競争的共創論


著者名 小川進
タイトル 競争的共創論
出版社 白桃書房 2006年6月
価格 2500円 税別

書評

本書は、現在、日本の市場で進行している現象を読み解く枠組みを提供することを目的にしている。消費者、流通企業、メーカーが近年、誰がどの部分を担ったかを特定するのが困難な形で製品開発を行うことが増えてきている。著者はそうした活動を「競争的共創」と呼び、「資源吸引」「消費者起動モデル」「複線型開発」という独自の概念を用い、読み解いていく。消費が多様化し、競争が激化する中、どのような製品開発体制の枠組みが必要となっているかについて理解を深めるには格好の書である。

目次

序章 本書の問題意識と構成
第1章 コンビニエンス・ストア・システムにおけるシステム優位
補論 検証 コンビニ神話
第2章 売り逃さない仕組み:競争優位とコンビニ参加型開発
第3章 消費者参加型開発の台頭:ユボキタスネット社会の到来とユーザー起動法
第4章 消費者参加型開発の進展:良品計画の事例
第5章 製品開発体制の変容:複線型開発
第6章 変容するメーカー開発:加工食品の事例
結章 要約と含意