会計学入門(第3版)


著者名 桜井久勝
タイトル 会計学入門(第3版)
出版社 日本経済新聞社 2006年3月
価格 860円 税別

書評

本書は、初めて会計学を学ぼうとする人のために、会計学の入門的な基礎知識を提供しています。これまで何の予備知識もなかった人でも、独力で理解できるように心がけて解説しました。

会計は、企業の内部の管理者に製造原価や生産性などの資料を提供する管理会計と、企業外部の株主や債権者に対して企業の経営成績や財政状態などの情報を提供する財務会計に大別されます。このうち本書は、主として財務会計について解説しています。財務会計は法律の影響を強く受けて、社会的な制度として行われますが、その背後には会計学の理論が存在します。そこで本書でも、現代の財務会計の理論と制度の両方を重視しました。

そのような内容の初版を1996年に発行して以来、会計学をめぐる環境は著しく変化しました。2006年5月には、従来の商法から分離して制定された会社法が施行され、会社の会計はこの法律に基づいて行われることになりました。また会計ルールの国際的な統合に向けて、日本でも会計ルールの新設と改訂が盛んに行われています。このような新しい状況にも対応した会計学の入門書にすべく、全面的な見直しを行って第3版としたのが本書です。

目次

第1章 会計の役割
第2章 利益計算の仕組み
第3章 利益計算のルール
第4章 売上高と売上債権
第5章 棚卸資産と売上原価
第6章 固定資産と減価償却
第7章 金融活動の資産と損益
第8章 営業上の負債と他人資本
第9章 資本の充実と剰余金の分配
第10章 財務諸表の作成と報告
第11章 連結財務諸表

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