過去の神戸大学MBA公開セミナー

第21回:2017年8月9日(水)18:30~19:45

長期取引におけるバイヤー・サプライヤー関係管理:航空機産業の取引構造と組織間信頼

講師:坂元剛氏(2016年度加護野忠男論文賞受賞者、神戸大学MBA修了生)
場所:神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ(梅田ゲートタワービル8階)

8月の神戸大学MBA公開セミナーでは、本学MBA修了生で、2016年度加護野忠男賞受賞者の坂元剛氏が、受賞論文のエッセンスを語ります。

世界の航空旅客需要の増加を背景に民間航空機市場は安定成長が予想されています。ボーイングやエアバスでは多くの新機種開発が進行中で、三菱航空機ではMRJ(Mitsubishi Regional Jet)の開発試験が進められています。膨大な数の構成部品やシステムを世界中のサプライヤーから調達するバイヤーにとって、競争力のあるサプライチェーンの構築は開発プロジェクトの成否に関わる重要な経営課題です。事業リスクを管理するため、バイヤーはリスクとリターンを巧みに組み込んだ契約をサプライヤーと締結します。

外資系の航空機エンジンメーカーに勤務する坂元氏は、バイヤー・サプライヤーの取引の中でも製品ライフサイクルが約30年に及ぶ長期取引において、組織間関係をいかに管理するかという課題に取り組みました。事例として航空機産業を取り上げ、組織間関係の管理に大きな役割を果たす「組織間信頼」に着目し、それを取り巻く諸要因との関係を明らかにすることでサプライチェーンマネジメントの本質を探求しました。

 

当日のプログラムは以下の通りです。

  • 18:30-18:35 挨拶、概要説明
  • 18:35-19:20 講演(坂元氏)
  • 19:20-19:45 質疑応答

募集人数は100名です

開催場所:神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ