留学経験者の声 堀川 佳那 さん

KIBERプログラム5期生 堀川 佳那 さん

派遣先大学:国立台湾大学
派遣期間:2016年9月~2017年6月

台湾、台北にある国立台湾大学(NTU)に留学していました、堀川佳那です。私は、大学入学時から留学に興味があり、大学一年生の春休みにニュージーランドに語学留学に行きました。その時、カルチャーショックが大きすぎたため、帰国後、長期の留学は自分に向いていないと感じ、一時留学を諦めました。しかし、大学生という時間のある時にしか経験できない交換留学を諦められなかったこと、また、世界で最も母国語とする人の多い中国語に興味があったため、NTUへの留学を決断しました。

次に、留学を終えて、本当に台湾への留学を決断してよかったことを書かせていただきます。初めに、なんといっても中国語を習得できたことです。正直、中国語は渡航後0からのスタートで、本当に10か月で話せるようになるのか不安でいっぱいでした。台湾に住んでみると、中国語がわからないと一人で買い物もできないほど、中国語以外の言語が使われていませんでした。そのため、朝から晩まで中国語に触れ、生活することによって自然と語学が身につきました。大学の授業は英語で行われ、NTUの学生は英語が堪能な人が多く、留学生もヨーロッパからの学生が多かったため、英語と中国語の両方を学びたい人にとっては本当に良い環境だと思います。

2つ目に、世界中から集まるたくさんの優秀な友人と出会えたことです。様々な国籍の友人と出会い、一緒に生活するという経験は、今までも、そしてこれからも二度とないような貴重な経験であったと思います。特に台湾は外食文化で、常に誰か友人と一緒にご飯を食べに出かけていたため、そのおかげで文化の違いや国民性を感じる機会が多かったです。朝ごはんから寝る前まで、たくさんの時間を共有したため、親友と呼べる人が世界中にでき、かけがえのないものとなりました。

3つ目に、自分のやりたいことを、思いっきりできたことです。毎日の台湾人との言語交換や、テスト前の図書館での勉強、友達と夜中までおしゃべりなど、1日1日全てがとても充実していました。昼は英語での専門科目、夜は9時まで中国語の授業と、ハードな生活でしたが、「台湾人の友達と中国語のみで話せるようになる」という最大の目標達成のために、遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強するというとてもメリハリのついた生活を送りました。「ニーハオ」「シェシェ」しか知らなかった私でも、留学終了時には台湾人と普通に会話できる程の語学力を得ることができた達成感は計り知れないもので、同時にやればやるだけ結果がついてくるという自信にも繋がりました。

最後に、交換留学中の就職活動について書かせていただきます。まず、留学先での勉強を最優先するために、渡航前の夏休みまでにあらかじめ興味のある業界・企業を調べました。渡航後は就職活動にかける時間があまりなかったため、受ける企業を絞り、数少ない企業でも内定を取るために、しっかりと自己分析や企業分析を行ました。就職活動が解禁になってからは、限られた企業の面接をSkypeや台湾支社で行い、無事第一志望の資産運用会社から内定を頂くことができました。大学三年生の秋からの留学というと、就職活動ができないのではないかという不安があると思いますが、グローバル化が進む中、Skype面接を取り入れる会社が多く、また、交換留学の経験は有利に働くので、あまり心配する必要はないと思います。ただ、日本にいない分、自分から情報収集をする必要があるため、常にアンテナを張っておくことが重要です。海外にいるからこそ現地の日本人駐在員の方と出会える機会も多くあるため、特に商社志望の人はOB訪問をすることも良いかもしれません。

留学に少しでも興味がある人は、大学生という時間のある時に是非行ってみるべきだと思います。上記にも書きましたが、10か月間日本から離れ、違う文化に囲まれながら勉強することで得られる達成感や自信はとても大きいものです。言葉やホームシックなどの不安はたくさんあると思いますが、留学生活がスタートすると、なんとかなります。4年で卒業できるという貴重なプログラムを利用して、是非「交換留学に行く」という決断をしてみてください。