発表者：2018年度MBAテーマプロジェクト・チーム（チーム　逆襲の田川）

場所：神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ（梅田ゲートタワービル8階）

5月の神戸大学MBA公開セミナーには、2018年度後半に行われた「テーマ・プロジェクト研究」最上位チームのひとつが登場します。「プロジェクト方式」は、事例と理論を徹底的に検討し、仲間と議論を闘わせ、経営上の問題に実践的な解を導き出すことができる人材を育成することをねらいとしたグループ演習であり、本学MBAプログラムのひとつの柱となっています。

今回の「テーマ・プロジェクト」では、神戸大学MBA生が12チームにわかれ、各チームが業務上の問題意識からテーマと仮説をそれぞれ設定し、4ヶ月以上に渡って事例研究を行い、研究成果をまとめました。

今回の発表は「ブランドコミュニティ」をテーマにした研究です。インターネット・スマートフォンの普及などにより私たちが日々受け取る情報量は爆発的に増加する傾向にあります。こういった情報過多の状況下では、企業からのメッセージが顧客に伝わりにくいと言われています。そこで私たちは、新しいマーケティング戦略としての活用がすすむブランドコミュニティに注目し、各企業の積極的活用の方法やその成功因子について明らかにすべく研究をいたしました。

コミュニティの活用は、既存顧客からの拡散を目的としている点がマス広告戦略などとは大きく異なるアプローチです。ハーレーダビッドソンのオーナーズクラブ等、ブランドコミュニティと呼ばれるコミュニティかは古くから存在はしますが、自由な場であるこれらコミュニティを企業が積極的に活用することは容易ではありません。本発表では、ブランドコミュニティがいかに企業の売上アップにつながるかのメカニズムを考察するとともに、企業がブランドコミュニティを効果的に運営していくための実践的なポイントを提起します。

発表では、厳しい経営環境・経営状況からブランドコミュニティを活用して業績を伸ばすことに成功した企業数社へインタビューを通じて、コミュニティに求める要素や運用方法についての共通性を検証します。また、関連する研究者やマーケティング企業からの知見も考察に加え、活性化と拡散へつながる仕組みとして整理し、企業への提言としています。この解を皆さんと共有するとともに、さらなる議論を重ね、経営という問題への内省を深めていきたいと考えています。ぜひご参加ください。

当日のプログラムは以下です。

• 18:30-18:35　挨拶、概要説明
• 18:35-19:05　テーマ・プロジェクト研究の成果発表（神戸大学MBA生チーム）
• 19:05-19:45　質疑応答

募集人数は110名です

開催場所：神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ