強いサラリーマン、へたばる企業
教官名 | 金井 壽宏 教授 |
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タイトル | 強いサラリーマン、へたばる企業 |
出版社 | 廣済堂出版 2001年12月 |
価格 | 1600円 税別 |
書評
日本の産業社会も会社も働くひとりひとりの個人もさまざまな問題をかかえている。それを解きほぐすのに、経営学には、経営学らしい貢献が望まれている。それは、応用分野に当然期待されることだろう。しかし、現実の問題を解きほぐすには、基礎学問分野からの発想がとても大切になってくることが多い。わたしの専門の経営管理論は、モティベーション、リーダーシップ、職務設計などの心理学的な問題と並んで、分業、コンフリクト解決、組織構造、組織全体の環境への適応などの社会学的問題も扱っている。だから、心理学者だけでなく、社会学者との対話がしばしばとても大事だ。本書は、社会学者の橋爪大三郎さんと、時代の節目の課題について語り合ったものだ。わたし自身にとっても大きな学習機会だった。読者の皆さんにもいくつかの有益なアイデアがこの対談から見つかればうれしい。