留学経験者の声 下牧 みき さん

KIBERプログラム3期生 下牧 みき さん

派遣先大学:WHU-Otto Beisheim School of Management
派遣期間:2014年9月~2015年4月

ドイツのファレンダーにあるWHUに留学していた、KIBER3期生の下牧みきです。この体験談が今留学に行こうか悩んでいる人の後押しになる事を願って、私の経験について書かせていただきます。

まずは私が留学することに決めた理由についてです。留学に行くと聞くと、皆何かしら大きな野望や夢(例えば海外で将来は働きたいという夢であったり、将来ビジネスを起こすという野望であったり)を持っているようなイメージがありますが、私が留学を決意した理由は、「何かよく分からないけれど、このまま留学に行かずに卒業したら将来絶対に後悔する」という直感でした。とにかく自分の直感を信じてがむしゃらにTOEFLの勉強をし、無事第一希望であったドイツのビジネススクールに留学が決定しましたが、留学するまで海外に全く行った事が無く、それに加えてかなりの人見知りなので無事に生きていけるかどうかすごく不安でした。しかしいざ留学から帰ってきて振り返ってみると、やはりあの時にした留学に行くという決断は正しかった、自分の直感は間違っていなかったのだと胸を張って言えます。

私が留学に行くという決断は正解であったと思う理由は大きく分けて3点です。1点目は人見知りを少し克服できたことです。私は先に述べた通り、非常に人見知りで初対面の人とコミュニケーションを取るのが得意ではありませんでした。しかし留学中は常に新しい人との出会いにあふれていて、初対面の人と沢山交流するうちに場慣れしていき、最終的にはあまり苦に感じないようになりました。もちろん、思うようにコミュニケーションがとれず自己嫌悪に陥った事も多々ありましたが、留学が終わる頃にはあれだけ多くの初対面の人と英語で関係を築いたのだという自信がつき、以前よりも人と話すのが苦でなくなりました。2点目は英語力が向上した事です。留学に行く前は、自分の発音の悪さがコンプレックスで、通じないことを恐れて積極的に話す事ができませんでした。しかし、留学に行くと嫌でも話す事になるので、英語を話すという行為が日常化し気後れなく話せるようになり、フライトの変更等も電話で行えるようになりました。スピーキングが致命的に苦手だったため、英語で滑らかにコミュニケーションをとれるようになったというのは非常に大きな進歩だったと思っています。3点目は貴重な経験を沢山できた事です。留学に行く前は、学校に行って、部活に行って、勉強して、時々アルバイトをして、時々友達と遊んで…という日常の繰り返しをしているだけでしたが、ドイツに行ってみるとすべての物が真新しく見えて、最初の頃は電車に乗るだけでも興奮していました。週末は沢山旅行に行き、沢山の国の文化を経験する事ができました。晩には友達の部屋に行って料理を持ち寄ったり、夜遅くまで一緒に映画を観たり、テスト前には夜通し図書館にこもって勉強したり、”study hard, play hard”の精神でやりたい事を満喫しました。留学に行く事によって、異文化の蓄積が自分の中にでき見識が広まりましたし、何気ない時間の大切さを再認識できたと思います。

おそらく、KIBERのページにたどり着いてこの体験談を読まれている方は留学に大なり小なり興味を持たれているのだと思います。今、もし留学をするかどうか悩んでいるのであれば、私はぜひ行くべきだと思います。お金の問題や、言語の問題、時間の問題等々留学への障壁は沢山あるかもしれません。私も行くまでは、「私のような海外に今まで行ったことのない人見知りな人間がドイツで生きていけるのか」、「お金がかかる」等々不安に思っていました。しかし行ってしまえば人間関係や言葉は案外どうにかなりますし、お金に関しても様々な奨学金制度があります。最後のまとめになりますが、大きな夢や野望のために留学したい人はぜひ行ってください。世界から集まった優秀な学生達と出会えます。海外が大好き、旅行が好き、という人もぜひ行ってください。実際にいろいろな所へ赴くことによりまた新たな発見が出来ます。そうでなくて、海外が特段好き、英語が好きというわけではないがなんとなく気になるという人々もぜひ留学に行ってください。楽しいことばかり!とは言いませんが、人生の宝物のような経験が出来ます。