日産V-upの挑戦
著者名 | 日産自動車株式会社V-up推進・改善支援チーム著 井上 達彦監修 鈴木竜太協力 |
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タイトル | 日産V-upの挑戦 |
出版社 | 中央経済社 2013年3月 |
価格 | 2625円 税込 |
書評
本書は日産において行われているV-upという課題解決プログラムの解説書です。どの職場、組織(大学や学部でさえも)においても、解決されない課題は多く残っています。それは、解決案が出にくい課題であることや日々の忙しさ、あるいは解決のためには大掛かりになってしまうもの、など様々な理由によって組織に残り続けています。日産では、ゴーン氏による改革以後、このような課題をV-upというプログラムを用いながら、1つ1つ解決していきました。結果として、ご存知の通り日産は見事に再生を果たします。
本書は、そのV-upプログラムの詳細な解説と、そのプログラムの持つ意味について書かれています。プログラムの1つ1つの要素にそれほど特殊なものはありません。しかしそれを地道に続けることによって、課題が解決されるだけではなく、組織も変っていき、またいくつかの要素が組合わさることによって、プログラムやツールの効果も大きくなっていきます。実際にこのV-upプログラムに興味を持つ方だけでなく、組織変革のマネジメントのケースとしても興味深い本ではないかと思います。
- 目次
■V-upへの招待 本書を手にされた方へ
第1章 V-upプログラム―企業を変革する
■V-upを読み解く 日産の戦略駆動力
第2章 IDEA―課題を定義して共有する
第3章 DECIDE―重要課題を解決する
第4章 IDEAとDECIDEの実践事例―経営計画に基づきコスト・品質を改善
■V-upを読み解く クロスファンクショナルなチームの解決策が実行に移る
第5章 V-FAST―職場の課題を解決する
第6章 V-FASTの実践事例―集中的に実効性ある解決策を出す
■V-upを読み解く 良い解決策を生み出す
第7章 プログラムマネジメントオフィス―V-upを浸透させる
■V-upを読み解く ダイバーシティによる気づきと育成
第8章 人財の育成―リーダーシップを養う
■V-upを読み解く しくみを動かすしくみ
第9章 グローバル展開―共通言語をもつ
■V-upを読み解く 共通言語と下からのマネジメント
付 録 V-upツール解説
■V-upを読み終えて イモベーションのすすめ