競争優位のシステム -事業戦略の静かな革命-
教官名 | 加護野 忠男 教授 |
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タイトル | 競争優位のシステム −事業戦略の静かな革命− |
出版社 | PHP研究所(PHP新書) 1999年11月 |
価格 | 657円 税別 |
書評
新商品や新サービスの開発を通じた競争が熾烈である現在、その背後の企業の長期的な競争優位を決める意味で、じつに深い意味をもつ競争がある。それは、顧客に商品やサービスをうまく提供するための仕組み、顧客に価値を届けるための「事業の仕組み」の競争である。競争の焦点は、商品から、事業の仕組みへと移ってきているのである。
しかし、事業の仕組みは背後に隠れていて目立たない。いわば、「静かな革命」と呼ぶことができる。
- 「静かな革命」がどのようなものか?
- 何故このような革命がおこっているのか?
- この革命のなかで勝ち残るには何が必要か?
が、本書の課題である。著者は、規模の経済に代わって、スピードの経済、組み合わせの経済、集中特化と外部化の経済というシステム設計のアイデアが重要な意味を持ち始めていることを指摘している。