多様な人材のマネジメント
著者名 | 奥林康司 平野光俊 編著 |
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タイトル | 多様な人材のマネジメント |
出版社 | 中央経済社 2014年3月 |
価格 | 2800円 税別 |
書評
人材の多様性(ダイバーシティ)を経営パフォーマンスにつなげるためには、多様であることのプラス効果を高めつつ、一方で多様であることのマイナス効果を抑制しなければならない。職場におけるダイバーシティは様々に形成される。男性と女性、若手と高齢者、海外現地人材と日本人駐在員、正社員と非正規、新卒と中途採用など多様なカテゴリーを形成し、自身が所属するカテゴリーに対する内集団びいきの心理が集団間の葛藤を生み出す。ダイバーシティによって生じる組織の断層、すなわちフォルトライン(faultline)を抑止しつつ、多様な人材を上位目標に包摂(inclusion)していかなければならない。はたして現実はどうか。事例のもとにダイバーシティと組織成果の関係を読み解き、マネジメントのあり方を検討していくことが重要である。本書は、人材の多様性を様々な切り口から仕分けし、ダイバーシティ・マネジメントの議論の素材を提供する
目次
第1章 女性活躍推進のマネジメント(帝人)
第2章 高齢者のマネジメント(大阪ガス)
第3章 障害者のマネジメント(吉備の里、ハローワーク岡山、オムロン京都太陽)
第4章 海外の現地技能者と日本の指導員の協働マネジメント(ヤンマー)
第5章 R&Dエンジニアのマネジメント(日産自動車)
第6章 知識労働者のマネジメント(パナソニック エコソリューションズ創研)
第7章 創薬研究開発人材のマネジメント(医薬品業界)
第8章 研究職派遣人材のマネジメント(WDBグループ)
第9章 サービス人材のマネジメント(ホテルアジール・奈良)
第10章 パートの基幹化マネジメント(マックスバリュ西日本)