汎用・専用技術の経済分析-新たなイノベーション・モデルの構築-
著者名 | 原田勉 |
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タイトル | 汎用・専用技術の経済分析-新たなイノベーション・モデルの構築- |
出版社 | 白桃書房 2007年5月 |
価格 | 4500円 税別 |
書評
本書は、NC工作機械とIT(情報技術)という2つの汎用技術を取り上げ、それらのイノベーション・メカニズムや技術普及、経済的成果への影響について定量的に分析し、それらの分析によって得られた結果を動学的一般均衡体系のなかでモデル化し、新たなイノベーション・モデルを提案したものです。本書は、イノベーションという現象について、汎用・専用技術の相互作用という観点から体系的に捉えることができることを示したものです。方法論的には、できる限り学術的に厳密なものになるように心がけましたので、定量的分析やモデル分析が中心になっています。しかし、事例分析についても部分的に挿入していますので、全く非現実的かつ抽象的な議論を展開しているわけではなく、たえず現実とのかかわりを重視しながら分析を進めています。本書は、イノベーションや技術に関心をもつ研究者や一般大学院生をターゲットに書いたものです。イノベーションに対する新たなアプローチに関心のある方にご一読いただければ幸いです。
目次
序章 問題の所在と分析視角:汎用・専用技術の相互作用
第1章 汎用・専用技術の相互浸透
第2章 汎用技術の自律化
第3章 NC工作機械の技術普及
第4章 技術的コミュニケーションと企業業績
第5章 ITと補完的スキルの形成
第6章 情報化・ネットワーク化における技術普及
第7章 ITガバナンスの経済的効果
第8章 IT投資の経済的効果
第9章 汎用・専用技術の相互作用と技術パラドクス
終章 結論およびインプリケーション