。(笑)
関東にいた頃、スーパーマーケットで知らない方に話しかけられるなんていうことは、ほとんど無かったのですが・・・
関西に来てみて、ひょっとしたら知り合いなのではないかと思えるほど自然に話しかけてくる方が多く、結構ビックリしました。(笑)しかしそれも関西独特の良さであり、そういった文化を実感できたことは私にとってとても良い経験になっています。
そして神戸大学で出来た友人もまた、私の財産となっています。私と同じように下宿している友人も多く、独り暮らしの難しさや親への感謝を感じながら、共に成長できていると思います。
華やかな神戸という街の中にあっても、とても静かで居心地の良い学校です。そういった環境にあるからこそ、学習も、学生生活も、どちらも一生懸命取り組める。それが神戸大学の良い所だと思います。
私は、選んだ場所が神戸で本当に良かったです。
ある時、私たち学生に、こんなことを尋ねた先生がいました。
「神戸大学経営学部は、なぜ日本のトップレベルに居続けられるのだと思いますか?」
そして続けます。
「都会とは言えないこの場所で、なぜ経営学においてトップレベルで居続けられるのだと思いますか?」
「それは、学生の見えないところで先生方が活躍しているからです。」
東京のような何不自由のない都会には、必然的に人や情報、企業が集まります。そういった中で最高峰の学問に触れることも、もちろん素晴らしいでしょう。しかし決して便利とは言えない場所で、同じように最高峰の学問を学べる環境が神戸大学経営学部にはあります。社会の第一線で活躍している先生方がいます。
同じ経営学を学ぶのであれば、神戸大学で学べるものはとても大きいはずです。そういった意味でも、私は神戸大学に入学してよかったと思っています。
最後に、受験生の皆さん。
今は受験に合格することが最大の目標だと思います。ですが、勉強の合間、休憩のちょっとした時間でかまいません。もう少し先の、大学に入った後にいる自分の姿を想像してみて下さい。
受験生の皆さんが持っている無限の可能性。それを伸ばすフィールドが、神戸大学経営学部にはあるはずです。
どのような場所に出向いても見劣りしない力を、自らの力でつかみ取ってください。
来春、六甲台キャンパスでお会いしましょう。