財務会計講義〔第3版〕
教官名 | 桜井 久勝 教授 |
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タイトル | 財務会計講義〔第3版〕 |
出版社 | 中央経済社 2000年3月 |
価格 | 4300円 税別 |
書評
ここ数年の会計制度と,それを支える会計基準の新設や改訂には,目を見はるものがある。西暦2000年をめどに敢行される日本版の金融ビッグバンのもとでは,投資者に自己責任が求められるため,その前提として企業の実態をよりいっそう的確に描写した透明度の高い財務諸表の作成と公開を促進すべく,会計基準の整備がはかられているのである。
本書では,次のような新しいトピックスも織り込んで,最新の財務会計を解説している。新しい連結財務諸表,キャッシュフロー計算書,金融資産の時価評価,退職給付会計,税効果会計,デリバティブ会計,新しい外貨換算会計と金融商品の会計,研究開発費,ストックオプション,土地再評価,株式交換制度。もちろん棚卸資産や固定資産など,生産活動と販売活動に関する会計理論も,さらに充実させている。
本書は,筆者が神戸大学で開講する財務会計の講義用のテキストとして出版したものであるが,企業の会計を細部まで体系的に理解しようとするビジネスマンにも有益であろう。また公認会計士・税理士・証券アナリストなど,各種の資格試験の受験用参考書としても役立つように配慮している。