財務会計講義(第6版)


著者名 桜井久勝
タイトル 財務会計講義(第6版)
出版社 中央経済社 2005年3月
価格 4300円 税別

書評

ここ数年、日本の会計制度はめまぐるしく改正を重ねてきました。着々と進行する金融ビッグバンのもと、投資家に自己責任を求める前提として、企業の実態を的確に表す透明度の高い財務諸表の公開を促進すべく、会計基準の整備がはかられてきたのです。

第6版への改訂にあたって新たに織り込んだ事項は次のとおりです。( 1)討議資料として公表された日本版の「財務会計の概念フレームワーク」の概要、(2)「ストック・オプションに関する会計基準」、(3)「企業結合に係る会計基準」、および(4)従来は利益処分とされてきた役員賞与の費用処理。このほか、連結会計、金融資産の時価会計、キャッシュ・フロー計算書、固定資産の減損会計、退職給付会計、税効果会計、1株当たり利益の算定基準なども、旧版の解説を引き継ぎ、さらに充実させました。

本書は、著者が神戸大学で開講する財務会計の講義用のテキストとして出版したものですが、企業の会計を細部まで体系的に理解しようとするビジネスマンにも有益です。また公認会計士・税理士・証券アナリストなど、各種の資格試験の受験用参考書としても役立つように配慮しています。

目次

第1章 財務会計の機能と制度
第2章 利益計算の仕組み
第3章 会計理論と会計原則
第4章 利益計算と資産評価の基本原則
第5章 現金預金と有価証券
第6章 売上高と売上債権
第7章 棚卸資産と売上原価
第8章 固定資産と減価償却
第9章 繰延資産
第10章 負債
第11章 資本
第12章 財務諸表の作成と公開
第13章 連結財務諸表
第14章 外貨建取引等の換算