組織モードの変容とコア人材のマネジメント

要約

近年、少なくない企業が関心を寄せている「コア人材のマネジメント」は未だ定義も方法も定まっておらず試行錯誤が続いている。本論文では、「コア人材とはどのような人材であるか」、「コア人材に効果的なマネジメントはどのようなものか」を、資源論的戦略論、取引費用の経済学、心理的契約論、人的資源アーキテクチャ論といった戦略と人的資源管理を結びつける理論的研究の成果と、日米の複合企業の事例を用いて検討した。コア人材のマネジメントは、日本企業の組織モードのアメリカ型への接近に応じて構造的に要請されているといえる。というのは本社人事部とラインの間にある情報の非対称性が、組織モードの変容に応じて拡大する中で、本社人事部が官僚制コストを節約するために個別管理する人材を絞り込むからである。

キーワード

戦略的人的資源管理、組織モード、情報の非対称性、コア人材

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平野光俊

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