OODA LOOP(ウーダループ)

 

著者名 チェット リチャーズ(著)、原田 勉(訳・解説)
タイトル 『OODA LOOP(ウーダループ)』
出版社 東洋経済新報社 2019年2月
価格 2376円 税込

紹介

不確実性の高いビジネス環境に“計画”はいらない。世界最強組織のアメリカ海兵隊が行動の基本原則とするOODAループが、いまアメリカの優良企業に広がっている。OODAループとは何か?PDCAサイクルと何が違うのか?OODAループの提唱者であるジョン・ボイドの愛弟子である著者が、ビジネスを事例にOODAループを解説した古典的名著、待望の翻訳。

OODAループとは?

観察→情勢判断→意思決定→行動という4つのフェーズをサイクルではなく、ループさせることで、目の前で起こっている環境に合わせた判断を現場レベルで下し、組織で目的を達成するための意思決定スキルです。

AI時代に求められるスキル

ここ数年、急速に発展している、AI、IoT、ビックデータ、ソーシャルメディアという流れのなかで、リアルタイムにデータを収集し、即座に判断して行動に移すというOODAループが競争優位を築くための鍵になります。

勝つべくして勝つ組織に変わる

OODAループを高速で回すためには、組織文化が基礎となります。チームメンバーが同じゴールを目指す組織が共通して持つ組織文化です。

  • 相互信頼を醸成している
  • 直観的能力を活用している
  • リーダーシップ契約を実行している
  • 焦点と方向性を与えている

OODAループを取り入れることで、この組織文化を生み出すことにつながります。

不確実性の高い環境で活躍する変革型リーダーになれる

OODAループは変革を求めるリーダーに必須のスキルです。変革型リーダーは、目標達成のために権限を現場に委譲します。重要な役割は、チームメンバーに同じゴールを目指させることです。そのために必要なことは、既存のPDCAサイクルを見直し、OODAループを回すための仕組みづくりから着手することです。

日本語版オリジナル!充実した訳者解説

本書の原書は出版後すでに15年近くが経過しているので、最新の事例が書かれていません。また、ビジネスパーソンには馴染みがない軍事的は内容にも触れています。それを補うために、日本語翻訳版のオリジナルとして、各章末および巻末に、最近の事例をふまえた訳者解説を掲載しています。

【目次】

第1章 強い者が戦いに勝つとはかぎらない
第2章 目に見える数字だけでは最悪の結果を招く
第3章 OODAループ──勝つべくして勝つための最強ツール
第4章 OODAループはビジネスに何をもたらすのか
第5章 OODAループを高速で回すための組織文化
第6章 機動戦の原則をビジネスに応用する
第7章 OODAループで実際に何をするべきか
訳者解説 いま、なぜOODAループなのか