新・保険学


著者名 近見正彦 吉澤卓哉 高尾厚 甘利公人 久保英也
タイトル 新・保険学
出版社 有斐閣 2006年12月
価格 2000円 税別

書評

本書は、最近の保険学の話題について書かれたテキストです。保険を学ぶことは何も保険会社にとってのみ重要なことではありません。ほとんどの家庭では自動車保険や生命保険に入っているでしょうし、年金や健康保険などの社会保障制度の問題はみなさんの今後の人生に大きくかかわってきます。

また、最近は多くの会社がリスク・マネジメントの概念を取り入れた経営を意識するようになりました。保険学は保険会社以外の会社にとってもたいへん重要な学問です。

保険を学んだからといって、別にお金もうけができるわけではありません。ですが、保険はみなさんの生活に密着しています。保険を学ぶことは、おだやかな日常をおくる上で保険が大きな役割を果たしていることを理解することです。

本書は、保険制度、リスク・マネジメント、保険経済学、保険法学、社会保障といった保険を学ぶ上での重要なテーマで構成されています。それぞれのテーマごとに、各分野の一線で活躍している人たちが書き上げていますので、その内容を十分に理解することができます。

この一冊さえあれば、最新の保険学全体の知識を身につけることができるでしょう。また、自分にとって関心のある部分だけを読んでみるのもおすすめです。

目次

第1章 総説
第2章 リスク・マネジメントと保険
第3章 保険市場
第4章 保険契約法と保険業法
第5章 社会保障と保険