春季インターンシップ体験談 東田 理沙さん
KIBERプログラム8期生 経営学部3年生 東田 理沙さん
インターンシップ先:三菱ふそうトラック・バス株式会社
インターンシップ期間:2019年2月~2019年3月
私はこの9月からウィーン経済経営大学に留学するのですが、留学前に実際にインターンをすることで、企業で働くということがどういうことなのかを直接自分の肌で感じたいと思い、今回三菱ふそうで一ヶ月間インターンシップをさせて頂きました。私にとってインターンシップをすることは今回が初めてで、正直企業で働くということはどんな感じであるのかイメージが湧きませんでした。一ヶ月という短い期間のなかで感じた企業の雰囲気や、実際に行なった仕事内容について紹介したいと思います。
企業の雰囲気
三菱ふそうとはダイムラーグループのアジア地域を代表する組織の一つであり、そこでは様々な国籍の人たちが共に働いています。私にとってオフィスワークとは従業員全員がスーツを身に纏い、ひたすら事務作業を行なっているイメージでした。しかし、三菱ふそうではそのような企業のお堅いイメージは全くなく、各人が仕事をする上で快適な服を見に纏い、自分の生活リズムに合わせて出社し退社します。職場では部門の垣根を超え、あらゆるところで様々な言語が飛び交っていました。また業務とは別に、二週間に一度井戸端会議というものが開かれ、そこでは購買部に所属する人たちが中央のテーブルに集まり、コーヒーやスイーツを片手に他の部門やチームの人たちと交流していました。社員同士の交流を通して、お互いの知見やスキルを共有しあい、さらには縦の関係、横の関係を深めることで、部署全体での目標を共有し生産性を高めていっているのだと感じました。このように、多種多様な人物の協働やオンオフの切り替えがきちんとしていることこそがこの企業の大きな特徴なのではないかと感じました。
仕事内容
初日に購買部の大まかな業務内容、役割などといったオリエンテーションを受けたのち、私は購買部の中でも少し他とは異なる性格を持つアフターセールというチームに配属されました。そこで私はクラッチの調査を一ヶ月かけて行いました。クラッチの調査と一言で言っても何をどこまで調査すれば良いのか分からなかったため、与えられた資料をもとにアフターセールにおけるクラッチの現状を把握し、問題を明確にしていきました。そして、その問題を解決することを目標にし、それに必要な調査内容を絞り出し調査を進めて行きました。最終日にはマーケティングの方に調査結果について発表する機会を頂きました。この調査を通して、アフターセールでは通常の生産用の部品と異なって需要を把握することが困難であり、それが故に三菱ふそうと三菱ふそう部品の販売先との関係、また三菱ふそうと部品の購入先との関係を維持する難しさがあると感じました。また、アフターマーケットでは純正の部品と互換性のある、非純正の部品を提供する企業も市場に参入してくるため、この点でも顧客を確保することが困難であると感じました。そのため部品一つあたりのコストを低くすることも大切ですが、その部品をどのように販売するかといったマーケティングの視点から考えることや、生産時には使用しない部品をアフターマーケットで新たに提案することも重要であると感じました。このようにアフターセールでは、購買の仕事だけではなく、マーケティングや時には設計・デザイン、さらには営業などといったことにも携わることができるため、様々なことに一度に関われる面白さを体験することができます。
最後に、この一ヶ月のインターンシップを通して、マネージャーの方をはじめ、多くの人からサポートやアドバイスを頂くことができ、自分自身の学びや気づきに繋げることができ本当に実り多き一ヶ月であったと感じています。このインターンシップで見つけた新たな課題を今後の大学生活で、全力で取り組んでいきたいと思います。特に、この9月から留学するウィーン経済経営大学にて、世界中から集まった学生たちとともにグループワークなどを通して対話的な学びを得ることで、様々な角度から物事を見ることができるようになりたいです。