9月の神戸大学MBA公開セミナーでは、2018年度加護野忠男賞受賞者の小川博英氏が登壇します。本講演では、受賞論文のエッセンスから３つの論点について参加者と共に考えていきます。

１点目は、「組織のなかで早期に高いパフォーマンス（業績/革新）を発揮する中途採用者は、他の中途採用者と何が違うのか」です。中途採用者は、組織参入後、どのような困難に直面し・どのような過程を経て・どのように組織適応していくのか。本研究にて体系化した「組織適応プロセス」モデルをベースに、新卒採用者との比較の観点も踏まえ考察していきます。

２点目は、「組織のなかで高いパフォーマンス（業績/革新）を発揮する中途採用者は、組織適応をどのように捉えているのか」です。本研究にて体系化した「組織社会化観」モデルをベースに、新卒採用者との比較の観点も踏まえ考察していきます。

３点目は、「組織適応プロセスを踏まえた人事戦略のあり方」です。中途採用者の組織適応を促進し活躍を促すための「人事戦略モデル」について、そのメカニズムや実践的な意義を考えます。

小川博英氏は企業の人事労務分野において長年キャリアを積んだエキスパートであり、2018年度優秀MBA受賞者（修了生総代）です。受賞論文である人事戦略モデルは、緻密な定性調査・定量調査・分析に基づいた、人的資源管理領域における実践的な提言となっています。共に多くの示唆を得る機会とすべく、提言に対する参加者からの積極的な発言を期待します。なお、本講演は企業人事部門の方々に限らず、人的資源管理に興味を持つ全ての方々に聴講いただけます。

当日のプログラムは以下です。

• 18:30-18:35　挨拶、概要説明
• 18:35-19:35　講演（小川氏）
• 19:35-19:45　質疑応答

募集人数は110名です

開催場所：神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ