要約
新しい企業年金二法がスタートしても、公的年金制度と両輪をなすはずの企業年金に停滞感が漂う。運用利回りの急激な低下や年金会計基準の見直しなど一見その原因はわかりやすいが、これらすべては外生要因である。問題の本質は、日本の成熟していない年金ALMの運用にある。従業員、企業、年金受託者のリスク分担を再考する中で、経営がフルに関与する年金ALMを軸に企業年金を再構築する時期にきている。
キーワード
年金債務の顕在化、年金ALM、アセットアロケーションとリスクアロケーション
著者 |
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久保英也
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