留学経験者の声 尾崎 浩介 さん

KIBERプログラム6期生 尾崎 浩介 さん

派遣先大学:ウィーン経済経営大学
派遣期間:2017年9月~2018年6月

私はウィーン経済経営大学で、約10か月間交換留学をしました。この度は留学のきっかけ、留学で得られたもの、留学の関門とその対処について書かさせていただきます。

留学のきっかけ

  • レベルの高い交換留学生との出会い
  • KIBERプログラムにはもともと漠然と留学をしてみたいという思いから登録しました。その中で、プログラム内で出会う提携校からの交換留学生の言語能力はもちろん、プレゼンテーション能力などのアウトプットの質に衝撃を受けました。彼らが学ぶ環境に身を置いて刺激を受けたいと思ったからです。

  • 価値観への興味
  • 留学生との交流の中で、日本人の常識が彼らにとっては非常識である場面を数多く経験しました。自分の価値観は、実は世界的にみれば異質なのかもしれないと感じ、留学を通して自分と異なる価値観を理解したかったからです。

留学で得られたもの

  • 当たり前のことを考え直す習慣
  • 留学生との交流や旅行を通して、多様な国民性や価値観に触れ、日本人の国民性は何かと考えさせられる機会が数多くありました。例えば友人から「なぜ桜は日本人にとって重要なのか」と問われたことがありました。私はその際うまく答えられず、それから彼らはなぜ自分と違う思考をするのかを考え続けました。と同時に、私は今まで周りの人やメディアの影響を受けて、自分に問うことをせずそのまま受け入れていたことに気づきました。留学中、自分と違う考え方をする人々と議論することに楽しみを覚え、自分の人間性を見つめ直しました。世論一般を正しいと捉えるのではなく、自分はどう思うのかを考える習慣をこれからも継続していきたいです。

  • コミュニケーション
  • 海外の人は、日本人に比べて人間関係にオープンです。例えば、日本人で飲み会に他の友達とは面識のない友達を連れていく人は少ないと思います。しかし海外の人にとっては普通で、そこから人のつながりが生まれています。私は自己開示をすることでその雰囲気に溶け込もうと努力しました。これらの経験おかげで、旅行先のホステルで出会った人、レストランでテーブルシェアをしたグループ、スポーツバーで一緒に試合を見た人などと親しくなり、人の温かみを感じることができました。留学を通してどのような環境でもコミュニケーションをとっていける自信がつきました。

  • 世界中にできた友人
  • 留学前に「誘われたら断らない」という行動基準を設けて、時間が許す限り数多くのイベント、旅行、スポーツに参加しました。大学が提供する3週間のオリエンテーションに始まり、留学生とのヨーロッパ旅行、スキー旅行、伝統的なオーストリアの舞踏会「BALL」、ドッジボール大会、フットサルといった活動に参加しました。どれも良い思い出ですが、最大の財産は世界中に声をかけたら会える友人ができたことです。これほど多国籍な人々と知りあえるのは大学のこの時期だけだと思います。また好奇心をもって行動することの大切さを感じました。

留学を目指すうえでの関門とその対処

  • 英語力
  • 留学をして間もない時は、友人が全くいない環境で慣れない英語を使い、自分の存在を示さなければなりません。加えてコミュニケーションを取るための英語となると、完璧な英語を求めがちな日本人にとってハードかもしれません。しかし一度異国の地に足を踏み入れれば、生活するため、生きるために英語が必要になります。環境が変わればそれに伴い、語学力は間違いなく上がります。語学は使わないと伸びないのでその使っていく姿勢さえあれば上達しますし、その成長を楽しめるようになれます。

  • 費用
  • 交換留学は多額の費用がかかるものだと認識している方も多いと思います。派遣大学にもよりますが、たしかに欧米の大学の生活費は、日本に比べかかります。しかし、国が運営する「トビタテ留学ジャパン」、大学支援機構の「JASSO」、「神戸大学基金」などの奨学金を得られるチャンスは数多くあります。これらを加えれば、費用面の負担は軽くなります。

  • 就職活動
  • 3年の後期から4年の前期という就活真っ只中に、海外で留学するとなると「卒業を1年遅れせるべきか、それは嫌だから留学を諦めよう」と考える方はいると思います。しかし、留学と就活は両立できますし、留学での経験を就活でいかせます。また留学生向けの就活イベントが11月にボストン、4月にロンドンで開催され、その場で面接を行い内定まで獲得できます。実際、私と同時期に留学している友人の多くがこのイベントに参加して内定を獲得しています。就活の不安から留学を迷っている方は、絶対に留学をすべきだと思います。

「経済的に余裕がない」や「留学したら4年では卒業できない」、「就職活動が大変そう」といった理由で留学を諦めている人が多いと思います。しかし、それらの不安を全て解消できる環境は整っていますし、あとは本気で目指そうとする勇気、情熱だけだと思います。私自身、大学に入るまでまともに1度も海外に行ったことがなく言語面では相当苦労しましたし、留学を決断することで捨てなければならない選択肢もありました。しかし、それらを乗り越えて成長することができました。

神戸大学経営学部には交換留学を目指すのに素晴らしい環境が整っています。交換留学を目指しているあなた、あとは一歩前に出る勇気です。