仕事で「一皮むける 」 -関経連「一皮むけた経験」に学ぶ-


仕事で「一皮むける」  −関経連「一皮むけた経験」に学ぶ− カバー写真
教官名 金井 壽宏 教授
タイトル 仕事で「一皮むける」 
−関経連「一皮むけた経験」に学ぶ−
出版社 光文社 
2002年11月
価格 740円 税別

書評

 現実に企業に勤めているビジネス・パースンにとって、キャリアは長期にわたって仕事を通じて発達していくうえで重要なものです。もしひとの発達が学校にいる間で終わっているとしたら、それ以後の長い仕事生活は、なんなのだということになります。実際には、ひとは、仕事を通じて、さらに一皮、二皮とむけていきます。そういう経験を何度かくぐりながら、より自分らしく、しかも有能に成果につながる形で、仕事がができるようになっていきます。キャリア発達を「一皮むける」仕事経験の連鎖という点から、経営幹部20名の生の声に基づいて描き出したのが、本書です。

 キャリアとは、単にビジネスを遂行するうえで重要なばかりでなく、人間としてどう生きるかという問題に肉薄するところがありますので、キャリアとオーバーラップさせる形で、人生についても仕事の世界をレンズに考えてみたいと思う方に、ヒントがあれば著者としてうれしいです。

 「キャリアとは何か、どう形成されていくのか」については本論で触れていきたいが、キャリアを考える際の最新で、かつ重要なキーワードが「一皮むけた経験」ということになります。

 本書の元になる調査は、「豊かなキャリア形成へのメッセージ〜経営幹部へのインタビュー調査を踏まえて〜」として(社)関西経済連合会から報告書として約1年前にまとめらました。調査そのものも関西経済連合会の人材開発委員会のメンバーにより実施されました。この度、それをより広く読んでいただけるように、コンパクトにまとめなおしました。これら貴重な「一皮むけた経験」に耳を傾け、明日からの元気にしていただけたら幸いです。

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