公共政策における法学と経済学の役割

著者名

内田浩史・大内伸哉(著)

タイトル

『公共政策における法学と経済学の役割』

出版社

神戸大学出版会 2025年3月

価格

880円 税込

紹介

公共政策とは、社会の課題を解決するために政府が行う様々な政策を指し、これには法学と経済学の知見が不可欠である。法学は主に制度設計や規則の解釈を通じて政策を支え、経済学は資源配分の効率性という観点から見て望ましい政策を提言する。これらの特性は、相互補完的な役割を果たすが、両者が協働しても解決できない課題も存在する。法学と経済学の視点を基に公共政策を探り、学問領域を越えた新たな協働の形を考える。

目次

第1章 はじめに
1. 本日のサロンとその背景
2. 本日の構成と注意点

第2章 公共政策における法学の役割
1. 公共政策としての労働政策
2. 法学のアプローチ:解釈論と立法論
3. 労働法で実現すべき価値
4. 解雇権濫用法理の難しさ
5. 解雇規制は誰の利益を守っているのか
6. 正義の相対性
7. 労働政策が実現すべきもの:労働の価値と政府の役割

第3章 公共政策における経済学の役割
1. 経済学による公共政策に関する判断:銀商分離のワンウェイ規制を例として
2. 公共政策における法学と経済学の役割

第4章 話題提供者間の意見交換
1. 比較法のアプローチについて
2. 理想と現実
3. 様々な学問分野の協働について

第5章 フロアとのディスカッション