シンクロニシティ[増補改訂版]??未来をつくるリーダーシップ
著者名 | ジョセフ・ジャウォースキー 著 金井壽宏 監訳 野津智子 訳 |
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タイトル | シンクロニシティ[増補改訂版]??未来をつくるリーダーシップ |
出版社 | 英治出版2013年2月 |
価格 | 1900円 税別 |
書評
『源泉??知を想像するリーダーシップ』のところで、ジョゼフ・ジャウォースキーの前作『シンクロニシティ』についてふれたので、ここでは多言を要しない。新作が出るに際して、自叙伝的な色彩をもつ前著(つまり本書)のアップデートがなされた。初版以後に起こったできごととその解釈が、増補改訂の主たる内容である。
以前に『シンクロニシティ』を読まれたひとは、わたしもそうだが、『源泉』を監訳しながら、やはり前著のことを、随所で思い出した。実際にわたしは、後者を読みながら前者を読み直し、その直後、この増補改訂版を読んだ。
出版社の提灯持ちのように思われてしまうかもしれないが、せっかく改訂版が出ても、それを出してくださらない出版社がこの国にけっこう多いなか、新作が出たタイミングで、英語圏のひとたちも、前作の改訂版を手にしたのと同じようなタイミング感で、増補改訂版の日本語訳を出してくれたことに監訳者としては、感謝しつつ、ジャウォースキーを初めて読まれる読者には、『源泉』と増補改訂版の『シンクロニシティ』を、ともにお読みいただくことをお奨めしたい。
そんな風に思っていたので、今回『源泉』で初めてジャウォースキーを読まれた方は、Sourceというアイデアを語る、著者の生き方、働き方、それを支える考え方を知るためには、それらが描かれた自伝的著作に、最新情報まで入った版が日本語でも読めるようになったことを喜びたい。また、二作とも、いつもながら丁寧な野津智子さんの邦訳原稿の第1次案から見せていただき、編集担当を通じて何度もやりとりをさせていただき、その結果、ほぼ同時にこの2冊が上梓された。
- 目次
はじめに
増補改訂版はじめに
序文――ピーター・センゲ
PART I 旅の準備
1 ウォーターゲート事件
2 成功すること
3 旅のはじまり
4 自由
5 挑戦
6 愛するという技術
7 一体感
8 夢
9 カイロ
10 崩壊する境界
PART II 出発点
11 決心
12 教え導くもの
13 シンクロニシティ―― 一立方センチメートルの好機
PART III 英雄の旅
14「力強い前進」の瞬間
15 野外体験
16 ダイアローグ
17 罠
18 一心に取り組むこと
PART IV 贈り物
19 回帰
20 場を整える
21 バリケード
22 ニュー・フロンティア
23 可能性の世界
24 未来を創造する
25 ブレトンウッズとアダマール
PART V 旅はつづく
26 初版についての読者からの手紙
27 蔓延している信念体系を変える
監訳者解説――金井壽宏