OODA Management(ウーダ・マネジメント) 現場判断で成果をあげる次世代型組織のつくり方
著者名 | 原田勉 |
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タイトル | 『OODA Management(ウーダ・マネジメント) 現場判断で成果をあげる次世代型組織のつくり方』 |
出版社 | 東洋経済新報社 2020年7月 |
価格 | 1980円 税込 |
紹介
この1冊で、現場で問題解決する次世代型組織・人材に生まれ変わります!
本書では、米軍の意思決定スキルとして開発され、いまビジネスでも注目されるOODAループを、PDCAサイクルとの比較、導入している企業の成功事例、失敗事例などを紹介しながら、現場で意思決定して成果をあげるための仕組み化を解説します。
リモートワーク、DX(デジタル・トランスレーション)など、変化の激しい経営環境に対応できる組織を育てたいと思っている経営者やリーダー、現場で即断即決するスキルを持ちたいと思っているビジネスパーソンに必読の書です。
加護野忠男・神戸大学名誉教授 推薦文
日本企業が新たにイノベーションを起こせずに苦戦しているが、それはよりよい製品をつくろうという製品イノベーションにこだわり過ぎているからではないだろうか。いま日本企業に求められているイノベーションは、現場の新しい洞察から、仕組みのイノベーションを起こすことである。
そのために、参考になるのが本書で解説しているOODAの枠組みである。OODAは、刻々と状況が変わる戦場での現場レベルの意思決定のために考案されたものだが、変化の激しい状況に即応するという点では、ビジネス・モデルのレベルにも適用できる。
しかも、本書では、著者の原田勉氏が、現場で働くビジネスパーソンが非連続なイノベーションを起こすための仕組みづくりの方法を、ビジネスケースにOODAの枠組みを当てはめて論じている。OODAが、これまでビジネス・モデルの世界であまり注目されてこなかった点を踏まえると、大きな前進である。
本書が日本の未来を担うミドル層に読まれて、随所で飛躍的なイノベーションが起こることを期待したい。
目次
第1章 「観察」は最強の武器になる
スピードによる不確実性への対応
組織で高速OODAループを回す
機動戦略は「観察」から始まる
「人は出世すればするほど愚かになる」
第2章 OODAマネジメント
勝負は闘う前に決まる
仕組みとしてのマネジメント
不確実性の4つのタイプ
OODAマネジメントの仕組み化と運用
管理者のPDCAで現場のOODAを支援
第3章 「観察から始める」を仕組み化する
スクリーニング化──顧客のシグナリング行動の誘発
焦点化──観察対象の選択と領域の限定
起承完結化──業務プロセスを時間軸に沿って分業
ヴァーチャル化──コンテクストの制約の緩和
第4章 「直観で判断する」を仕組み化する
現場を混乱させるPDCAの呪縛
直観的判断能力を向上させる思考法
直観的判断に優れた人の行動特性
探索ターゲットとモードの選択
探索モードの事例研究
第5章 「適応問題を解決する」を仕組み化する
観察、情勢判断、行動を同時に実施する
ポジティブ・デビアンス・アプローチ
体験を通じた納得が習慣となる
最優先課題を明らかにして遵守する
第6章 OODAマネジメントの事例研究
失敗事例① A社の矛盾したミッション
失敗事例② B社のトップダウン経営
成功事例① C社のマイルストーン経営
成功事例② アイリスオーヤマの新商品開発会議
成功事例③ 東レ・ユニクロの戦略的パートナーシップ
成功事例④ クロスエフェクトの心臓シミュレーター事業
事例から学ぶ5つの教訓