自律する組織人 組織コミットメントとキャリア論からの展望
著者名 | 鈴木竜太 |
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タイトル | 自律する組織人 組織コミットメントとキャリア論からの展望 |
出版社 | 生産性出版 2007年3月 |
価格 | 2000円 税別 |
書評
本書は、組織と個人の関係について、自律と組織へのコミットメントに焦点を当てて書かれた一般書である。自分らしく仕事をしていきたい。しかし、会社や組織がなければそもそも仕事をすることはできない。若いうちは自律・自立する力もその自信も少なく、組織に対するコミットメントもそれほど高くはない。そのため自分らしく仕事をしていくか、それとも組織のために働くのか、というジレンマはほとんど感じることはないだろう。しかし、自分なりに仕事ができるようになり、会社や仲間に対する愛着が強くなってくると、自分らしく仕事をすることと組織の制約というジレンマに知らず知らずのうちに直面することになる。本書はこのような問題に、キャリア論と組織コミットメント論に関する研究結果をベースに検討している。これまでの調査データや理論的な概念が登場し、多少読みづらい部分があるかもしれないが、組織と折り合いながら自分らしく生きることは本当にできるのかというシンプルな問いについて答えようと本書は試みている。
目次
第1章 組織と個人の関係の考え方
第2章 組織と個人の関係はどのように表現できるのか-組織にコミットする二つの側面
第3章 組織と個人の関係はキャリアの発達とともにどのように変化していくのか-キャリア発達に伴う組織コミットメントの変化
第4章 会社は従業員との関係をいかに管理していくのか-組織コミットメントをマネジメントする
第5章 これからの組織と個人
終章 自律する組織人