ケースブック コストマネジメント
教官名 | 加登 豊 教授 |
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タイトル | ケースブック コストマネジメント |
出版社 | 新世社 2001年9月 |
価格 | 2400円 税別 |
書評
本書は、大学および大学院−とりわけ社会人MBAコース−における管理会計や原価計算の講義用の補助テキストとしての使用を主要な目的として執筆しました。コストマネジメントは「コストのことを考えることを通じて、コスト水準を適正レベルに維持するとともに、よりすぐれた組織、より的確な意思決定と経営戦略を導くためのマネジメント」です。また別の表現をすれば、「コストの観点から、経営全体を把握する試み」といってもよいでしょう。数多くの企業におけるコストマネジメントのケース、学習すべき内容の解説、そして解説をふまえたケースの理解方法という構成で、各項目が記述されているので、このケースブックをそのままテキストとしても使用することが可能です。また、まず、ケースだけを読み進む方法もお勧めです。それは、コストマネジメントの多様性を理解することを助けてくれるでしょう。また、日頃、目にすることの多い雑誌や新聞にかなり頻繁にコストマネジメント関連の記事が掲載されていることにも気がつくに違いありません。本書を学習した後に、「ああ、この記事はコストマネジメントのことを取り上げている」とわかるようになるでしょう。そして、経営にコストマネジメントがいかに活かされているかもリアリティをもって実感できるようになるでしょう。