企業成長の仕込み方(経営戦略の実戦(2))

 

著者名 三品 和広(著)
タイトル 『企業成長の仕込み方(経営戦略の実戦(2))』
出版社 東洋経済新報社 2022年6月
価格 19800円 税込

紹介

「結果から入る戦略論」という路線を標榜した『実戦シリーズ』の第1巻(2015年刊行)では戦略の結果を利益率で測り、第3巻(2018年刊行)では結果を占有率で測りましたが、ついに結果を成長率で測った第2巻が刊行に漕ぎ着けました。結果を特損率で測った『戦略暴走』(2010年刊行)と併せて、これでケースブック全4冊が出揃ったことになります。あとは個別ケースを束ねる理論編、または教科書を書けば、悲願の教材セットが完成します。

第2巻については、加護野先生がエコノミストに書評を寄稿して下さりました。オンラインでも読めるので、ぜひご覧ください。

加護野先生は終章の命題5に新味を見出したと書いて下さりましたが、そこに織り込んだ図には深い意味があり、資源ベースの戦略論とは異なる流派がここから立ち上がってくるはずです。執筆中の教科書では、そのあたりを追究してみるつもりです。

実務家の方々にとっては、命題1から4までも従来の理解を覆すに違いないと思います。丁寧に読み込むと深みを味わえるケースを3つだけ選ぶなら、201(信越化学)と220(スズキ)と245(トヨタ)です。第1巻は知る人ぞ知る小ぶりのケースがオンパレードでしたが、第2巻は誰もが知る大企業のケースが居並んでいます。第1巻に登場したケースから、着手から半世紀も経つと第2巻のケースに化けるものが出てくるというイメージです。このプロセスをリードした先人たちの智恵に学んでいただければ幸いです。

目次

序章 取扱説明書

第1部 利益を伴う最強の成長パターン
第1章 海外進攻による成長
第2章 事業新興による成長
第3章 国内深耕による成長

第2部 利益を犠牲にした成長パターン
第4章 海外進攻の落とし穴
第5章 事業新興の落とし穴
第6章 国内深耕の落とし穴

第3部 利益を損なわない成長のパターン
第7章 海外進攻戦略の勘所
第8章 事業新興戦略の勘所
第9章 国内深耕戦略の勘所

終章 経営戦略の全体像