財務会計講義〔第4版〕
教官名 | 桜井 久勝 教授 |
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タイトル | 財務会計講義〔第4版〕 |
出版社 | 中央経済社 2002年4月 |
価格 | 4300円 税別 |
書評
最近の数年間において、日本の会計制度はめまぐるしく改正を重ねてきた。着々と進行する金融ビッグバンのもとでは、投資家に自己責任が求められるため、その前提として企業の実態をよりいっそう的確に表す透明度の高い財務諸表の公開を促進すべく、会計基準の整備がはかられてきたのである。
第4版の改訂にあたっては、会社分割、自己株式の規制緩和、株式の額面制度の廃止と法定準備金制度の改革など、最近の商法改正を織り込むとともに、新設の企業会計基準委員会による企業会計基準第1号の内容も解説している。また、時価会計、キャッシュ・フロー計算書、退職給付会計、税効果会計、株式交換なども、旧版の解説を引き継ぎ、さらに充実させている。
本書は、著者が神戸大学で開講する財務会計の講義用のテキストとして出版したものであるが、企業の会計を細部まで体系的に理解しようとするビジネスマンにも有益であろう。また公認会計士・税理士・証券アナリストなど、各種の資格試験の受験用参考書としても役立つように配慮している。