イノベーションを巻き起こす「ダイナミック組織」戦略
著者名 | 原田勉 著 |
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タイトル | 『イノベーションを巻き起こす「ダイナミック組織」戦略』 |
出版社 | 日本実業出版社 2016年10月 |
価格 | 1944円 税込 |
紹介
本書は、企業組織を、組織の共同体化と共同体の組織化という円環運動プロセスとしてとらえ、これらのプロセスをバランスをとりながら推進していくことが企業の生存力はイノベーションを高めていくための鍵になるという基本的な仮説から執筆したものです。組織論や組織経済学では、組織を「契約の束」や制度としてとらえることが主流になっています。
それに対して本書では、組織を運動プロセスとしてとらえようとするものであり、組織の共同体化と共同体の組織化のバランスをとっていくことが、ポーター的な競争戦略ではなく、イノベーションを明示的に取り込んだダイナミック戦略の推進とにって決定的に重要であることを議論しています。
本書は、出版社の性格上、学術的には書いておりませんが、スピリットとしては、新しい視点を提供しようと意図のもの執筆したものです。経営戦略・組織論または技術マネジメントにご関心のある方は、ご参照いただけましたら幸いです。
第1章 ダイナミック戦略とダイナミック組織―競争優位からイノベーションへ(「愚かさ」の喪失「仕組み」とは経営の失敗の現れ ほか)
第2章 組織の共同体化―自転車操業こそ優れた経営である(共同体に契約は不要?リッカートの連結ピン組織 ほか)
第3章 共同体の組織化―部下の部下は部下ではない(上司の上司は上司ではない)(臣下の臣下は臣下ではない階層は不要なのか? ほか)
第4章 円環運動としてのダイナミック組織―失敗を許容する組織がイノベーションを巻き起こす(陰陽の原理とダイナミック組織多数決(優勢)ではなく、少数決(劣勢)に立つ考え方 ほか)