「決定的瞬間」の思考法 キャリアとリーダーシップを磨くために
著者名 | 金井壽宏 監訳 福嶋俊造 訳 ジョゼフ・L・バダラッコ 著 |
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タイトル | 「決定的瞬間」の思考法 キャリアとリーダーシップを磨くために |
出版社 | 東洋経済新報社 2004年7月 |
価格 | 2000円 税別 |
書評
この書籍は、最初に読んだときから、経営学の書籍としては、非常に深みのある文献だと思っていました。キャリアを歩むうえで、ここが肝心の場面ともいうべき決定的瞬間に焦点をあわせて、ケースはたった3例しか出てこないのですが、非常に興味深い解釈がおこなわれています。
リーダーシップ開発、キャリア発達、企業倫理、アイデンティティ形成などのテーマに関心のある方にこれまでにない視点を提供してくれるはずです。哲学や倫理学をふまえた解釈は他の著書にはない著者独自の視点です。
監訳者としてそうとう長目の解説も末尾に付けているので、それも参考にしてくださると邦訳を出した人間としては非常にうれしいです。
著者のJ.バダラッコは、ハーバード・ビジネス・スクールの教授で、日本人では、慶應義塾大学の高木春夫教授の友人で、その関係もあって、本書と関連した『静かなリーダーシップ』(高木春夫監訳、翔泳社、2002年)と併せて、読まれることをお勧めしたい。
目次
はじめに
第1章 汚れた手
第2章 ともに正しい選択肢のはざまで
第3章 役に立たない論理の大原則
第4章 「睡眠テスト」による倫理
第5章 決定的な瞬間
第6章 ほんとうの自分になる
第7章 真実はプロセスにあり
第8章 力量(ヴィルトウ)、美徳、および成功
第9章 静寂の空間